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04 出合4

 エミリアは、声を抑えようと、右手の平を口に当ててた、青年が話を続ける。

 「ねぇ~、酷いと思わない?、てか?どのくらい(どんくらい)の高さだったの?」

 「あ、はい、1mくらいですかね」

 エミリアは、右手でおおよその高さを示してた。

 「えぇぇ、結構高いじゃん?、マジで?、てか!危なすぎだべ!それ!」

 青年の話に、直ぐに返答するエミリア。

 「はい、私も乗馬の練習中に落ちた事あったので、あぶない……、ヤバい!と思って、手を伸ばしたんですけど……、ちょっと手に当たっただけで……、ゴメンなさい……」

 申し訳なさそうに、少し下を向くエミリア、青年がそれを見て。

 「ん?、あぁ!、いあいあいあ、この高さだよ!、そのまま落ちてたら?オレの後頭部!地面に直だよ!、いくら土でも?ゲキヤバだって!、てか?……、うん!ありがとね!……、実際?わりぃのはアイツだしぃ」

 青年の言う事は本当だった、イシィリアは”やりすぎ”だ、その為エミリアは、青年の言葉に”ホッ”とした表情に変わる、そして青年が話を続ける。

 「まぁ?ケガしなかったしね、んで!オレの方の話はオッケかな?、『あ、はい、オッケです』、ほいじゃ?、キミと女神さんの話きかせてくれる?」

 「え?、あぁ、はい、イシィリア様に初めて会ったのは四年前なんです」

 エミリアは、青年に四年前の出来事を話し出した、青年は話の途中、何回か右手の平を、右の蟀谷付近に当てていた、そしてエミリアが話を終える。


 「こんな感じでした……」

 「あぁぁ、うん?、色々聞きたい事も増えたけど、なんとなく?キミの事、解った気がする?かな?、情報少なすぎだったけど、うん!話してくれて!ありがとね!」

 青年の返答に、また少しだけ下を向くエミリア、イシィリアとの関係を、青年と比較した結果からだ、そして呟く。

 「ゴメンな『あぁあ!、え?、明日て”夏至”なの?』」

 思い出した様に、青年が問いかる、それにエミリアが答える。

 「え?、えぇ、明日が夏至ですけど、『マジかぁ、あ!、6月22日だよね?カレンダーて、ある?』、かれんだー?、『んとね、暦?』、はい6月22日です、あと、あります!、一年が365日で、『うん↘』、一月から十二月までなんですけど、『うん↘』、四年に一度だけ二月が一日多いんですよ!、『オッケオッケ↘、同じ同じ↘、』、わぁ同じなんですね」

 エミリアは、嬉しそうに胸の前で両手を組んでる、逆に青年は、考え込む様に、両手で頭を抱えてた。

 (「だぁぁ!、女神(イシイ)さん!なに、この”ウゼェ”設定!どうにかしてぇが、想定内ちゃ想定内だけど、つか?どんだけ(フラグ)立てたんだよ!、大小ありすぎじゃねぇかよ!」←注

 「その?大小のフラグて、私に立ってるんですよね?」

 「あ?、うん」

 「大きいのは、どの辺に立ったんですか?」

 「あぁ、たぶん?さっき……、ん?……、ん?……」

 「あ!、最初からですよ」

 二人の間に沈黙が入る、そしてエミリアが再び問いかける。

 「で?、大きいのは、どの『いえない!↘』、えぇぇ」

 「じゃぁ、小さいの『いえなぁぃ!↘』、むぅぅぅ」

 「はぁ……、全部で何本ですか?、『え?……、に、二本?かな?』、はぁぁ……、三本以上ですか……」

 再び、二人の間に沈黙が入る、今度は青年が話しだす。

 「ああ!、でも?あれだよ?、キミに何か恐い事?とか、危ない事?とか、危険な事?とかがある訳じゃ無いからんね!、そこは!安心して!、『え?、それじゃぁ?、アレですよね?』、うん↘、回収するのは、オレだね……、まぁ?、何とかなるとは思ってるんだけど、やり方て言うか?、布石の打ち方?がね、”女神(イシイ)さん?、そうなの?そうじゃないよね?”見たいな感じで、”イラ!”としてるだけだから」

 話の内容とは裏腹に、笑顔で話を終える青年だった。


 話が終わると、エミリアが、軽めに笑い出していた。

 「んふ、あはは、ふふふ、『ん?、おもしろかった?』、あ、いえゴメンなさい、えっとですね、イシィリア様て”オチャメ”なんだぁて分かった事と、お二人が仲良しだって……、うん!チョォ羨ましい!と思ったら、少し”おかしく”思えちゃって『そっかぁ』」

 エミリアの”羨ましい”は本心だ、それを含めて、自身の知らないイシィリアの事が分かり、嬉しく思った為の笑みであった。

 「あぁ!、それに!ほら!、”幸せにする!”とか、”穴埋めする!”とか言ってるか、楽しみに待ってるのも?いいんじゃね?」

 青年の問いかけにエミリアがこたえる。

 「はい、そうします」

 膝の上に両手の平を重ねて置き、ただ正座してるだけにも拘らず、その姿勢からは、緊張や戸惑いが消え、凛々しさと美しさを漂わせるエミリアがいた、それを見て青年が、また問いかける。

 「うん!、カッコイイね!、でもさぁ?、女神さんを目の前にしたら?、あがっちゃうよね?キミ、たぶんだけど?」

 「あぁ、そうですねぇ↘」

 重ねた手の平が拳に変わり、頬を染め硬くなるエミリア。

 「あぁ、ゴメンゴメン!、いじわるだったね?、そそ!遅くなっちゃたけど、オレ!、ヤマダ・タロウ、よろしくね!、あ?、ここってさぁ?、ファースト、ミドル、ラストネーム見たいなかんじ。」

 ニコニコしながら、青年が続けた。

 「ミドルは聞いた事がないですけど、ファーストネーム、セカンドネーム、ラストネームです、でもセカンドネーム使う人はほとんどいませんね、『そうなのね?』」

 エミリアの答えに、胡座をかいたままではあるが、先程のエミリア同様に姿勢を正し話し出す。

 「じゃぁ、改めまして、日本からきました、タロウ・ヤマダです、来月()()()になりますが、どうぞ宜しく、お嬢様」

 今までとは違った、少し丁寧なタロウの挨拶に、ライターを握ったまま左腕を下げ、右手の平をお臍の下に当て、エミリアが応える。

 「アウラ国、クリオ領、領主家長女、エミリア・ハーチ・クリオです、先月14歳になりました、宜しくどうぞ、タロウ様」

 最後に軽く頭を下げるエミリア、そして顔を上げた時には、二人とも優しい笑顔であった。


 「やっぱ!、いいとこの、お嬢さんなんだ、『そうでもないですけど?』、あ!、ねね?、挨拶の時て、こう?スカートのとこ?、つまんで持ち上げたりとか?しないの?、『あぁ、本では見たことありますけど、100年くらい前の事ですよ』、そうなんだぁ、ちと?ざんねん、でもあれだよね?、領主家て事は、貴族だよね?」

 タロウは以前の雰囲気に戻っていた、エミリアも普段の感じなのだが、タロウに取っては、初めてである、そしてエミリアが答える。

 「えぇとですね、100年程前に大きな戦争があったんですよ、あ、”(いくさ)”ともいいます、『オッケ、オッケ』、その時に貴族制が撤廃されました、現在は”王領政”と言う仕組みになっています、『ん~?、よく?わかんないかな?』、あぁ!ゴメンなさい!、貴族の事だけじゃ伝わらないですよね、それじゃ!、現在のアウラ国から説明しますね!、『はぁい!、おねがいしまぁす!』」

 エミリアによる、説明が始まる。

 「アウラ国は、王都アウラを中心に七つの領地で構成されてます、王都を治めるのが王族、領地を治めるのが領主です、”国”としては、基本王族が管理してますが、王族自体を監督、監視、監理、する事も領主の公務になっています、また領主間の関係も同じですが王族が加わります、ここまでは?オッケですか?、『えぇと、どこかが暴走しない様に、お互いが、お互いの”抑止力”になっている?みたいな?』、はい、そう言う感じです、『あぁ?、でもさ?、それって領主の仕事、多くね?』、多い事は多いですけど、対立とか抗争みたいなのが皆無なんですよ、それよりも、領地内の仕事が多いですね、王都も同じです、それで、100年前なんですけど……」

 少し間を置き、エミリアが続けた。


 「ここからは、本で読んだ内容になりますね、『はぁい!』、以前は王族の他に、八つの大貴族家と、十二の貴族家があったそうです、それで、その戦争の相手が、北にある”ケラダ王国”と言うのですが、アウラには殆ど被害が無く、圧勝だったんです、戦後ケラダの占領に関してですね、貴族制の”撤廃派”と”存続派”とで内乱になったそうです、『そして今なのねぇ、なんか?切なくなっちゃうなぁ』、そうですよねぇ、あ?、一応、現王族と領主に繋がるんですけど?、『はい!、お願いします!』、了解です!」

 「ケラダ戦が終わると直ぐに、王様が撤廃案を出したのですが、第一王子とその派閥、存続派が合わせた様に、現王の解任要請をしてきました、当然、現王側は拒否、そして内戦に、その時の兵力量が、撤廃派、王様とその側近、近衛兵、そして八つの貴族家、合わせて凡そ4,000人、存続派、王子と国王軍、八つの大貴族家、四つの貴族家、合わせて凡そ10,000人だったそうです、あ、後、後ろ盾に大きな商会が二つです、『…………』、それでですね、内戦突入早々に、王様と一人の領主が討たれてしまいます、戦力も2,000人、半分までになったそうです、『あ?、でも、巻き返すンだよね?』、はい、近衛兵の中に王様のお孫さんがいまして、王子の代二子ですが、次男かどうかは不明です、その方を筆頭に、そして一人の”神技使い”、”女神の子”と共に、存続派を壊滅させたそうです」

 話が止まると、エミリアの表情が明るく変わった、そしてタロウへ問いかけた。

 「あ、あのぅ、タロウさん!、いまの!フラグ!ですよね?、それも?タロウさんが回収されるのですか?」

 ワクワク顔のエミリアに、タロウが頭を右に少し傾けながら答える。

 「ん~、旗だけどねぇ、オレの回収物じゃないと思うなぁ?」

 残念そうな顔になるエミリア、それでも気を取り戻し、話を続けた。

 「そうですかぁ↘、あ、それでですね、その戦いの後、お孫さんが王家を、七つ残った貴族家が領主家へと変わったんですよ、『それで今の体制な訳なのね?、なるほどねぇ、あぁ?、そもそもケラダとの争い(ケンカ)の原因なんなの?』、けんか?あ!、争いの原因は食糧難です、アウラも、国土はそう広くはないのですが、ケラダは狭い上に、農地が少なかったんです、『そんで?アウラの領地?農地?を、切り取ろうとしたわけね?』、はぃ、あ!、一応、今でもケラダとの国交は通じているんですけども……、”温泉”て分かります?」

 タロウが答える。


 「え?、地下水脈が地下の熱源に熱せられて地上に吹き出る?湧き出る?、みたいな?、『え!そうなんですか?』、え?違うの?、『あ、いえ……、地面から、お湯が湧く?』、あぁン、地質学もイマイチなのね?、『ちしつがく?』、あ!パスで、『うぅ……』、あ?こういう事かな?、アウラには温泉がない?、『はい』、ケラダでは温泉のお陰で、何らかの資源がある?、例えば“硫黄”とか、その他諸々?、『はい!、詳しくは解らないのですが、この!タロウさんの!ライター!、これと使用目的が同じ物が』マッチかな?、『ぁ、はぃ↘』、あぁ、ゴメン!続けて続けて、『はい、ケラダに取って外貨を得るのが、その”マッチ”しかないんですよ』、え?、マッチて、そこそこ作るの難しいと思ったけど?、『そうなんですか?』、あれだよね?、細い棒の先に発火材がチビッと付いてるだけでしょ、『はい』、なんか?へん?」

 エミリアよりも、納得が行かない様なタロウが、少し間を置き、話し出す。

 「マッチてね、見かけよりも、相当凄い物だと思うのね、この時代だと特に、科学て解る?、『理科の延長ですよね?』、そそ!、科学てのは色々な学問を纏めた呼び名でもあってね、そん中に”化学(ばけがく)”てのがあるのね、”ばけがく”、うん、オレも専門家じゃないしチョォ~苦手なんだけど、物と物とを結合させ、全く違う物にしたりとか、一つの物に手を加えて、中からそれとは違う物を取り出すとかいう知識を得る学問かな?、”ばける”て変化すると言う意味なんだけど?、『解ります、あ!、それで化学なんですね!』、そそ、でね?マッチが作れるのに、もっと色々他の物を()()()()のかなぁ?と、思った訳でぇ、あぁ!、()()()()のかもしれないなぁ、『はぁ?、少し解り辛いんですけど?』、あぁ!ゴメン!オレの早とちりかな?、うん!パスで!、『えぇぇ』」

 更に納得が行かないエミリアに、タロウが問いかける。


 「でもさ?、便利アイテムだから、ケラダ的には問題ないよね?、『あ!、その前に、”あいてむ”とは?』、うん、道具かな?、あと”グッズとかも言うかな?、『了!、それでですね、殆ど買ってくれる人が、いないんですよ』、え?、でも?ランタンとか?、ランタンあるんだし”ロウソク”もあるよね?、『はい』、それに!エミリアちゃん!、ほら!ライターで!、あんなに!喜ぶくらい『ああ!、こ、これは別です!、勿論!道具として凄くいいんですけど、それとは別に……、チョォ!イイんです』、あ?、そうなのね?、えぇ?じゃぁなんで?」

 ライターを両手で握りしめ、顔が真っ赤なエミリアに、タロウが問続けた。

 「はぃ、あの、凄くお高いんですよ”マッチ”て、『そうなの?』、えぇとですね、50本程入って”このくらい”の小さな箱で売られているんですけど、『ウンウン』、一箱、銀貨5枚なんです……、『あぁぁ、ゴメン、貨幣価値が?、ほら!日本と比較しないと?、わかんない?』、あぁ、そうですよね?……、それじゃお金の方から説明しますね、『うん、ゴメン、おねがいしまぁす!』」

 アウラの貨幣に付いて、エミリアの説明が始まる。

 「では、硬貨が全部で四種類です、金額の少ない順に、銅貨、大銅貨、銀貨、金貨になります、それで貨幣の呼び方ですが、”エン”とも言います、『アァン↘、いあいあ!ナイス女神(イシイ)さん!』、え?、『ゴメン!、続けて!』、あ、はい、銅貨1枚を10エンといいます、大銅貨1枚が100エンで『はぁい!エミリア先生!、銅貨10枚と大銅貨1枚が同等で、銀貨が1,000エンで金貨が10,000エンです!』、お、おなじなんですね!↗、『いえ!違います!』、えぇぇ↘」

 エミリアの浮き沈みが生み出す表情は、とても可愛らしい、それを楽しむタロウが、また問いかけた。


「ん~卵は?安すぎるかな?、ミルク?、あ、牛乳てある?、『はい、領内でも飼育してます、”みるく”とも言うのですね?』、あ、うん”ミルク”オッケオッケ、で?、どの位で売られてるの?、『えっとですね、ビン売りが500ml(ミリリットル)で、あ!、ミリ・リットル!解ります?、『1,000mlで1Ⅼ!』、はい!↗、えっと500mlで500エンですけど、殆んどの人は量り売りを買うので、その場合500mlで200エンです、他の領地によっては少しかわりますけど、『タカ!、いあいあ!?、そんなもんかな?、えぇえ?、5,000円てこと?』、はぃ、『ぼったっぐてる訳じゃないんだろけど?、高すぎだね』、”ぼったっぐてる”?、『あぁ、とんでもない利幅で商売してる?みたいな?』、了!、あとですねぇ、それ以前の問題が……」

 少し間を置くエミリア、そして答えを続ける。

 「まづですね、火打石が、ただ同然なんですよ、火打ち板の方が2,000エンくらいかな?、それでですね、どこの家にも台所があるじゃないですか?、火起こし作業て、めんどうな事じゃないんですよ、『え?、そうなの?』、ほら!タロウさんの!ライターの部品!小さい円いヤツ!、アレ!鑢の様な物ですよね?、『あ?ウン』、火打ち板も火花が出やすい様に細工されてるんです、それとですね、ロウソクとかランタンて、基本夜に使うじゃないですか、その……、夕食時の前後ですよね、『アァン、台所へ行けばいいのね!』、はい、そういう事なんですよ」

 エミリアの答えに納得したものの、次の疑問を問いかけるタロウ。


 「じゃぁ?、ケラダてヤバいんじゃないの?前と同じで?」

 思い出した様にエミリアが答える。

 「あぁ!、ゴメンなさい、少し情報が抜けていました、えっとですね、戦前のケラダの人口が、凡そ10,000人、戦後が、2,000人です、『え!?』、アウラの方は、凡そ21,000人いたのが、

内戦後、6,000人まで減りました、『ええ!?』、現在のケラダは、凡そ4,000人、アウラが8,000人を越えたくらいです……」

 話し終えたエミリアが、また上がる。

 「タロウさん!タロウさん!↗、コレて?さっきのヤツに”かぶせて”きたって事ですよね?、『あ?、んだね』、じゃぁ?やっぱり!タロウさ『ムリムりムリ!、てか?いやすぎるから!、重すぎるし』、えぇぇ↘、『オレの扱えるスケールじゃないから?』、”すけーる”とは?、あ?、物差し?、大きさの程度?、みたいな?、了!」

 「そうか!、人がメチャ減ったから!食いもんに困らなくなった!、あぁあ?、アウラも内戦の被害がデケェから!、復興の方で目一杯?、いあ?食うだけで一杯一杯のはず?、人が少なすぎるから他のことに構ってる余裕がない!?、あれ?、今って?双方共に、安全で?ちとだけ不便?、みたいな感じ?なのかな?」

 タロウの解析は当たっていた、そしてエミリアが話し出す。


 「あ?、はい!概ねそんな感じです、あの?タロウさんて頭いいですよね?、『えぇぇ↘』、いえ!だって!、私の扱いも!そうですし、アウラの現状も!そうじゃないですか!」

 エミリアの目の輝きが、今までと少し変わっていた事に、気が付くタロウが思考する。

 (「あっれぇ?、この感じて?、恋する何秒前?見たいなぁ?、何でそっちに行っちゃったかな?、ん~?、あ、オレが日本人の感覚の為か、アウラの事情にすれば、子供達が色々な経験や情報を得る機会なんて、ないんだろぉなぁ?、日本とは違うタイプでも、”ボッチ”はボッチだしぃ、そう?なっちゃうのかなぁ?、てか!それ解っててココに落とすのって!オレよりも?”ハナ”の方が適任だべ!女神(イシイ)さん!、あ?、”今のハナ”じゃだめかぁ……、とりま?釘うっとかなきゃ?だよねぇ?、あぁ、釘はダメかぁ、大泣きモード!こあすぎ!、ん~?、あ!画鋲だ!、それなら刺さっても?、なんか?いい画鋲ないかぁ?…………」)

 「タロウさん、タロウさん!」

 エミリアの呼びかけに、タロウが我に返る。

 「タロウさん!、『え?、うん、ゴメン』、考え事してましたよね?、『うん?、いあ?、ん~?、妄想かな?』、大丈夫ですか?、『ん~?、うし!』、はぃ?」

 そして、タロウが話し出す。

 「エミリアちゃんの件は?さっき話したとうりだから、それで!納得してよ、『はぃ』、で?アウラの方はね?、文明の差て分かるよね、『え?、100年前と今、みたいでいいですよね?』、うん!オッケオッケ、でね、今のアウラと、オレの生前の日本!いあ地球だな、その文明の差が”1,000年以上”あると思うのよね、『ええ!、少しはあると思いましたが、そんなにあるんですか?』、専門家じゃないから、正確には分かんないけどね、アウラがこのままのペースで行ったら、あ!進行速度でね!、『了!』、うまくいっても?そのくらい掛かると思うん、てか?滅んじゃう可能性も?そこそこ高い気がするけどね、『えぇえ!』、あぁあ、ゴメンゴメン!、恐い思いさせちゃったね、今直ぐそうなる訳じゃ無いからんね!、可能性だから!、『あぁ、はぃ↘』、でね、地球にも、今のアウラみたいな時代があったんだよね、そこから1,000年以上!文明が続いていると言う事は、『あ!、似たよな歴史の結果を知っているから!、推測するのが容易ねのですね?』、そそ!、エミリアちゃんより?ちょっとだけ!情報を持ってるだけだから!」

 エミリアは、”ニコニコ”が止まらない、一方タロウは、未だ画鋲を検索中。

 (「ぁぁ、なんか?更に上がって来てるぽぃ、早いとこ?よさげな画鋲探さんと…………、あかん!、思いうかばん!、画鋲!画鋲!…………」)

 「あのぉ、何に使うですか?、画鋲を」

 「ん?、なんで?」

 タロウは”漏れてない事”が分かっている、その為にエミリアの問いかけに対して、問い返したのだ。

 エミリアも、何かの変化には気が付くが、理解をしている様子ではない。

 「あれ?……、なんですかね?」

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