4話 新宿魔獣対戦 Ⅰ
やっと、バトルですよ
新宿・・・それは、東京の中でも大きな都市。
なので、テロリストなどによく狙われることが多かった。
その度に、ウィザードは出撃し、解決してきた。
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「今日は、魔術武装の特訓だ」
今日も特訓を朝と放課後にしていた
そして、今は放課後
「師匠、魔術武装ってなんですか?」
「魔術武装はな、全身を魔力の鎧で覆うことによ
って、防御力や攻撃力などをあげたりできる魔
術だ。」
「それだけですか?」
「他にも、宝具を使うときには必要不可欠だな」
「先輩、宝具とはなんですか?」
「宝具ってのは、ウィザード一人一人が元々もっ
ている武器のことだ。
使うには、魔術武装をしないと体が壊れてしま
うから気を付けろ」
「なるほど・・・司さんの宝具はなんですか?」
「俺は宝具なんてつかえないよ?」
「「「はい!?」」」
「俺は宝具なんてつかえないよ?」
「二回言わなくていいですよ」
「師匠、宝具を使えないのはほんとうですか?」
「ああ、本当だけど」
「そ、そうなんですか・・・以外ですね」
「まぁ、使おうとすれば使えるけどな」
「意味がわかりません」
「俺の体が宝具に耐えられないからだよ」
「魔事案武装すればいいのでは?」
「魔術武装ってのはな、なれるまではかなり魔力
を使うものなんだよ。
俺にはその魔力に体が耐えられないから、魔術
武装もつかえないんだよね」
「いつから使えないんですか?」
「二年前かな」
「「「・・・・・」」」
「まぁ、そんなことより特訓だ」
「「「は、はい!」」」
その日はとっても疲れた
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今日は休日なので特訓は休み。
だったはずだった。
いきなり先輩から、
「新宿行くから、支度しといてね」
などどいう電話があり、今私は新宿にいる。
「先輩、いきなりなんで新宿なんですか?」
「理由はない。ただ、たまには息抜きしないと
な」
という訳で、今日は新宿で遊ぶことになった。
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「我の呼び掛けに答えよ。汝たちは、我の使い
にして、我が手足。この声聞こえたるなら、
ここに降臨せよ!!」
その呼び掛けと共に、魔方陣から魔獣が大量にでてきた。
「新宿を、血のうみに沈めてやろう。
待っていたまえ・・・ウィザードの諸君」
今、大きな闇が動き出そうとしていた。
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「もう昼か・・・」
「まさか、デパートでこんなに疲れるとは」
「楽しかったです」
「司さん、今日はありがとうごさいました」
「いや、みんな頑張ってるからな。
これくらいしないとな」
デパートでショッピングをし、疲れはてた私達は
今、デパートの屋上でアイスを食べていた。
「これからどうします?」
「とりあえず、昼飯だな」
「私、ここら辺で美味しいお店知ってますよ」
「お、ならそこにいこうか」
「「さんせーい」」
「なら、いきましょうか」
すると、屋上にあるモニターに映像が写った。
「新宿の皆さんこんにちは。
もう、お昼ですね。皆さんどうしますか?
私は、ペット達にエサを与えなければならない
ので、今からエサの時間です。」
回りから、不安の声がでている。
「こいつは・・・まさか・・・」
「師匠、どうかしましたか?」
「まずい!!みんな今すぐ新宿をでるんだ!!」
「私のペット達は食いしん坊なのでね、エサのお
金に困っているんですよ。
なので・・・皆さんを頂くことにしました。
なので、皆さん・・・ゲームの時間です。
私のペット達から逃げられるか・・・頑張って
下さい。では、ゲームスタート」
その台詞とともに空から何か大きなものが降ってきていた。
「みんな、早く逃げろ!!魔獣がくるぞ!!」
「魔獣・・・」
魔獣が群れで上から降ってきていた。
「うわーー!!助けてくれーーー!!」
「早く新宿をでるんだ!!」
悲鳴が沸き上がる。
「香菜美、ステラ、由井、お前達も逃げろ」
「先輩は・・・どうするんですか」
「これを止めるに決まっているだろ」
「いくら師匠でもこの量は無理ですよ」
魔獣の数は数えきれなかった。
ただでさえ魔獣は一匹でも危険なのに、数えきれない位いるとなれば、逃げるほかない。
「お前達は、市民の避難を助けてやってくれ」
「司さん・・・わ、私も」
「いや、ダメだ。危険過ぎる。」
「でも、先輩!!」
「いいから任せておけ。
じゃ、任せたぞ」
そういうと、先輩は魔獣の群れに突っ込んでいった。
「今日は特別だぜ!!本当は使いたくないが使っ
てやるよ!!」
「先輩・・・まさか!!」
「フルアーマーオン!!」
電気でできた鎧は、金色に耀いていた。
「いくぜぇー!!」
「す、すごい・・・さすが師匠」
魔獣を次から次へと倒していく先輩。
「私達も、市民の避難を手助けしなければ」
「了解した」
「わかりました。行きましょう」
「頼みましたよ・・・先輩・・・」
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「ほう・・・我が魔獣をこうも容易く倒すとは、
中々やる奴もいるもんだ。
どれ、私が相手をしなければいけなさそうだ」
「おらぁ!!くらっときなぁ!!」
魔獣は次から次へと出てくる。
止めるには、親玉を潰すしかないか。
「ごはぁ!!」
かなりの血を吐血した。
「そろそろヤバイな・・・もう三時間はたってる
ぜ。
あいつらは大丈夫だろうか?」
「他人の心配をしている暇があるのかね?」
突如、後ろから刃が出てきた。
「くっ!!」
それを司はギリギリ避ける。
「ほぅ、やはり避けたか」
「あんた、最初からフルアーマーかよ」
「これは、手向けだ。これから死ぬお前へのな」
「いってくれるねー」
「では、戦おうか・・・宝具展開!!」
闇のオーラをまとった鎌が出てきた。
そう、まるで死神の鎌のような宝具が。
「あんた・・・強いだろ?」
「どうかな?・・・では、行くぞ!!」
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「こっちです。早く避難してください」
「あ、ありがとう」
避難を初めて約三時間。
ようやく、避難が終わってきた
司が奮闘しているお陰で、魔獣は近づいてこなかった。
「あなたで、最後ですね?」
「は、はい。私でさいごです」
「由井、ステラ。避難は終わりました」
「これから、どうするんですか?」
「先輩の所に行きましょう!!」
「そうですね」
「え・・・えーーー!!」
(危険過ぎるのでは?)
「その必要は無いぞ」
「誰ですか!!」
「私の名前はディル アンデスタート。
魔獣使いだ」
「あなたが黒幕ね。でも、もう終わりよ。
師匠があなたを倒すわ」
「師匠とは、金髪の小僧のことか」
「そうだ!!」
「そやつなら先ほど倒してしまったぞ?」
「え・・・うそだ!!」
「案外、あっけなくてな。魔獣はほとんど倒され
てしまったが、残りだけでも十分だろう。
この新宿にはけっかいをはらせてもらってね。
私を倒さない限り出られはしないのだよ」
「でも、そろそろウィザードの人達が・・・」
「結界が、ある限り中にははいれんよ」
「そ・・・そんな・・・」
「さぁ、ゲームを再開しよう」
「まった!!」
「ほぅ、生きていたか小僧・・・」
「先輩!!」
「師匠!!」
「司さん!!」
「よし、お前ら、特別授業だ・・・
見せてやるよ・・・俺の宝具をな」
「でも、司さんは宝具をつかったら・・・」
「気にするな、俺の命の一つや二つぐらいな」
「よい、覚悟だ。見せてみよ、おまえの宝具を」
「いくぜ・・・宝具展開!!」
つづく
今回の解説
宝具について
宝具とはウィザード一人一人がかならずもっている武器のこと。
人によって宝具の能力はちがう。
武器の種類、形も人それぞれ。
そして、さらに宝具のレベルはもういちだんかい
あるけど、それは次回のお楽しみで