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魔女が真龍に仕掛けた我儘戦争(仮です。迷走中です。少し変えるかもです)  作者: 漆本李彩(しつもと りあ)
第二章 冒険者学校は才女だらけ?!
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第88話 ちょっと待て! 教祖は誰だって?

「はぁ~。本当にマスターは、面倒事が好きですね!」

「だってさぁ。クラスでたった1人で可哀想だろ? 誰とも話しないんだぞ?」

「ほっときなさい! 魔女教団の人と関わって良い事があると思ったのですか? そんな人はボッチでいいんです。誰とも喋らず、関わらなければ良いのです」

「酷いな! お前に人の心ってのは無いのかよ!」

「何言ってるんですか? 無いですよ?」


 そうだ。コイツあるのは擬似感情プログラムだ。


 前の日に話をすると睡眠を妨害してでも罵倒してくると思ったので、今朝になって今日はクラスの魔女教団の子の家に行くぞ。と伝えたら、道中を永遠と罵倒してくる事となった。

 ヒルデさんに、時間はいつでもいいからユウツオ南の正門に来てと言われているので、向かっているのだが、歩きなので2時間はかかるので、その間ずーっと罵倒されなきゃならんみたいだ。


 こうなる事は予想できたので、シェンユも誘おうとしたら、全力でノアに止められた。それだけは、やめた方がいいって、そんなに魔女教団は面倒なのか?


「ノアさぁ。この感じからすると魔女教団についての情報収集は結構してるよな?」

「それなりには」

「なんで教えてくれなかったんだよ」

「不必要だと判断しました。それにマスターを関わらせたく無かったので」

「魔女だぞ? 1番サヤ様に近づきそうじゃないか? 最初に関わりに行くべき団体じゃないのか?」

「マスターお忘れですか? 以前にシェンユさんの故郷で話した事を。サヤ様の名前を名乗る者、魔女を語る者と関わるには危険が付いてきますよ? 罠の可能性がありますから」


 そうか。そういう事があるんだった。それで関わらないようにしてたって事は、つまり魔女教団は罠を張ってるって事か?


「ノア、何を知ってる?」

「はぁ~。分かりました。いいですよ、お話しましょう。魔女教団についてですが、教祖を大魔女サヤ様とし、最高指導者を中心に――」

「ちょっと待て! 教祖は誰だって?」

「サヤ様です」

「本当なのか!」

「そんなワケ無いじゃないですか! そこらへんも魔女教団が世界から嫌われる要素ですよ! 続けます。3人のマスタークラスと呼ばれる実力者とディプルクラスと呼ばれる弟子が30人程度が主な強者となります。ハイクラスのそれなりの者が800人程度いるとされ、ロークラスの信者が多く存在します。全体の構成員数は世界で10000人程度との噂ですが、その存在を隠して一般人として紛れてる者、魔女教団に正式に認められてない者などの隠れ信者も多くいるとされ、正確な信者数は不明です」


 前の世界基準で考えると、かなり少ないと思うのだが、この世界だとどうなのかな? それぞれのクラスって、どのぐらい強いのだろうか?


「目的は、大魔女サヤ様の為の行動としており、大魔女サヤ様の復活を最も重要としています」

「復活?! 死者を蘇らせるのか?」

「分かりませんね~。その為に必要な事として世界各地で迷惑行動を起こしています。大魔女サヤ様の復活は世界の願いとし、その為に全ての人族は魔女教団に協力しなければならない! とか、人族の全ての財産は大魔女サヤ様によって与えられたものなので、魔女教団が使用する権利がある! とか、大魔女サヤ様が創り残した施設や組織や情報は魔女教団が管理すべき! とかです」

「なんか、ヤベェ奴等じゃねーか」

「でしょ? 多少の情報は得られるかもしれませんが、捏造した事が多いでしょうし、こちらの情報を晒してしまう危険があります。何よりも仲間になれば、世界の嫌われ者になります。他で何も得られなかった時の最終手段とし、今は可能な限り関わらないのが得策だと判断しました」


 確かに。ノアの言う事は正しい。


「正門に着きましたね。例のヒルデ様は何処でしょうか?」


 休日の昼時の中央通りは混むので、かなり早起きして来た。なのでユウツオの玄関である南の正門であっても、まだ人通りは少ない。


「うーん。いないみたいだ。時間は何時でもいいって言われてるんだけどな。こんな時にスマフォがあったら楽に連絡取れるんだけどなぁ」

「マスターの物がありますよ」

「お前、前に使えないって言ってたろ。電波基地局も無いし、世界に1つで誰に連絡するんだよって」

「そうです! あら? 向こうから誰か手を振って来ますよ?」


 ユウツオ南の正門の西側から手を振ってきたのはヒルデさんだった。学校では厚着が多く、いつもローブのような物を纏っているのに、今日は信じられないぐらい薄着だ。スカートのような物と胸元を巻いてる布2枚ぐらいしか無い。


「この間のヒトラ様といい、マスターは、ああゆう女性しか友達に選ばないのですか?」

「違う、違う。誤解だ! ヒルデさんは学校では、めっちゃ厚着なんだよ」

「おはようございますタツキさん」

「あっ。おはようございます」

「おはようございます。初めまして。マスターの侍女をしております、ノアです」


 格好はいつもと違うが、それ以外はいつもと同じで、赤茶っぽい色の長い髪を左右に2つの三つ編みにしている。少しそばかすのある垢抜けない笑顔は、親みを覚えやすいのに、嫌われ者なのだ。


「どうかしましたか?」

「あ、いや。その、格好が……」

「すみません。学校に着ていく服は2着しかなくて、大事なので休みの日は着ないのです」


 休みの日はボロ着って、超苦学生なのか?


「とりあえず、着いてきて下さい」


 ユウツオ防衛壁に沿って西へと移動する。このユウツオ防衛壁とは南の正門から砂漠にある大防壁の端までを繋いでいて、偉大な魔女が魔法で創った物ではなく、長い年月をかけてユウツオ兵団が造った物だ。

 硬い木材を軸に魔獣や獣の硬い鱗で造られていて、高さは3メートルぐらいで所々に獣が嫌がる匂いを出す植物が生えている。


 しばらく歩くとボロ小屋が見えてきた。まぁ最初から見えてはいたけど、遠くから見ると建物があるなぁ~と思った。だがしかし、近づいて見ると木材だけでなく大きな骨を柱にしていて、屋根に毛皮も使われていて、小屋というよりは蛮族の棲家って感じだ。

 おそらく壁の補修作業や見張りの仕事をする人の休憩所だろう。領主様は金をかける所と、かけなくても良い所をハッキリとさせているみたいだ。


 歩いてきた方から見ると分からなかったが、蛮族の棲家は壁に沿って長い造りになっていて、想定外に大きい。そして奥の方に人がいた。灰色のローブを着た細身の女性で、シワの多い顔からすると俺よりも年上かもしれない。

 地面に刺さった大きな2本の骨を、植物のツルを結んだ物干しに、洗濯物を干している。ここに住んでるのか?


「お疲れ様です」

「ヒルデさん。お疲れ様」


 ほっ? ヒルデさんは知り合いか?


「話のあった友人の方ですか?」

「そうです。外の椅子とテーブルを使わせて貰いますね」


 んっ? 休憩するのかな? 目的地までは遠いのか?


「タツキさん、ノアさん、どうぞ。ここに座って下さい」

「あのぉ。その~。ヒルデさんが、住んでる所は、遠いんですか?」


 直径3メートルはある大きな切り株をテーブルとし、周りにに5つある、丸太をぶつ切りしただけの椅子に、とりあえず腰掛ける。


「ここですよ」

「はっ?」


 よく分からなくて、周りを見回して見る。間違いなく家らしい物は無いし、そもそもユウツオの街の外にあたる場所で、建物すら無い。


「ここに住んでます。ここは魔女教団のユウツオ支部で、彼女も魔女教団の信者です」

「ほぇぇええ?!」

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