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61話 復活、大和神話 Ⅲ

島根県?行ったことはありませんねぇ。

まぁ、気にしないでください。

司が目覚めると、視界に映ったのは天井だった。

司は何となく現状を察したので、あまり騒いだりはしなかった。


「あ、師匠。起きたんですね」


香菜美がいち早く司の目覚めに気づいた。

その言葉に他のメンバーは司の方を向いた。


「起きたか、司。また無茶したらしいな」


スカアハが呆れた様子でそう言った。

アテナもスカアハと同様に呆れていた。


「そこまで無茶してないさ。体も強化してたし」


この一言は余計だった。

神器達はともかく、三人組の地雷を踏んでしまった。


「気絶しておいて何を言ってるんですか先輩?」


「私達は心配してたんですよ・・・」


由井は顔が笑っていなかった。

ステラは半分涙目になっていた。


「師匠。宝具使いましたね?」


「はい・・・」


香菜美の威圧に負けてしまい、司は大人しく質問に肯定した。

このような三人を見て、司はもうなにも言わずに大人しくすることにした。

その光景を見ていた皇気が、司をその空気から救い出すために話をそらした。


「司も起きたことだし、説明を始めようか」


この発言を聞いた司は、アイコンタクトで皇気にお礼をした。

皇気はもちろんそれに気づき皮肉の笑いをして見せた。

いつもはこの皮肉の笑いに対していい思いはしないが、今回はその笑いを許した。

そして、皇気による説明が始まった。


「今この県で起きていることは二つ。一つ目は改造魔獣の実験。

二つ目は電話で言ったように、死んだ者が蘇ること・・・」


司達は、死んだ者が蘇ることは聞いてはいたが、実際には見てはいない。

司と涼は改造魔獣と戦闘しており、現状は理解していた。


「何処のどいつがそんな事をやってんだ?」


涼の質問の答えを龍と皇気は持っていた。


「今回の事件も、黒幕はゼロだ」


ゼロという単語に、その場にいる全員が反応した。

当然である、司と涼は二年前からのいんねんがあり、三人組にはこの数ヵ月で関わった事件の黒幕だったからである。


「そして、既に基地の場所もつかんでいる。たが、その基地の周

辺には魔獣がたくさんいてな・・・近づくのが難しい」


改造魔獣の強さは、戦闘した四人が一番理解していた。

何よりも数が多い事が問題だった。

その時、涼が思い出したかのように質問をした。


「そういえば、どうやって死んだ者を蘇生したんだ?しかも、魔獣もだろ?ゾンビにでもしたのか?」


涼の質問の答えは龍と皇気にもわからなかったが、ある説が皇気にはあった。


「原因はまだわからないが、俺は何かしらの神器の力だと思って

いる。」


死んだ者、しかも魔獣すら蘇てしまうとは、もはや神器ぐらいしか思い当たらなかった。

その説に司達も納得した。


「とりあえず、明日になったら基地に侵入しにいくぞ。それまでゆっくり体を休めて、明日の準備をしてくれ」


皇気の案に全員が同意した。

こうして、一日だけの村巡りが始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーー

とりあえず龍、皇気、涼以外のメンバーは、団体で行動していた。


「今のご時世にしては、中々風情がありますね・・・」


香菜美が言ったように、この村は近代化した今の世の中とは思えないほど、落ち着いた田舎の風景だったのだ。


「ここら辺の近くに、神話に関係した場所があるらしい。たぶんそれが原因じゃないのか?」


司のいった通り、この村の近くには神話の舞台となった場所がある。

この世界は、神話に関する場所や事柄にはとてつもなくうるさい。

なので、ビルなんかを建てることはほとんど不可能だ。


「ということは・・・私の神殿もギリシャにありますか?」


「ああ。あるぞ、とてつもないほどでかい神殿が」


自分の神殿があるとわかった途端に、アテナは上機嫌になった。

ギリシャという単語で思い出したのか、由井が司がギリシャに居るときに話していたことを質問してきた。


「前にも思ったんですけど・・・先輩は何で金髪なんですか?」


この質問に香菜美とステラも頷いていた。

どうやら、同じ事を思ったことがあるようだ。

司は少し悩んだ後、普通に答えた。


「実はさ・・・俺の先祖に外国人と結婚した人がいてさ。日本人の血の方が強かったお陰でその子孫はほとんど日本人の外見だったんだが、希に金髪で生まれてくる奴がいるらしいんだよ。それが俺というわけ」


この説明で質問をした三人組と神器達は納得した。

どうやら、司の金髪は天然物だったようだ。

金髪というものは日本人がすると不良のイメージがあるので、三人組は妙に安心した。


「まぁ、金髪のせいで多少は苦労したかな」


やはり学校では、金髪のせいで多少問題が起きたようだ。

たが、本人はあまり気にしてなかったので、三人組はあまり触れなかった。

今度は司から質問があった。


「そういえば、お前らって学校どうすんの?」


学校は六月の戦闘で壊れてから、未だに修復作業中だ。

行きたい人には予備校もあるので勉学に支障はないが、この三人は誰も予備校に行っていない。

そして、情報によるとそろそろ学校が完全に修復されるという噂もあるので、うかうかしていられない。


「そうだなぁ・・・これが終わったら海にでも行くか?」


この発言には、司の考えがあった。

自分はともかく、この三人組は夏なのに遊んでいない。

夏といえば海というイメージなので、とりあえず海で遊ぼうという案が浮かんだのである。

この台詞に三人組はとても食いついた。


「いいんですか!?」


「海ですか・・・いいですね!!」


「い、いいと思います!!」


三人はそれぞれ感想を言ったが、どうやら全員賛成のようだった。

たが、アンドロメダの一言で一気に空気が変わった。


「海となれば水着ですね」


三人組はどうやら水着という単語に反応したらしい。

この一言を聞いた瞬間に、三人共うつむいてぶつぶつ何か言い始めた。


「ん?どうかしたのか?」


男の司は、予想通り理解していなかった。

この質問された三人組はどうにか誤魔化した。

この後、結局なんやかんやあったが無事村巡りは終わった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

村巡りを終えた司達は宿に戻っていた。


「どうだ、少しは息抜きになったか?」


「ああ。多少はな・・・」


帰ると皇気が出迎えてくれた。

どうやら、皇気と龍と涼は情報収集をしていたようだ。


「お前らも良く働くよな・・・どうだ、何か新たな情報手に入れたか?」


「いや、全く。まぁ、明日わかるだろう」


皇気はどんな時も気軽に問題発言をする。

今回の問題発言は、気軽に敵の基地で情報が手に入ると言ったことだ。


「はぁ・・・軽く言ってくれるよ」


司も皇気の性格には慣れているが、何度聞いてもこの発言には呆れ果てる。

何気ない会話してそれぞれの部屋に戻ったが、司にとっては部屋の方が大変だった。


「何故、お前たちがいるんだ?」


部屋に入ると、スカアハ、アテナ、アンドロメダが既に寝ていた。

さらに言うと、司の寝るスペースが一番狭い。


「まぁ、いいか・・・」


司はなにも気にせずそのまま部屋の風呂に入り、狭いスペースで眠りについた。


ーーーーーーーーーーーーーーー

この思考が司の過ちだと気づくのは、次の日の朝だった。

何が起きたかというと、司に神器達がベッタリとくっついていたのだ、部屋の一番隅だったはずなのに。


「どうしてこうなった・・・?」


目が覚めると司は困惑した。

たが、問題はタイミングの悪さだ。

起きた瞬間に三人組が起こしに来たのだ。


「師匠。いつまで寝て・・・」


まず、一人固まる。


「先輩、朝で・・・」


二人目も固まる。


「司さん。早く起きな・・・」


三人目も以下同文。

三人組にその光景を見られたことが、司の一番の過ちだった。

そう、当然こんな光景を見られたら・・・


「「「何やってんですか!!」」」


こうなる。

そして、作戦の日の朝なのに叩き起こされる司。

自分には安息な時間はないと司は理解した。



つづく。









今回の解説。


司個人で使用する技について。


ライトニングインパクト

怒濤雷撃に魔力を集中し、強力な雷の一撃を放つ技。

魔力消費も多いが、案外短い時間で放つ事ができるので、司お得意の技。


ライトニングブレイク

腕に魔力を貯め、相手の懐に一撃与える技。

殴った瞬間に雷の魔力が破裂する。


ライトニングボルテックス

雷の魔力で槍を作り、その槍を投擲する技。

この槍が命中すると、その槍を中心に雷の魔力が渦のように破裂する。


ライトニングスラッシュ

怒濤雷撃の代わりにバスターソードに魔力を込めて放つ技。

加奈子特製のバスターソードだから出来たこと。


基本的にはこの技を司は良く使う。

他にも、詠唱魔術や陣魔術も使えるが、本人はあまり使わない。

他にも技はあるが、まだ紹介しません。



今回は以上です。







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