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93話 ロイヤルガード Ⅳ

久し振りの四人が今終結する。

果たして、この四人を止められるのか・・・

エリナとミカエラが拐われたという情報の報告を受けた司と神器三人は、もうすでに敵の基地の目の前に到着し、他の三人と合流していた。

因みに龍達が寄越した向かえは京子だった。


「はぁ・・・また京子さんが出迎えだったとは」


「まぁ、そういうな。あの人ぐらいしか頼めなか

ったんだから」


「そこは感謝してるんだが・・・あの人は無駄に

テンション高いからさ・・・」


「「「・・・なるほど、わかるわ」」」


司の話を聞いて、龍、皇気、涼は同感していた。

どうやら思うことは同じだったようだ。


「それじゃあ、作戦開始と行こうか」


「「「了解!!」」」


龍が皆をまとめると、全員が返事をした。


「今回、俺達に求められるのはスピードだ」


龍が今回の重要ポイントを説明した。


「スピードね・・・それはお前と司が一番得意だ

ろ?」


「確かにそうだな。刀のスピードなら渡辺、単純

なスピー ドなら司が一番だな」


確かに皇気と涼の言うとおりだが、司がここで一つ指摘した。


「だが、篠原にスピードなんて関係ないだろ?」


「まぁね」


「というか強化無しならそこの神器三人の方が圧

倒的に速いけどな」


司は神器三人の方を見ながらそう言った。

神器三人の内二人は当然だろという顔をしていた。


「見ろよあの二人のどや顔。まぁ、事実だから何

も言えないんだけどな・・・」


「当然だな」


「当然ですね」


二人のあまりのどや顔振りに、四人は呆れ返っていた。

なんやかんやで龍、皇気、涼は神器三人に前から関わったことのある人物なので、神器三人の性格はそれなりに把握している。


「お前の所の神器はいい性格してるよ」


「そうか?面倒臭いだけだぞ」


「おっと、話が逸れてしまったな。話を戻そう」


龍が逸れてしまった話を修正してくれた。

再び作戦について話始めた。


「さっきも言った通りスピードが大事だ。実際は

こんな話をしている暇は無いんだが、まぁいい

だろう」


「おいおい、それは不味いだろ。さっさと手短に

話してくれ」


「なに、簡単なことさ。今回も・・・脳筋!!」


「「「だよな!!」」」


目の前で脳筋四人が団結している光景を見て、今度は神器三人が呆れてしまった。


「あの馬鹿四人は・・・」


「はぁ・・・結局脳筋ですか・・・」


「あの四人らしいですね」


作戦も決まった事により、ついに作戦が始まる。


「今回も基地は地下だ。どうせいつも通り真っ直

ぐの道なんだから全速力で走るぞ!!」


「普通はおかしいと思うが、まぁ仕方ないが今ま

でそうだったから否定出来ない・・・」


龍と皇気の経験上、地下の場合は大体一本の廊下が最初にある。

その途中途中に部屋があるが、今までは気にしていなかった。


「おい、早くしないと二人が危ないんじゃなかっ

たっけ?」


涼の冷静なツッコミにより再び救出作戦の方に意識を向ける。


「じゃあ、特攻隊長よろしく!!」


「了解!!。ライトニングスラッシュ!!」


司がバスターソードで基地の地下への扉を破壊した。

それと同時に全員で突入する。


「速攻速攻!!」


まるで現在突入中とは思えないテンションで行動する四人。

途中で敵兵が大量に現れた。


「ライトニングボルテックス!!」


司が目の前の一人の足を負傷させると、他の敵兵全員が動揺し始めた。


「アテナ、頼む!!」


「わかっています」


動揺した所を見計らってアテナが前に出て盾を構えた。

そしてアイギスの盾の能力を発動させる。


「アブソリュートヴィジョン」


盾がの表面が開き、目のような紋様が浮き出てきた。

そして、その紋様を見た敵兵は全て石化してしまった。


「初めて見たが凄いな・・・俺達の神器にはこん

なことは出来ないね」


「ああ、制圧力ならトップクラスだな」


初めてこの能力をみた龍達は感心するばかりだった。


「先に進むぞ!!」


「「「了解!!」」」


四人は更に奥へと進んで行く。

途中で今度は大型対魔術師用兵器が出てきたが、四人の連携には形無しだった。


「お、ついについたぞ。お馴染みの分かれ道」


今回の分かれ道は四つだった。

ここで司達はそれぞれ手分けして進む事にした。


「俺は真っ直ぐ行かせてもらうぜ。行くぞ、三人

共!!」


「「「はーい」」」


司と神器三人はそのまま真っ直ぐの道を進んで行った。

この時残された三人は同じ事を思っていた。


(((どうせ司の行った道に二人はいるんだろう

な・・・)))


今までの経験上、司が行く先には必ずターゲットが存在するのだ。


「じゃあ、俺は右に行くとするか」


「俺は左に行くとしますかね」


「じゃあ、残った謎の道に俺は行くか」


龍は右、皇気は左、涼は謎の残った道に行くことになった。

果たして、それぞれの道に待つ物とは・・・


ーーーーーーーーーー

真っ直ぐの道を突き進んだ司と神器三人がたどり着いたのは、どう見ても何かを実験するような部屋だった。

しかも、魔獣の爪の跡などが壁にいくつも付いている部屋であった。


「どう見ても化け物と戦わされる感じだよ

な・・・」


司が嫌そうにそう呟くと神器達から司に対してそれぞれ一言飛んできた。


「何を言っている。お前もある意味化け物だろ」


「そうですね。生命力なら化け物ですね」


「でも、そこが司の魅力でもありますよ」


最早アンドロメダ以外は褒めているのかわからなかった。

恐らくは褒めているつもりなのだろう。


「さてと、鬼が出るか蛇が出るか」


「それはどちらがでても嫌ですね・・・」


何が出てくるかを考えていると、部屋内に放送が流れた。


「お久し振りです立花 司さん。覚えています

か?エドガー サーチネスです」


「ああ、うっすらだが覚えているぜ」


放送の声の主は以前に何度か会ったことのある神器使いエドガー サーチネスだった。


「今回は放送からの説明ですが、どうかご了承下

さい。」


「了承も糞も無いだろ・・・」


「今回の貴方の相手はこちらです」


エドガーが放送でそう言うと、床からリフトのように人が一人上がってきた。


「うう・・・ああぁっ!!」


「こいつは・・・クレイジー野郎。だが、様子が

少しというか、大分おかしいな・・・」


そう、床から出てきたのは神器使いであるグレント アークだった。

だが、司の言う通り様子がおかしかった。


「グレントには魔獣の細胞を入れさせていただき

ました。お陰で強力な戦士になってくれまし

た」


「おいおい・・・仲間じゃなかったのか?」


「いえ、全くそんな事は思った事はありません」


「成る程、俺が一番嫌いな質の悪い人間だな」


司の顔つきが途端に真面目になった。


「ということなので、目の前にいるのは人間では

ありません。本当の化け物です。まぁ、頑張っ

てください」


そこで放送は切れた。


「ダーインスレイブゥゥゥゥ!!」


グレントは神器を呼び出した。

そして、神器覚醒をした。

神器を覚醒しても普通は肉体は何も変わらない。

だが、グレントの体はまるで以前のシャニーの時のように最早魔獣の見た目だった。


「これは救えねぇな。俺はこいつを殺す」


司は基本的に非殺傷主義だが、相手が危険だと判断したら手段を選ばない。


「スカアハ、アテナ、アンドロメダ。力を貸して

くれ・・・」


「当たり前だ」


「当然ですね」


「そのための私達ですから」


そう言って神器三人は武器の形態に変身した。

そして司に取りついた。


「神器覚醒!!」


そして三つの神器を一斉に神器覚醒させた。

この状態になるのは八岐大蛇以来である。


「加減は出来ない。本気で殺す」


司の方は聖戦になりそうであった。


ーーーーーーーーーー

当然龍達の方も何もなかった訳では無い。

それぞれ謎の魔獣が目の前に立ちはだかっていた。


「こいつは手強そうだな・・・」


龍の目の前には翼竜種の魔獣が。


「おいおい・・・どう見てもこいつ脳筋じゃん」


皇気の目の前にはキマイラが。


「俺が苦手そうな奴だな・・・」


涼の目の前には大蛇の魔獣が。

どの魔獣もゼロに改造された魔獣であった。

戦う場所は違うが思うことは一つであった。


「「「でも、負けないけどな!!」」」


どうやらこの男達の辞書に負けるという文字は無いらしい。

今、それぞれの戦いの幕があがった。



つづく。


今回の解説。


今の司の状態について。


今の司の体は全盛期の状態に戻っている。

前回の事件の際、奈波の歌声の効果により魔術回路は修復されている。

今の司は今までの司より圧倒的に強い。

何より宝具展開時間の時間制限が無いというところが大きい。

宝具を解放しても長い時間戦う事も可能。

魔力憑依も普段より早くすることが可能。

そこに神器三つが加わった時、真の力を発揮するだろう。


今回は以上です。


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