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72話 忍者VS破壊者 Ⅳ

いやー、寒い日が続きますね。

風邪にご注意を(手遅れ)

すいません今回はとても短いです。

もしかしたら今後編集して長くなっているかもしれません。

ある男は早朝に目を覚まし、ある場所へ向かった。

その男には野望があった。

その野望とは、禁断の魔術が記録されている巻物を手に入れ、新たなる強さを得ること。

今日、忍の里に長はいない。

早朝なので警備も普段より厳しくはない。

そう、今こそがその男の野望を叶える絶好のチャンスなのだ。


「そう、計画が上手くいけばね」


その男がある部屋に入った時、通常ならば聞こえないはずの声が、暗闇の中から聞こえた。

しかも、その声は男の心中を察しているかのような言いぐさだった。


「誰だ!!」


男がそう叫ぶと、急に部屋の明かりが着いた。

明かりが着いた部屋の奥を見ると、一人の男が立っていた。


「貴方もわかってるはずだろ?立花 司さ」


そう、声の主は司だったのだ。

だがその男は思った、司からは気配が全く感じられなかったのだ。

訓練すればある程度は気配を消せるが、司の場合は全く感じられなかったのだ。


「何故そこまで気配を消せる?」


「まぁ・・・ちょっとばかし特訓したわけよ」


司の気配を消す技術は、姐直々に教えてもらった技術である。

その教えてもらった時の出来事を思い出すと、司は身震いしてしまう。


「そんな事より、俺は貴方だけに長の部屋に来て

ほしくは無かったよ・・・伊之助さん」


そう、ある男の正体は鬼瓦 伊之助だった。

伊之助の方も薄々何かを感づいていたらしい。


「やはりバレていたか。いつから感づいてい

た?」


「少し違和感を感じたのは出会ってすぐだね」


司の台詞を聞いた後、伊之助のは笑いだした。

どうやら思い当たる節があるらしい。


「ふははは!!なるほど、流石破壊者というわけ

か」


伊之助は急に人が変わったかのような喋り方になった。

司もよく人が変わると言われるが、ここまでではないと

自負していた。


「ついに本性が出たか・・・」


少しは伊之助の裏の顔を予想していた司だったが、あまりにも変わりすぎて驚いてしまった。


「司君、君は優秀だからね。今回の事件以外にも

感づいていることがあるんじゃなのか?」


最早伊之助は隠す気は無いようだった。

司は他にも気になることがあるにはあった。


「そうだな・・・ここには慶夏はいないから大丈

夫か・・・多分慶夏の両親を殺したのは貴方で

しょ?」


伊之助は誤魔化したりすることなく即答した。

その言いぐさは最早他人事のようだった。


「そうだ。だから?」


本当に伊之助には弁解も何もする気が無いようだった。


「一つだけ聞いていいか?」


司には本当にわからないことがあった。

慶夏に関することだ。


「どうして自分で殺した人の娘の面倒を見ている

んだ?」


慶夏の両親を殺しておきながら、一人になった慶夏を引き取るという行動はおかしすぎる。

そのような行動の真理を司は知りたかったのだ。


「慶夏を引き取った理由はね。隠れ蓑にするため

さ。君も考えた通り、普通は殺した奴の娘を引

き取る何てあり得ないからね。いい隠れ蓑だっ

たよ!!」


伊之助のその台詞を聞いて司は完璧に迷いを捨てた。

伊之助を倒すことは、慶夏の心に傷をつけてしまう

かもしれない。

だがこの話を聞いて、ここで伊之助を倒さなければ

慶夏の心が更に傷ついてしまう。


「よし、確認は取れた。これでアンタを躊躇なく

倒せる・・・」


司はついに殺気を漏らす。

それに応じて伊之助も殺気を放つ。

だが、まだ伊之助の計画は全て防がれた訳では無かった。


「私を倒すのはいいが、こちらも一人という訳で

はない」


伊之助はそう言って懐から巻物を取り出した。

その巻物を開き、魔術を発動させた。

すると何かの爆発音が聞こえ、部屋が揺れた。


「今回は前回と違っていい魔獣を使わせてもらう

事になってね」


伊之助が笑いながらそう言っているのに対して、司も笑っていた。

何やら対策をとっていたらしい。


「ああ、魔獣ね。そっちの方も手を打ってある」


「・・・何・・・?」


「いや、ちょっとばかし三人位向かわせただけ

さ。・・・最強の三人をね・・・」


ーーーーーーーーーーー


そう、司の言った通り爆発が起きた場所に神器の三人が向かっていた。

この三人なら、爆発が起きて数秒あれば現場に急行できる。

三人は元々忍の里の中心部で待機しており、爆発音が鳴った瞬間に移動したのだ。


「司の言った通りに魔獣が沢山出てきましたね」


「ああ。ここは私達の仕事だ」


「確か司から指示が出てましたよね・・・」


今回ばかりは、司も神器三人に指示をだした。

神器三人は司から出された指示を一斉に口にした。


「「「暴れてこい」」」


魔獣の数は何となく数えて百体ぐらいはいた。

だが、この三人に対しては百体は少なすぎる。


「さぁ、暴れさせてもらおうか!!」


「前回も暴れた気がしますが、それはそれ、

これはこれです」


「うふふ。力強い魔獣だと私は嬉しいです」


魔獣約百体に対して、三人の神器が立ち向かった。

どちらが勝つかはもう明確だったが。


ーーーーーーーーーーー


「あっちの心配はしなくていいさ。多分こっちよ

り早く片付くぜ」


司はもう一人しか敵として見据えていなかった。


「そうか。ならばさっさと君を片付けて巻物を手

にいれなければな」


伊之助の方も一人しか敵として見据えていなかった。

ここに忍者と破壊者の決戦が始まる。



つづく。







今回の解説


神器達の戦闘力について。


実際のところ神器一人の方が司より強い。

ただし、司の場合宝具が異例なので単純な強さでは図れない。

スカアハは近接戦闘が強いが、魔術はからっきしである。

アテナは近接戦闘から魔術まで強いが、攻撃的な神器でないため、ゲイボルグを持つスカアハより威力が劣る。

アンドロメダは鎖を操る事と祝福以外戦闘能力はないが、トリッキーな戦いが唯一できる。

この三人が連携を組むと、ほとんど弱点が無くなるので恐ろしい。



今回は以上です。








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