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短編その③:あなたのたった一つの言葉で

作者: 峰尾ゆい

短編その3です。


タイトルと内容があってるかわからないですが書いてたときはきっとあってるとおもったんですねきっと。

「起きろぉぉぉぉお!」

そんな事で、始まる一日。

「まったく‥‥‥お前は、いつも寝てるな‥‥‥」

「うるさいなぁ‥‥‥」

でも、あなたにそうしてもらわないと起きれない。

いつもずっと物心ついた時からそうだった。

いつだって、あなたは一緒にいてくれた。

小さな時からなんでも知っていたあなた。

私はあなたの理想な人になろうと趣味などに合わせた。

でも今日でそれは最後。私は、今日で幼馴染とお別れをするからだ。

すなわち決着をつけるのだ。

「先、下行ってるから着替えてね」

「はーい」

そう、言うとあなたは下に行く。

私こと、吉田穂乃果(よしだほのか)は幼馴染の市川匠いちかわたくみに恋をしている。

「よしっ!頑張れ私」

私は、誕生日に匠から貰ったペンダントを手に握り、下に向かった。


「それじゃあ、お母さん行ってきます」

「行ってきます」

「はい。2人とも行ってらしゃい。匠くんいつもありがとうね」

「いえいえ」

「お嫁に貰ってくらないかしら」

「あはは......」

「もうお母さん!何言ってんの!」

お母さんはお約束らしきようなことを言う。

「おっと、もうこんな時間行こう穂乃果」

匠の手が私を握る。

そして私は匠に引かれそのまま学園に向かったのだった。


「到着ー!」

「はぁはぁ......匠はやい......」

遅刻ギリギリに学園についてつかの間、先生が教壇にたちグダグダと話している。

「起立!礼!」

淡々と朝のホームルームがおわり。

授業をし放課後になった。

いよいよ、私の決着をつける時がきたのだ。

「ミスは許されないわ......穂乃果」

そう決心をしたその時、匠に呼ばれる。

「穂乃果!帰るぞー」

「う、うん」

教室をでて下駄箱に向かっている途中思いもよらないことを匠は言った。

「穂乃果、俺さ好きな人いるんだよ」

そう言ったのだったそして、曲がり角から少し覗き、あの娘といった。

それは歳上で、綺麗な女性だった。私とはかけ離れて違うタイプだった。

「......っ」

その瞬間全てが崩れた。もう一度やり直したいどこで間違ったんだと考えた。

そしてその瞬間、匠から貰ったペンダントが光った。

この世に存在するとは思えない光の輝き方そして私自身重力を失ったのか分からなくこの世界から消える感覚が自然と流れてきた。

まさか......いやそんな.....事が......。

「だ、だめ!」

言葉は間に合わずに私は、意識を失った。


「っ......これは.......」

どのくらい時間が経ったのか分からないが身体はある。

そしてここは.....。

「昔、匠とよく一緒に遊んでいた公園だ......」

「......ど、どこー!」

遠くから声が聴こえる。

聴こえる方向を振り向くと服がボロボロになっていた小さい匠がいた。

「穂乃果ちゃん!っひく......どこ.......どこ行っちゃったの」

私の事を探している.......私が過去に飛んだせいで私がいなくっている......。

「はやくっ!帰らなくちゃ!」

私は、ペンダントを取り出す。

「お願い......!戻して......」

何度かお願いするも反応はなかった.......。

「なんでっ......!」

「こうなったら......匠にこの事を.......」

いや、ダメだそんなことをしたら余計にややこしくなる.......。

「お姉ちゃん......」

すると、小さな匠が話をかけてきた。

「お姉ちゃんに似た人を探してます......知りませんか?」

私は、その言葉をきいて、こみ上げてくるものを一生懸命我慢をした。

「ごめんね......お姉ちゃん分からない」

それしか言えなかった。

「そ、そっか......ありがとう......じゃあねお姉ちゃん」

プチッ

何か糸のようなものが切れた音がした。

そして匠との全ての縁が切れたという事を何故か分かってしまった。

「う、うそ......」

小さな匠が離れていく。

「待って!待って!」

私の声は届かなかった......。


そして月日は流れた。

何もない公園、私はこの公園から出れなかった。

そして、ある日。奇跡が起きた。

「お姉ちゃん。また会ったね。久しぶり」

「......っ」

匠だ。

「結局、僕の探していた人は見つからなかったよ。だからここじゃないほかの場所で探すよ」

「.......」

「探してる人がお姉ちゃんだったら本当によかったんだけどそう上手くいかないよね......。僕ね、見つけたら告白するんだ。好きって言うだ」

「......っ」

今まで我慢していたリミッターが外れた。

「あ、あのね匠くん......私ね......」

全てのことを話した。

もうどにでもなれと。

ピカッ

過去に飛ばされて以来光らなくなったペンダントが光った。

また重力を感じさせず世界から切り離される感覚がした。

すると、小さな匠は、現在の匠に戻っておりり

「ほ、穂乃果!!いくな!!」

気づいたときには手を握っていた匠。あぁ.....。

「思い出してくれ......たんだね.......でも......ごめんね......」

私の身体は強く光、そしてペンダントは割れ別の時空に吸い込まれた。


目覚めた。そこに広がる光景は、灰色の世界だった。

私の服はボロボロだった。私はボロボロの服のポケットに手を入れたもちろんペンダントはなかっただが......そこには......。

「っ......匠......」

私と匠、2人で写っている写真があった。

「......今、会いにいくよ。どんなに時間がかかろうとしても」

私は灰色の世界の地面を踏んだ。


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