51話 地獄の再開(前編)
友人と話し合った結果、スカサハ→スカアハにすることになりました。
急に今さら変えてすみません。
今まで読んでいた抱いているお方には、本当にご迷惑だと思いますが、良ければ続いて読んでいただけると、幸いです。
文句や意見なら受け付けてますので、どうぞ気軽に下さい。
前回日本からギリシャに着いた八人は、ホテルで一日泊まり、夜を過ごした。
そして今日、八人は早速司に会いに行こうとしていた。
「司の居る所の所在はわかっていますか?」
千尋が再確認すると、皇気が自慢げに言った。
「安心してください、バッチリです。司が居る所
は、アスカレート家の所有する城、エラムート
城です」
それを聞いた千尋は少しうなずいて言った。
「なら、いきましょうか」
という事で、八人組は出発した。
それと同時に、司の死のカウントダウンがスタートした。
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城の方では、朝からミカエラが来て司の右足の傷を確認していた。
「もう立っても大丈夫そうですね。後遺症が無く
て良かったです」
満面の笑みでそう言っていたので、司はお礼を言うことにした。
「まぁこれもミカエラのお陰だな。ありがとう」
「いえ、これくらいなんとも無いですよ」
ミカエラに立ってもいいと言われたので、司は少し立ってみることにした。
「普通には立てるけど、何か違和感があるな」
「それはそうですよ、凍らされていたんですか
ら」
司は普通に歩いて王室に向かった。
王室に入ると、エリナとゴーラが居た。
ゴーラは司を見た途端に声をかけてきた。
「おお。大丈夫そうだな司君」
「まだ病人なんですから、大きな声で喋らないで
下さい」
「うん、私に対しての扱いもいつも通りだ」
ゴーラは司がいつも通りだということを確認すると、椅子に座った。
丁度その時に、別室で寝ていたアテナが王室に入ってきた。
「おや、もう大丈夫なんですか司?」
「ああ、この通りな」
司は右足をブラブラして、無事なことを示した。
「それならよかったです」
アテナはその仕草を見てあきれては居たが、安心した表情になった。
司の無事を確認し、大体の人と会話をした後、気がついたら昼食の時間だった。
「そろそろ昼食にしましょう」
エリナの意見で、司達ほ昼食をとることなった
ミカエラは遠慮したが、エリナの頼みは断れないようで、結局食べていくことになった。
「すみません。私のような一般ウィザードが、こ
のような場所でご馳走していただいて」
ミカエラがお礼を言うと、エリナはそれに対して言葉を返した。
「いえいえ、ミカエラさんも司と一緒にギリシャ
のために戦ってくれたわけですから、これぐら
い気にしないで下さい」
この言葉に安心したのか、ミカエラはほっとしていた。
その後のミカエラは、いつもの通りの様子で食事をしていた。
何気ない会話をしつつ、司は王宮料理を楽しんだ。
「はぁー。よく食べたな」
食事が終わると司は本題をエリナにしようとした。
「エリナ王女様。一ついいですか?」
「はい、何でしょう?」
「本当にそろそろ日本に帰らないといけないの
で、飛行機を貸してください」
これは、元々エリナに頼んでいたことだったので、既に用意してくれていたようだった。
「はい。そういうと思って、もう用意してありま
すよ」
「ありがとうございます」
司の帰る方法が決まった瞬間、一人の兵士がエリナと司の前にやって来た。
「司様にお客様が来ています」
「俺に客?」
司に客が来たという事で、アテナとミカエラを連れて城の入り口に向かった。
客の正体はすぐにわかった。
「な、なんでここにいるんだ!?」
どうやらその叫びで存在がばれてしまったらしい。
八人は司の方に向かってきた。
「あら、久し振りですね司」
「よう、元気にしてたか?」
まず、千尋と汐里から声をかけてきた。
「ね、姐さん達・・・」
続いて声をかけてきたのは悪友達。
「やぁ、ギリシャは楽しかったか?」
「お前にはいろいろと聞きたいことがある」
「お前らもいるのかよ・・・」
続いて声をかけてきたのは三人組。
「つ、司先輩!!本当に生きてたんですね!!」
「師匠!!心配しましたよ」
「司さん!!本当に良かったです!!」
「お、おう。心配してくれてありがとな」
だが、あって早々一人だけ不機嫌な人がいた。
そう、スカアハである。
スカアハの視線の先にいたのは、アテナだった。
「おい、司。この幼女はなんだ?」
司が説明する前に、アテナがその発言に食いついた。
「幼女?ほう、何をいってるんですかねこの女
は?」
アテナから殺気が漏れた。
「はい、ストップ。そこまでにしてくれ」
司が止めなければ、城が無くなっていただろう。
うまく二人を止めた後、司はギリシャでのことを手短に説明した。
「「「二つ目の神器!?」」」
ギリシャでの事件ことよりも、アテナの存在にみんな食いついた。
「なるほど・・・通りで私と同じ気配がしたわけ
だ」
「私は貴女のことを知ってますよ、スカアハさ
ん」
神器の二人は相変わらず、険悪ムードだった。
「どうしたんですか司?」
騒ぎが聞こえたのか、エリナが奥から出てきた。
「あ、エリナ王女様。すいません騒がしかったで
すか?」
「いえ、そんなことは。ところで、そちらの方々
は?」
司はエリナに八人の事を説明した。
「まぁ、あなた方が司のご友人とお姐様方、そし
て弟子の方達でしたのですね」
エリナはテンションが上がったのか、とてもはしゃいでいた。
「もし、よろしければ中でお話でもしません
か?」
エリナは何を思ったのか、この八人をお城のなかに入れようとしていた。
「エリナ王女様!!それはダメです!!」
司は強く否定したが、千尋の圧には勝てなかった。
「司、それはなぜなんですか・・・?」
「い、いえ。な、何でもないです」
「なら、お言葉に甘えましょう」
という事で八人はお城の中に入り、状況整理と世間話をすることになった。
司はまだ知らない、ここからが本番だということに。
つづく。
今回の解説。
再開記念という事で、各キャラクターの戦闘スタイルをまとめました。
解説も前編と後編に分けます。
立花 司
とりあえずパワーで押しきろうとする。
魔術はいろいろとつかえるが、余り得意ではない。
武器は大体なんでも使える。
任務の時は、右腰にナイフ三本、左腰に魔銃、背中にバスターソードを装備している。
渡辺 龍
剣の扱いが得意で、日本剣術がすごい。
パワーより、テクニックで戦う。
魔術の扱いもうまく、大体なんでもこなす。
篠原 皇気
魔術を基本として戦う。
武器は基本持たないが、魔力で武器を作って戦うことはある。
魔術の扱いはぴかいち。
小山 千尋
魔術ならなんでも使える。
一応体術も使えるが、そこまで得意ではない。
基本は魔術で援護するが、本気になるとやばい。
一番怒らせてはいけない人物。
板倉 汐里
あらゆる武器を使うことができる。
得意な武器は弓で、早打ちがすごい。
パワーもテクニックもあるので、あまり相手にしたくない人物。
今回は以上です。




