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ひまわりと月。

作者: 海月。

何をするにも気力が出ない毎日が夜みたいだった。

目を開けているのか、閉じているのか


寝ているのか起きているのかそんなことも分からないような真っ暗で

どこか息苦しい水の中に住んでいるような日々


見える景色は同じもので慌ただしく動く周りをスローモーションで眺めるような

自分だけは違う世界に居るとでもいうような


関心を向けているようでまるで向けていない日々


居場所を探しても居場所なんてなくて

家にも、ネットの世界さえも自分のいる場所は一つもないんだろうと感じていた。


親しい友人が出来ても、そこに自分が居てもいいのか場違いなんじゃないのか

そんな事しか浮かばず自らその場を去って一人を好んだ。



いつもと同じ昨日と同じ、トンネルの中をただただ進むような毎日に

嵐のように飛び込んできた君が僕のすべてを変えてしまった


ここに居ていいよ、貴方が必要だと

僕を求めて僕が探していた居場所というものが君だったのかもしれないと


好きになるより早く君のことを懐かしいと思った。

君のことを知っていたような気がしたんだ。


誰か1人に向けるべきではない感情と執着心を向けても向けても

足りない程に君の存在が僕の一部になったみたい。


逃げ出してしまうくらいの想いでもそれだけの想いを持てることを

僕は知らなかった。


夏のようなキラキラ眩しい笑顔の君はまるでひまわりみたい。

ひねくれて暗い僕を選んでくれた君が


僕に自信をプレゼントしてくれてこれからの人生を誰かと生きたいと思わせてくれたんだ。


終わらせようとしてきた明日も昨日と同じ今日もまるで違う


初めて死にたくない、長生きをして君の横にずっといたいと思った。


君は明るいけれど、時々寂しそうな顔をするね。

大丈夫、僕は月のように君の夜や暗闇に寄り添う存在になるよ。


だから僕を照らしていてほしいんだ。

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