表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/127

5話 新宿魔獣対戦Ⅱ

バトルむずかしい


二年前、世界中で事件が起こった。

その事件に姿を表した一人のウィザードがいた。

彼は、敵と戦い続けた。

彼の武器を見たものはこう言った。


「あれはすべてを破壊しうる武器だ」


ーーーーーーーー


司の宝具、それは大槌。


「ほう。それが貴様の宝具か・・・」


「あれが・・・先輩の宝具」


司の身長と同じぐらいの長さをもつ大槌だった。


「これが、俺の宝具だ。さぁ、始めようか」


最後の戦いが始まった。

鎌と大槌の全力のぶつかり合いが起きていた。


「はぁぁぁぁ!!」


司がパワーで押しきろうとすれば、ディルはテクニックで対抗する。

ディルが隙をつこうとすると、司がパワーでねじ伏せる。


「実力はほとんど互角か」


「そのようだな」


互いが互いに力を引き出しあっていた。


「す、すごすぎる」


「戦いの次元が違います」


「司さん・・・」


三人はこの戦いを見ていることしかできなかった。


「ならば・・・次の段階にいこうか」


「それはできないね」


司が再び攻める。たが、ディルにうまいように流されつづける。

司が再び一撃を加えにいこうとしたが、動きが止まった。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・ごはぁ!!」


司は吐血した。

どうやら体の限界が近づいているらしい。


「せ、先輩!!」


「やはり、貴様・・・体が宝具に耐えられていな

いな・・・」


「ばれちまったか」


司の体の事がついにディルにばれてしまった。

それは司にとって大きなデメリットだ。

ばれてしまった以上、司の弱点となってしまうからだ。


「ふははは!!ならば私の勝ちだな!!」


「やはり、あんたもできるのか」


ディルは既に勝ち誇っていた。

司にはディルが何をするのかわかっている様子だった。


「あいつ、何かする気だぞ」


「一体何をする気なんでしょう?」


「力が増大しています・・・」


三人はディルが何をするか全くわかっていなかった。


「我が宝具の真の名は、ヘルゲート。

宝具・・・解放!!」


「な、なにをする気なんでしょう?」


ディルの宝具を光が包む。


「みんな、あれを見て!!」


香菜美が言った通りに全員がディルを見る。

ディルの宝具の鎌は、より禍々しくなっていた。


「宝具解放か・・・。きついな・・・」


「では、お見せしよう。我が宝具の真の能力を・・・」


ディルは魔獣をあつめ、その魔獣を切った。

すると、ディルの力が一気に増大した。


「このヘルゲートは魔獣の血を吸って強くなる」


ヘルゲートは血を浴びて赤く染まっている。


「では・・・いくぞ!!」


「はやい!!」


ディルは司を真正面から弾き飛ばした。

司はギリギリ反応して防いだ。


「うまく防いだな・・・さすがと誉めておこう」


「そりゃどうも」


(とは言っても、つらいな。

やはりこちらも使うか。)


司に考えられる勝機は一つしかなかった。

考え事をしている隙を上手くつかれてしまった。


「考え事している暇があるのかな?」


「くっ!!」


正面からまた打ち合う。しかし、やはり今はディルのほうがテクニックもパワーもうえだった。


「くそったれ!!」


「甘いな」


司も抵抗はするが、今のディルには無意味だった

後ろをディルに取られ、鎌が司に突き刺さる。


「ぐはっ!!」


鎌は司の腹部にしっかりと刺さっていた。


「先輩!!」


「師匠!!」


「司さん!!」


「これで、ジ・エンドだ」


ディルは鎌を司から抜くと、司を地面に向けて蹴り飛ばした。

そしてディルは三人の方を向いて殺気を出した。


「さて・・・次は君達の番だな」


「く、来るぞ!!」


「ど、どうしますか?」


「ま、まともに戦えば絶対かてませんよ」


三人も戦闘体制をとる。

だが、ディルにとってそれは関係ない。

三人とディルの実力差は明確。

つまり、秒殺できる。


「君達を殺すのに3秒も要らんよ」


ディルは高速で香菜美の前に現れた。

当然香菜美は反応できない。

切られると思い、香菜美は目をつぶった。


「まず、一人」


「させねぇよ」


「な、なに!?」


だが、間一髪のところで司が間に入った。


「生きてたんですね師匠!!」


「まぁな」


平然としているが腹部に穴が空いているので、当然やせ我慢である。

致命傷を受けていて平然としていられる人はいない。


「ふっ。しぶとい奴だ」


司はここで覚悟を決めていた。

宝具を解放する覚悟を。


「さて、俺も本気を出そうか」


「貴様、正気か!?」


ディルの反応は当然である。

元から宝具を使えば危険。

さらには致命傷を受けている。

こんな状態で宝具を解放するなど自殺行為に等しい。


「正気だよ。俺が先に死ぬか、お前が先に死ぬか

のどちらかなだけだぜ」


(今の俺が宝具を解放していられるのは、ギリギリ三分位だな)


実際は三分が本当に限界。

それを越えたら、司は死ぬ。


「いくぜ・・・我が宝具の真名は怒涛雷撃。

宝具解放!!」


司の宝具が光につつまれる。

そして、光の中から姿が現れた。


「これが・・・俺の宝具の真の姿だ」


「き、貴様・・・」


その姿は以前の姿よりも大きく、オーラが桁違いだった。

それを司は余裕そうに持っていた。


「さぁ。勝負はここからだぜ」


戦いは次のステップに移った。


つづく













今回の解説


宝具は解放することによって、真の力を引き出せる。

解放するときは、真の名前をいわなければならない。

解放すると、元の姿の時の力とは桁違いになる

ただし、解放できるのは一流の魔術師の人だけ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ