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66話 遅めの海でバカンス(午前編)

海でのバカンスイベントですよ(現実は冬)

八岐大蛇との戦いを終えた司達は、村での約束通り海に来ていた。

もう夏も終わりだというのに、海は相変わらず人が多い。

その光景を見て司は改めて夏の海の良さを実感した。


「夏の海か・・・やはりいいもんだな」


「「ああ、そうだな・・・」」


司の発言に共感したのは、本来なら事件の後処理をしているはずの龍と皇気だった。

そう、何故か今回も龍、皇気、涼がいっしょなのだ。

司達が海に行くと言い出した途端、龍と皇気は他のウィザードに事件の後処理を任せて付いてきたのだ。


「まぁ、気にすんなよ。せっかく海に来たんだか

ら楽しもうぜ」


「男と海に行っても何も楽しくないがな」


司と涼がこんな会話をしていると、水着に着替えた三人組と神器達がやって来た。

その姿を見た龍、皇気、涼はその姿を誉めていた

が、司はあまり反応していなかった。


「私達の水着、どうですか師匠?」


「ああ、皆すごくかわいいと思うよ」


司は三人を見てすごい普通の表情でそう言った。

その反応に三人組は不満を抱えていた。


「なんですか、その反応」


「すごい適当でしたね・・・」


「本当はあまり似合ってないんでしょうか?」


そんな三人を他所に、今度は神器達が司に質問をしていた。


「どうだ、私達の水着は?」


「ああ、アンドロメダのは最高だ」


今度は目を輝かせて司はそう言った。

その発言にアンドロメダは喜んでいたが、他の二人は司を睨んでいた。


「そう睨むなって。お前らのも似合ってるよ」


司がそう言うと、二人は照れて何も反論出来なくなった。

だが、この二人を含み全員が思った。

何故、アンドロメダだけが超誉められたのかと。


「アンドロメダ。やはりお前は色々と最高だ」


「誉めても何も出ませんよ司」


そして、再びそんな事を他所にアンドロメダと会話をしていた。

その光景を見ていて涼は一つあることを思い出した。


「そういえば・・・司の好みは年上美人だと言っ

てたな・・・」


その台詞に女子全員が反応した。

そして、更に龍が追い討ちをかける。


「確かに、アンドロメダは大人の雰囲気が出てる

よな・・・」


更に皇気も追い討ちをかける。


「あいつは確かにアンドロメダみたいなタイプの

女性をよくナンパするな」


この話を聞いてショックを受けたのはスカアハだった。

スカアハも確かに司よりも年上の姿をしている。

だが、スカアハは以前司に同級生と言われている。


「そういや、何であいつは年上が好きなんだ?」


「ああ、そういえば年上なら姐が沢山いるしな」


龍と皇気は司の年上好きの理由を探り始めた。

涼は三人組を慰めており、神器二人は何か相談をしていた。


「お前らどうしたんだ?」


肝心の司は謎の雰囲気になっているのに気がついてはいたが、内容は理解していなかった。

それを見た男子から同じ台詞が放たれた。


「「「この女たらしが・・・」」」


この台詞の意味を、どうです相変わらず司は理解していなかった。

その後は全員で思う存分に遊び、時刻はもう昼食

の時間になっていた。


「そろそろ昼食の時間ですね・・・」


由井が香菜美とステラにそう指摘した。


「そういえば途中から男子メンバーがいません

ね・・・」


周りにいるのは神器三人だけだった。


「皆で呼びにいきましょうか」


こうして、三人組と神器三人で男子メンバーを捜索しに出掛けた。

まず、最初に見つけたのは龍だった。


「そこのお嬢さん。僕と少しお話をしません

か?」


そこには口調が変わった龍が女性をナンパしていた。

そう、この時三人は再確認した、龍は女性との人には口調が丁寧になると。

実際、由井達も最初は丁寧に話しかけられた。


「渡辺先輩。昼食の時間ですよ」


後ろからそう声をかけると、龍は気まずそうに振り返った。


「わかった。昼食の時間だな・・・」


龍は渋々ナンパを中止し、男子メンバー探しに加わった。

真面目そうな部類の龍がナンパをしているということは・・・もうこの後の展開は全員が察した。


「へい、そこの彼女。俺とお茶しないか?」


続いて皇気がナンパをしていた。

気取った様子で平然と女性に話しかけていた。


「篠原・・・ジ・エンドだぜ」


龍がそう声をかけると、皇気は恐る恐る後ろを振り向いた。


「篠原さん。昼食の時間になりました」


「あ、ああ。わかった」


香菜美が声をかけると皇気は気まずそうに了承した。

これで残すは後二人になった。

再び探していると涼を次に見つけた。


「僕とお話ししませんか、レディ?」


凄いキザな台詞を女性に喋っていた。

流石に龍と皇気も引いていた。


「涼・・・お前も道ずれだ」


皇気が低い声でそう言うと、涼は何かを察したのか、すぐに振り向いて気をつけの姿勢をとった。


「や、夜木さん。ご飯の時間ですよ」


「はい」


ステラがそう言うと、涼は最早なにも言わなかった。

これで龍、皇気、涼は捕まえることができた。

結局最後に残ったのは、一番心配な司だった。


「残るは司先輩だけですか・・・」


「師匠が一番問題ですよね」


「司さんは果たしてナンパをしているんでしょう

か?」


その結果はすぐにわかった。

確かに司はナンパはしていなかった。


「すいません。写真撮ってもらっていいです

か?」


そう、水着の女性達に写真を撮ってほしいと頼まれていたのだ。


「はい、わかりました。では、そこに並んでくだ

さい」


司にとってはただのボランティアなのだが、女性メンバーにとってはそうではない。

写真を撮り終わり、司は皆を見ると司自信からやってきた。


「どうしたんだ、皆そろって?」


「・・・昼の時間だ・・・」


涼が呆れた様子でそう言った。

その呆れの意味をやはり司は理解していなかった。

こうして、全員が元々取っておいた陣地に戻った。

因みに、陣地にはアテナが魔術を掛けておいたので、泥棒が入ればすぐに捕まるようになっていた。


「じゃあ、私達は買って来ますので、おとなしく

待っていてくださいね」


昼食は三人組と神器達が買いに行ってくれることになった。

司は神器達が海の家に行った少し後にトイレに向かった。

その帰りに事は起こった。

なんと、三人組と神器達がナンパされていたのだ


「ちょっと!!止めてください!!」


「すいません昼食を届けなくてはならないので通

していた抱けませんか?」


香菜美は既に声を荒げており、アンドロメダは大人の対応をしていた。

由井とステラは香菜美を止めに入っており、スカアハとアテナは我慢しているが、いつ怒っても仕方ながないぐらいイライラしていた。


「はぁ・・・しかたねぇな・・・」


仕方がないので司が止めに入いる。


「すいません。そいつら俺の連れなんで、無理な

ナンパは止めてくれますか?」


司的には穏便に済ませるつもりだったが、相手の男性集団の気に触ってしまったようだった。


「うるせぇ!!男は黙ってろ!!」


ある一人の男が司に殴りかかったが、それが運のつきだった。

その男は一瞬にして地面に倒され気を失っていた。


「お前達もこうなりたいか?」


司は少し圧をかけながらそう言った。

すると、男達は気絶した男を連れて逃げていった。


「ふぅ。ナンパには気を付けろよ、お前ら一応美

人&可愛いなんだから」


その無意識の発言に全員が赤面してしまった。

司がそんな事に気がつくはずもなく、そのまま陣地に戻ってきてしまった。


「おお、少し遅かったな」


「ああ、色々とあってな・・・」


司は何が起きたのかは詳しく言わなかったが、男子メンバーは何か察したようだった。

こうして昼食を食べたのだが、この後波乱な展開が起きるとは誰も思わなかった。



つづく。








今回の解説。


魔力属性について詳しく。


火→火を生成したり操ったりする魔力属性。

応用で爆発を起こすことも可能。


水→水を操ったり水を生成したりする魔力属性。

水圧や水質などを変えたりすることも可能。


風→風を生成したり操ったりする魔力属性。

風で刃を生成したり風を体に纏ってスピード

を高めることも可能。


雷→雷を生成したり操ったりする魔力属性。

雷を体に纏うことにより、最速のスピードを

出すことが可能


地→鉱物を生成したり大地を操ったりする魔力属

性。

鉱物で物を作ることが得意な魔力属性。



今回は基本魔力属性のみです。

今回は以上です。





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