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魔女が真龍に仕掛けた我儘戦争(仮です。迷走中です。少し変えるかもです)  作者: 漆本李彩(しつもと りあ)
第二章 冒険者学校は才女だらけ?!
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第106話 なっ! ハーレム出来るのか!

「4号機からの報告では、私のユニットについて聞きたいと伺ってますが、説明しますか?」

「そうだな。ユニットだっけ? それについては、興味本位だけど。教えてくれるなら聞きたい」

「いいですよ。 設計とか素材とか細かくは説明しませんよ? 拡張ユニットの概要と、ついでに倉庫についても少し説明しますね!」

「お願いします」

「では! 私の特殊兵装につきまして、まず、マスターが氷雪地帯で見たのが、中小規模拠点攻略用強行突破兵装の拡張ユニットBB(ベースブレイカー)になります。突撃して撃ちまくれる装備です」


 おぉ! 無駄に名前が長いのカッコイイな!


「それから適応型が、剛糸搭載荒地極地適応の拡張ユニットWWウェブウォーカー、山でも密林でも砂漠でも動けるようになります。海上海中適応の拡張ユニットMM(マーメイドマリナー)、水中戦用ですね。長距離航行空中適応の拡張ユニットFF(フーダムフライヤー)の3つがあります」


 アレ1つじゃないのか!

 他のユニット、だんだんと名前がダサくなっていくのは、何故だ?


「最後に大型拠点攻略用殲滅の拡張ユニットDD(デスデストロイヤー)があります。要塞崩しや城攻めが出来ますが、これは扱いにくいので、出番がないと助かりますね」


 なんか、最後にスゲーのが出てきたな。


「これらの拡張ユニットと私のスペアの管理、簡易的な修復装置、魔力生産装置、弾薬の保管、マスターのサポート用の物資の保管、さらには緊急時に脱出先となり居住スペースも確保してる。倉庫であり、基地である拠点が人工衛星型(グランド)(エスケープ)ノアです!」

「な、なんだって? 人工衛星だと?!」

「そうです。かなり重要な物が保管されていますので、比較的な安全性が高い場所として、この星の衛生軌道上に配置しています。必要な物があればターンシステムで呼び出し、逆に送る事も出来ます。どうしようも無い事態になれば、マスターをグランドエスケープノアへと脱出させる事も出来ます」

「マジか…… そんなのを用意していたとは……」

「実は(グランド)(エスケープ)ノアと離れ過ぎると、魔力の供給が難しくなり、ターン・システムで拡張ユニットを呼び出せなくなります。念の為に今回の長期大型訓練では私達を追従するようにしてましたが、普段はこの世界のマッピングをする為、衛生軌道をグルグルと飛び回っています。なので私の普段の戦闘力は本来の45%が最大値となっています」


 初日に黒巻き角ティラノを倒せないって言ってたのは、そう言う事だったのか。


 んっ? 待てよ?


「なんかさ~。神からのクエストにさ~。世界の大きさ? 地形かな? についてのクエストってなかったっけ?」

「おぉ~、覚えていましたか。ありますよ! 察しの通りです。クエスト達成のサポートになればと思い。マッピングをしています」


 なんと! さすがノアさん!


「では、ユニットについては以上です」

「いつか、全部見てみたいなぁ~」

「拡張ユニットを装備するという事は、緊急事態ですので、私は無いほうが良いですけどね」

「そっか。そういう事になるのか」

「あぁ、あとですね。ノア4、5、6号機についですが、同時に起動して集結する事はありません。なぜなら、かなり貴重な存在だからです」

「どういう事?」

「私をこの世界で複製する事は出来ません。今回は本当に緊急事態と判断したので、このような作戦をとりましたが、可能な限り私の損耗は無いほうが良いです」


 それは、分かってる。今回みたいな事は起きないほうが良いに決まってる。


「全機で何かの作戦を行う事は可能な限りしませんし、この身を犠牲にする作戦は得策ではない。確かに今回のように壊れたら、別の機体からパーツを取ってきて修復可能ですが、あと3機もある。では無いのです! あと残機3なのです! この世界に1機アップキノコがあれば良かったのですが、ありません。これから先どれほどの強敵が現れるか分かりませんが、この残機を全て失えば、私は本当に死んでしまいます」

「それは絶対にさせない! もう1機も失わないようにする! そしてクエストを全てクリアしたら、ほかの3機も一緒に打ち上げをしよう!」

「どうせ、私を4人でハーレムでもしたいんでそょう?」

「うっ!」


 何故バレた? ノア4に言ってしまってたか?


「まぁ、良いです。全てのクエストをクリアすれば、私は用済みでしょうし。4機ともマスターの性奴隷になっても、かまいませんよ」

「なっ! ハーレム出来るのか!」


 あっ。思わず口に出してしまった。ノアは、すっごい冷たいジト目で、本気だったの? って顔をしている。


「そ、それよりも、これからどうする? ノアが戻ってきたって事は、各所に謝りに行くか?」

「いえ。お話しないといけない事が、ございます」

「もしかして、氷雪地帯で言ってた話か? とても大事な話とか言ってたっけ?」

「そうです。マスターには、よく考えて頂きたい話です」

「分かった。なら、ちょっとコレ片付けて、水でも貰ってくる」


 俺は食い終わった昼食のお膳を持って立ち上がったが、ノアが両手を出してきた。


「私が行きます。センギョク様とミンレイ様には、先に謝罪しておきたいので」

「そうか。じゃぁ、頼む」


 ノアは俺からお膳を受け取ると、部屋を出て行った。


 さて、なんの話だろうか?


 ノア4からのクレームかな? いや、それなら訓練中には言いださないだろう。

 やはり、これまでの評価についてか? 4ヶ月経って、まだクエストを1つもクリア出来そうにないからなぁ~。


 机の横に立てかけて、布をかぶせてあるデカい物体を机の上に乗せて布を剥ぐ。

 周囲に電球がたくさん付いてる、ソラリー式で文字が書かれている妙なボードだ。


『継続クエスト』

『先輩調査員、サヤを発見し協力する』


『初級クエスト』

『各種族について理解する』

『世界の広さにを把握する』


 うーん。どれもクリアに近づいているようで、全然ダメだな。


 サヤ様は死んでる可能性があるし。各種族って、龍人もだよな? この世界はノアがマッピングしてくれてるけど、たぶん龍人が住むっていうアーカディアも調査しないといけないんだよな? どうやって行くのかすら、分からないよ。


 しばらくの間、クエストボードと睨めっこしていたらノアが戻ってきた。


「すみません。お待たせしました」

「大丈夫だったか?」

「もちろん。皆様、優しい方々なので」

「皆様って事は、たくさんいたのか?」

「シェンユさん、ジンリー様、ポーラン様、フェイギョク様がいましたよ」


 変なメンツだな。何してたんだろう?


「マスター、コーヒーでも飲みますか?」

「えっ? あるの?」

「ありますよ。はいっ!」


 掛け声と共に空間に両手を突っ込むと、右手にコーヒーポット、左手にコーヒーカップを引き出してきた。


「ブラックで良いですよね? どうぞ」


 机の上に置かれた、香ばしい香りがする黒い液体は、間違いなくコーヒーだ。4ヶ月ぶりか?


「もしかして、(グランド)(エスケープ)ノアには、結構なんでもあったりします?」

「えー。色々ありますけど、期待されても困りますので、内緒です!」


 そうか、内緒か。アテにするな! って事だろうな。


「それでは始めますよ?」

「おう」

「マスターは、社会人を経験してますので、仕事に就いてからの流れは、分かってますね?」

「まぁな」

「では、試用期間ってのは大丈夫ですね?」


 やっぱり、そういう話か!


「つまりは、今までは試用期間で、俺の適正をみていたのか?」

「そうです」

「それじゃ一旦、仕切り直して、今から改めて、異世界調査の依頼をするか発表すると?」

「そうです。そうです」

「って事は! これまでにクエストを1つもクリアしてない俺は、見込み無しで解雇かぁ! せっかくこれから。ってなってきたのに…… ドラグマン・レッドも頑張ったのに……」

「いえいえ。お願いしますよ?」

「ノアとも仲良くなれてきて、友達もできて、学校も頑張ってるのに! 夢のハーレムの希望もあるというのに…… あの何も無い。ただ日銭を稼ぐ為にビルを守る、なんちゃってヒーローに戻れと言うのか!」

「はぁ~。もしかして、戻りたいですか?」

「戻りたくない!」

「だから! 依頼しますよ!」


 コーヒーカップを握って、うつむいていた俺は、ノアを見た。


「私だって、マスターと一緒が良いです」

「ノア……」


 頬を赤らめて、恥ずかしそうに微笑んで、言ってくれたセリフは、俺の胸に突き刺さった!


 分かってる。どうせ演技で、俺に神からの依頼を継続させたいってのは。

 俺にその気があるから、本来の目的としての効果は半減かもしれないが、精神的効果は絶大だ! もっと長い時間、この子と一緒にいたいと思わせてくれる。


 つまり、とても可愛い!


「やります! ノアと一緒に異世界調査を頑張ります! やらせて下さい!」

「それは、他助かります! ですが、その返事は話の内容を全部聞いて、よく考えてから、明日の昼にでも返事をして下さい。いちおうセンギョク様には、今晩と明日の朝食と昼食は持って来なくて良いと伝えています。今後について大事な話をするので、誰も部屋に来ないようにお願いしていますので。そういうワケで、食事はカップ麺になりますが、良いですか?」

「カップ麺はいいけど、たまには食べたくなるし。依頼に関しては話を聞くまでもないぜ? 俺は今、やる気に満ち溢れている! ノアと一緒なら、どんな困難も乗り越えれる気がするよ!」


 ついでにヤル気も溢れてきそうだ。


「ダメです! ちゃんと聞いて下さい。しっかりと考えて下さい。これから本契約をするにあたって、マスターに不利益な契約内容もありますので」

「えっ?」


 俺に不利益だと? 俺の事を1番に考えてくれるノアが? 結構好待遇を用意してくれる神が?


「悪魔の契約ですよ?」


 さっきと同じように微笑んでいるが、今度は不安を煽る笑みだった。

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