53話 帰宅、そして新展開
さてと、フラグをどんどん立てていきますよ。
エリナの意見で結局一泊することになってしまった十一人人。
だが、さすがに次の日には帰ることにした。
そして、次の日。
司達は帰宅するために、飛行場にもう既に集まっていた。
その場にはエリナとミカエラの姿もあった。
「では、色々とありがとうございました。エリナ
王女様」
司が、この数日間のお礼を本当に感謝を込めてしていた。
「いえいえ、気にしなくていいですよ。それよ
り、またギリシャに来てくださいね」
エリナは満面の笑顔でそう言っていた。
それを見た司は、思わず感動してしまった。
「はい!!絶対また来ます!!」
それを聞いたエリナはまた微笑みながら言った。
「今度は遊びにですよ?」
この一言に司は苦笑していた。
今回のことを指摘されたからである。
次に司はミカエラの方を向いて、再びお礼を言った。
「ミカエラも今回は本当にありがとな。これから
も、ウィザードの仕事をがんばれよ!!」
流石にお礼は聞き飽きたのか、ミカエラは苦笑していた。
「立花さんはウィザードのお世話にならないよう
にしてくださいね」
この台詞に皆は笑ってしまった。
「おい、言われてるぞ司!!」
「ミカエラの言うとおりだな」
龍と皇気の発言に司は再び苦笑いした。
理由は簡単、昨日、城の奥に連れていかれた時の事が原因だろう。
「まぁ、努力するよ」
司のこの台詞に、ミカエラは頷いていた。
そして、ついに出発の時間が来た。
八人が日本から乗ってきた自家用機は、自家用機と思えないほど大きかったので、全員が余裕で入った。
「相変わらず無駄にデカイ飛行機だな・・・」
司は当然初めてではないので、飛行機の異様な大きさに呆れていた。
「まぁ、大きい分にはいいだろ」
「大は小を兼ねるですよ、司」
汐里と千尋からそう言われたので、司は口を閉じることにした。
窓から外を見ると、エリナとミカエラが手を降っていた。
司はその光景を見てまた感動していた。
エリナに手を降られるとは、それだけ価値が有るものなのである。
それを見ていた教え子三人組は、当然引いていた。
「「「最低ですね・・・」」」
それに対して司は反論する。
「ふっ。お前らには解るまい。年上美人に手を降
られる幸せを・・・」
その反論は全くの無意味であった。
余計なことを言ったせいで、余計に三人の目に闇が満ちていた。
それを見て司は黙った。
それを聞いていた龍と皇気は何故か頷いていた。
そして、別のところでも険悪な雰囲気が出ていた。
「あれ?お前も日本に来るのか?」
スカアハはアテナに挑発じみた発言をした。
「ええ、行きますよ。司の神器ですから」
アテナはぎこちない笑顔でそう返した。
その険悪な雰囲気に司は入ってきた。
「おいおい。頼むから仲良くしてくれよ・・・」
その発言はとてもまずがった。
皇気は何かを感じていたのか、その光景を見てため息をついていた。
「では、聞きますよ司?」
「そうだな、質問に答えてもらおうか」
二人は何を考えたのか、司に質問をしてきた。
「「貴方(お前)にとって、私のイメージ
はなんですか(なんだ)!?」」
それを聞いた司は少し考えた後、答えた。
「スカアハは同級生、アテナは妹だな」
皇気はこれを聞いて思った、司は死んだなと。
結果は皇気の予想通り、二人から強烈な腹パンがとんできた。
当然司は気を失った。
司が気絶している間に飛行機は出発した。
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「あれ?なんで俺気絶してたんだっけ?」
司が目覚める頃には日本についていた。
そう、六時間ぐらい気絶していたことになる。
「お、やっと起きたか」
最初に声をかけてきたのは皇気だった。
「なぁ、なんで俺は気絶してたんだ?」
司は再び皇気に聞いてみた。
「あれはお前が悪い」
皇気は呆れ果てていた。
だが、司には何がなんだか分かっていなかった。
「とりあえず、飛行機降りようぜ」
飛行機を降りると、他のメンバーが待機していた。
その中でも、スカアハとアテナは司を睨んでいた。
司にとってはそれが不思議で仕方がなかった。
「とりあえずここで、解散しましょう」
千尋の意見でここで解散することになった。
とはいっても、龍と皇気が居なくなるだけなのだが。
皇気は別れ際に司の肩に手を置いて言った。
「まぁ、がんばれよ・・・」
「あ、ああ・・・」
何を頑張るのか司には分からなかった。
こうして龍と皇気と別れ、八人となった司達は家に帰った。
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家に帰ると、早速電話が掛かってきた。
司がそれに出ると、声の主は一発でわかった。
「もしもし、ああ、理事長ですか・・・」
そう、電話の相手は魔術第一高校の理事長だった。
「は?明日理事長の所へ来いって?」
理由を聞こうとしたが、理事長が急いでいたのか、切られてしまった。
「はぁ、何だったんだ?」
司は知らない、これが新たなる試練の始まりだと。
つづく。
今回の解説は無いので、次回の説明をします。
次回は初めての番外編です。
作者は私ではなく、編集係の友人です。
くわしい内容は分かりませんが、いつものメンバーは出て来るので安心を。
まぁ、気にしないで見てくれると、感無量です。
今回は以上です。




