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魔女が真龍に仕掛けた我儘戦争(仮です。迷走中です。少し変えるかもです)  作者: 漆本李彩(しつもと りあ)
第二章 冒険者学校は才女だらけ?!
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第53話 なぬ! 戦隊だと!?

「お? おぉ? タツキ氏! もう動いて大丈夫なのか?」

「おはようユウ。3日も寝てたからな。おっさんは休み過ぎると身体を元に戻すのが大変なんだ。だから今日から頑張るぜ!」


 今日は砂獣サンダイルに食われた日から7日目の土の日(つちのひ)、目覚めたのは昨日だったが、身体が怠かったのと週の始めが今日からだったので1日休んでから学校に行く事にした。


 たまたま第4週だったので雷の日(らいのひ)の後に癒の日(いやしのひ)ってのが2日あって3連休だったので、タイミグが良かった。今日もまだ身体が少し重いけど、なんとなく学校とか会社とかって、週の途中からだと行きにくいと思うのは俺だけだろうか?


「それで? ダリアは、なんで一緒に登校してるんだ?」

「何よユウ。私がタツキと仲良くすると嫌なの?」

「別に~。ケド、お前ってあまり他人に興味無いじゃんか」

「コラコラ~。ダリアちゃんは、責任を感じているのだよ~。あまりイジメちゃダメだぞ! タツキの大親友のオイラですら心をひろーく、今回の件を大事(おおごと)にしないつもりなんだから~」

「いやいや、シェンユが一番大事(おおごと)にしたんじゃねーの? ギルドに捜索隊の依頼出してユウツオのC級冒険者を何名も動かしたって聞いたぞ?」


 そうなのだ! 起きてから驚く事ばかりで、昨日の朝ノアがめんどうって言ってたのは、なかなかの大事(おおごと)になっていたからだ。


 まず大変だったのがノアの所業だ! いや、お前が面倒起こしてんじゃねーよ! って思ったが、ノアが来てくれなければ俺は死んでいたかもしれないので、何も言わない事にした……。

 兵団詰所の扉を5つも破壊して、6人に負傷を負わせた後に、俺のクラスメイトを脅したらしく、今日から5日間は兵団の仕事を無償奉仕する事になっている。

 当然、壊した物ケガした者の賠償もあって、借金が増えた。


 次にシェンユだ。もちろん俺とダリアさんを想っての行動なんだが、高い報酬を設定して捜索依頼をギルドに出し、フォルストの『森の疾風』、パメラ氏の『深緑の支配者』、アルメルトという人の『街の守護者』という3つのC級パーティーを動かしたうえに、トラッド奴隷商会の奴隷使いを3名も雇ったそうな。

 まぁ相手がサンダイルなので、そのぐらいの戦力は必要なのだが、報酬は捜索対象の俺等が払うわけで、半分はダリアさん持ちなのだが、半分は俺が払わなきゃいけないわけで、つまり借金が増えた。


 最後に月に1度しかない実習を受けれなかったので、補修をしないといけなくなった。本来ならば評価無しになる所だが、今回はイレギュラーだったので、補修授業を受ける事で最低限の評価点を貰えるらしい。


「今朝、様子を見に行ったらノアさんに頼まれたのよ。しばらくタツキの近くにいて無理しないか様子を見ててくれって。それで、私の兎車に乗せてきたのよ」

「ついでに、オイラも乗せてもらっちゃった。へへへ」


 無理しないように様子を見ててって事になっているが、それは建前で、本来の目的は監視である。俺がまた考え無しに飛び出していかない様に、最悪そうなったとしてもすぐにノアに連絡がいく様にとの処置だ。


 これについては昨日の夜にノアから提案があって、あまり気が乗らないが、承諾するしかなかった。すぐシェンユに話をしてきたノアだったが、まさか、今朝になってダリアさんにも協力を要請するなんて……。


「おーい。そろそろ授業始めるぞー」

「あっ。マイロス先生だわ」

「おはようございます」

「せんせー。おはようー」

「おう、おはよう。タツキはもう大丈夫なのか?」

「はい。まだ少し身体は怠いですが、大丈夫です」

「よーし。じゃあ、始めるぞー!全員座って準備しろー。今日は教科書を使うぞ。26ページをひらけー」


 急いで席に戻って準備をしてたら、ほぼクラス全員から熱い視線を受けている事に気づいた。まぁ、あんな事件の中心人物だし、何かと噂されてもしょうがないだろうが、秀才美女のヒトラ様の視線は鋭くてちょっと怖い。


「タツキの兄貴。タツキの兄貴」


 小声で俺を呼ぶのは誰だ? 俺の事をそんな慕って呼ぶ奴なんてロナウ達ぐらいだぞ?


「教科書持ってますか? 大丈夫ですか?」

「おーい! シャンウィ! 俺の授業で堂々と後ろを向いて雑談するとはいい度胸だな?」


 シャンウィ君。そういえば君って俺の前の席でしたね。

 オッサン呼ばわりどこいった? いったいどうしたんだ?


「すみません先生。俺のせいで教科書を砂漠に無くしたと思ったので」

「あぁ。そうか。タツキは教科書もってるのか?」

「大丈夫です。持ってます」


 サンダイルの胃の中に消えてしまった教科書や筆記用具は全てノアが揃え直してくれいていた。さすがだぜ。その分、出費が増えたけど。


「なら、問題ないな。シャンウィ前向いて集中しろよ」

「はい」


 今日は毎週恒例のあつーい歴史の話ではなく、つい一週間前にあった実習に合わせた内容で、冒険者ランクについてを授業内容にするみたいだ。

 ギルド学って、ギルドに関わる事全般を内容としてるから、授業内容が広くて大変だよ。まったく。


 こうやって授業を受けていると、日常に戻ってきた気分だ。

 異世界だから、俺の本来の日常では無いのだが、あの砂獣との闘いの余熱がまだ俺の心のどこかに小さく残っていて、この平和な授業風景が、ほっとする。


 頬杖をついて、左の窓から外を見る。

 ユウツオの正門に近いこの学校からは、街から少し離れた所にある不思議な森が見える。今日も大勢の冒険者が資源を求めて、あの森に入り危険な獣や魔獣と戦いながら狩りをしたり採取をしたりしているだろう。そして、その内の何人かはケガをして、運悪く命を落とす者もいるだろう。


 その全ての人を助けるのは無理だ。冒険者がいるのは森だけじゃない。東の大草原、北の山脈のふもとの森、西の大砂漠でも活動していて、ユウツオの街以外にも多くの冒険者が、人類全てがこの危険な世界と戦って生きている。

 それがこの世界なんだ。


 でも、それでも、見える場所、助けの聞こえる所、手の届く範囲、駆けつけて行けるのなら、助けたい。

 俺には、その力があるから。


 あの人がそう教えてくれたのだから。


「おーい! タツキ! 聞いてるのか?」

「タツキの兄貴! さっきから先生が呼んでますよ」


 えっ? やべぇ


「すみません! 聞いて無かったです」

「おい、おい。しっかりしろー。まっ2、3日は甘くしてやるけど、お前は成績良い方じゃないから、頑張ってついてこいよ!」

「わかりました!」

「今は教科書28ページだぞ? しっかりと覚えとけー。それじゃぁー、ダリア。お前は大丈夫か?」


 まずいっ。いつの間にか2ページも進んでるぞ!

 えーっと、28ページは、冒険者ランクの概要か。


■F級 資格を持っているだけの域

冒険者を名乗れるが実力は皆無。

主な任務は、危険の無い街中での雑用や見張りなど。


■E級 見習いの域

修行中であり、先輩冒険者に同行して基礎を学ぶ。

主な任務は狩りや商人の護衛など。


■D級 一人前の冒険者

最も数が多く、日々活躍している。後輩を指導する立場でありE級F級の見本となり、育成もしていかなければならない。

主な任務は大型獣の狩りや魔獣の討伐、重要拠点の防衛など。

 ●冒険者学校卒業後はD級の資格を与えられる

 ●高名な冒険者の弟子となり独自に修練を積んだ者もD級の資格を与えられる


■C級 パーティのリーダーを任される

複数人に指示を出し、まとめられる。単独でも素晴らしい戦力。

主な任務はパーティーの運営、ギルドからの指名依頼など。

 ●ギルド運営者になる資格を得られる


■B級 素晴らしい実力者、ギルドマスターになる資格がある

単独でドラゴンを相手にできる実力があり、有事の際には指揮官として冒険者を動かす能力があり、ギルドについても精通している。

主な任務はギルドの運営やドラゴンの討伐など。


■A級 人族が到達できる限界

単独でドラゴン複数体を相手できる。


■AA級 人を捨てた先に得られる強さを持つ。

 ●戦隊候補生

 ●レシピエント


■MA級 歴史上、認定されたのは9人のみ

 ●戦隊(戦闘特化特殊部隊)6名

 ●人族最高戦力、ジーク

 ●大魔女サヤの弟子

 ●大魔女サヤ


「なぬ! 戦隊だと!?」

「タツキー! うるさいぞ!」

「すみません」

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