58話 新神器説明会
新キャラのイメージは、落ち着きのあるお姉さんです。
アンドロメダが加わった司は、前回で数回殺されかけた後、他のみんなにアンドロメダのことを説明していた。
はずだったのだが・・・
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「・・・まぁ、要するに神器が増えたってこと
だ」
司自身も良くわかっていないので、実際は説明できていない。
「師匠に質問があります」
すると、香菜美から質問があった。
「アンドロメダさんが神器なのはわかりました
が、何故また神器が増えたんですか?」
確かに今回、司は死んではいない。
スカアハとアテナは、司の心臓が止まった事を死亡とカウントしているから、存在している。
では、今回はどうなるのか。
それをアンドロメダは説明してくれた。
「司は冥府にいきましたよね?それが死亡にカウ
ントされたんです」
司は納得したが、理不尽だとも思った。
それより、理事長の方を睨んだ。
「理事長、これは俺を一回殺したことになるんじ
ゃないですか?」
司は理事長に詰め寄った。
理事長は申し訳なさそうにしてはいたが、反省の色は見られなかった。
前に似たような経験をしたことがあるのか、司はあまり理事長を攻めることをしなかった。
「やっぱり自分を冥府に送るのと、他人を冥府に
送るのは勝手が違ったようだな」
理事長は他人を冥府に送ることが初めてだったので、苦笑いでそう言った。
が、その後謝罪をしっかりしてくれた。
「はぁ、三人目の神器か・・・」
司のため息に反応したのは京子だった。
「どうして、ため息なんかついてるのー?」
この質問に司は素直に答えてしまった。
質問してきた相手が京子だったせいなのか、今まで思っていたことを言ってしまったのだ。
「だって、俺が好きなタイプは年上クール美人だ
ぜ。幼女だとか世間知らずの女王とかさ、お呼
びじゃないんだよね・・・アンドロメダは以外
とドストライクだったぜ、まぁ一部を除いてだ
けど・・・」
司は口は災いの元ということを学習していなかった。
当然、こんなことを言ったら激怒する者がいる。
「へぇ、私のことをそう思っていたのか・・・」
「なるほど・・・幼女ですか・・・」
二人の声からは殺気が溢れていた。
そして顔は笑っているが、目が笑っていない。
それに対して、アンドロメダは照れていた。
「ありがとうございます司。私もそんな事を平然
と言う貴方はタイプですよ」
その台詞に司は喜びたかったが、理由を察したので喜べなかった。
そして、その台詞はとてもこの状況では不味かった。
二人は攻撃しようとしたが、寸前で止めた。
「こんなところで攻撃したら、家が無くなってし
まうからな・・・」
司は、二人が加減を知っていたので安心した。
だが、その安心を見抜いたかのように、アテナが発言した。
「でも、覚えていておいてくださいね?」
この台詞に、司の背筋が凍った。
司はこの事を早く忘れたかったので、話を戻すことにした。
「そういえば、なんで今回は俺に神器が付いたこ
とがわかったんだ?アテナの時はわかんなかっ
たろ」
確かにアテナが司に付いたときには、スカアハはその事を把握していなかった。
その理由をアテナに説明してもらった。
「司の体が祝福で強化されたからですよ。由井が
ここにいるのに祝福されたのはおかしいと思う
のが当然でしょう」
この事からわかることは一つ、アンドロメダの魔力が祝福だということだ。
「アンドロメダ・・・お前の魔力って、祝福?」
改めて聞いてみると、満面の笑みで頷いてきた。
この事実に一番反応したのは、由井だった。
「わ、私だけの特権が・・・」
まるで、アイデンティティーを失ったような落ち込み具合だった。
それをステラがフォローしていた。
「大丈夫ですよ。私達はまだまだこれからなんで
すから」
その励ましに由井は頷いていた。
司も由井をフォローした。
「そうだぞ。香菜美も由井もステラもこれからど
んどん強くなるさ」
その台詞に三人は喜んでいた。
丁度その時、司に電話が掛かってきた。
司は席をはずしてから電話に出ることにした。
「もしもし。こちら立花 司だ」
丁寧に返事をすると、見知った声が返ってきた。
「司。お前にまた頼みたいことがある」
電話をかけてきたのは任務中の皇気だった。
どうやら、何かが起きたようだった。
「お前の力が必要だ・・・手を貸してくれ」
いつにもなく真剣だった。
とりあえず司は理由を聞いてみることにした。
「何かあったのか?」
「ああ。どうやら最近、死んだ者が甦る
事件がある地域で多発しているんだ。
しかも、死んだ者といっても人だけ
じゃない。魔獣も何故か蘇るらしい・・・」
この話を聞いた司は、すぐに了承した。
「了解した。俺も協力しよう」
すると、皇気からの指示が来た。
たが、その指示はおかしかった。
「すまないな・・・さっそくだが、明日島根県に来てくれ」
いきなり島根県に来いと言われたら、普通は理由を聞くが、司は理由を聞かずに了承した。
「わかった。待ち合わせの場所はどうする?」
とりあえず、待ち合わせの場所を聞くことにした。
「後で地図のデータを送る。そこに記してあるから
そこに集合してくれ」
「わかった。それじゃあ、また」
そう言って司と皇気の話は終わった。
たった数分の電話だったが、皇気が焦っていることは良くわかった。
司も皇気と同様にわかってしまったのだ、この事件からする危険な臭いを。
また新たなる事件が始まる・・・
つづく
今回の解説はお休みして、たまには次回予告。
次回からまた新たに始まるバトルパート。
再び龍と皇気との合流。
日本では最近死んだものがなんでも甦るという現象が起きていた。
それを
解決しようとする、司、龍、皇気。
そして、お馴染みの三人組。
神器も一緒に着いてきた。
黒幕はいるのか?
真相とはいかに・・・
次回、復活、大和神話 Ⅰ
11月24日、20時に投稿。
ps
次回予告は解説が無いときにしますので、次回の後書きは、次回予告ではありません。
今回は以上です。




