41話 また別のエリートの任務
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この話は、前回の龍と皇気が任務で地下施設に行っていると時の、千尋と汐里の話。
千尋と汐里も、また別の施設に潜入していた。
「ここか・・・」
「ここですね・・・」
今回この二人がやって来たのは、龍と皇気この話は、前回の龍と皇気が任務で地下施設に行っていると時の、千尋と汐里の話。
千尋と汐里も、また別の施設に潜入していた。
「ここか・・・」
「ここですね・・・」
向かった地下施設と、正反対の方にある施設だった。
「ここも随分と廃れてんな」
「あら、でも最近まで使われていたみたいです
よ。この廃れ具合はカモフラージュでしょう」
千尋の言う通り、良く見ると機械にほこりが被っていなかった。
「お、ここに施設の地図があるぞ。どれど
れ・・・」
「いえ、私が見ます。貴方は地図を見ても迷子に
なりますからね」
そう言うと汐里は顔を歪めた。
でも実際、本当だから仕方がない。
「なるほど・・・この施設はあまり広くないみた
いですね」
この施設は他の施設に比べれば広くないらしい。
「へぇー。どんくらいで帰れると思う?」
「そうですね・・・私達なら、一時間は掛からな
いでしょう」
「そうか。じゃあ、行こうか」
そして二人の探索が始まった。
ここにも魔獣や対魔術師用兵器があったが、二人にかかれば秒殺だ。
「中々の良い魔獣や兵器がありましたね」
「ああ。警備が随分と固いな」
進んで行くと、地図に書いてあった通り、魔獣実験施設という所に出た。
「気をつけて下さいね。何が出るかわかりません
よ」
「ああ。あんだけ警備が厳重だったんだ、当然何
かがあるんだろうな」
警戒をしていると、何かが起動した音がした。
そして、謎のアナウンスが始まった。
「試験用魔獣テストを開始します」
そのアナウンスを聞いて、二人はより警戒を強めた。
すると突然、床が開き下から巨大な箱が出てきた。
「で、でけぇな・・・」
箱が開くとおぞましい雄叫びが聞こえてきた。
「グォォォォ!!」
中から出てきたのは、四足歩行の合成魔獣だった。
「なるほと・・・これは警備が固いわけだ」
「どうやらキマイラをさらに強化した用です
ね」
二人は一気に宝具を展開した。
「「宝具展開!!」」
すかさず合成魔獣が襲ってきた。
鋭い爪を二人に突き刺そうと、腕を振り下ろしてきた。
だが、二人に当たりはしない。
「ほらほら!!」
汐里は風の魔力で作った矢を、宝具の弓で撃って反撃した。
宝具の能力で無数に増えた風の矢が合成魔獣を襲うが、口から放たれた火炎放射で全て打ち消された。
「なるほど、火を吹く魔獣ですか」
それに対して千尋はゴーレムを作り出して応戦していた。
だが、そのゴーレムは一瞬で砕かれる。
「私のゴーレムを破壊するとは、中々やります
ね」
二人は様々な手段で応戦するが、どれも決め手に欠けていた。
それだけ、合成魔獣の皮膚が固いということだ。
「汐里、手加減はしていられないようです」
「でも、いいのか?ここの施設が下手したら吹っ
飛ぶぜ」
「構いません、お願いします」
「了解!!」
すると、汐里が宝具を解放しようとした。
「我が宝具の真名は・・・ウロボロス。宝
具・・・解放!!」
解放した汐里の宝具は、解放する前より大きい弓となっていた。
「さてと・・・さらに神器を使わせてもらうぜ」
続いて汐里は体に魔力を貯めて神器を呼んだ。
その時間は千尋が稼ぐ。
「来い!!アルテミスの矢!!」
汐里の神器はアルテミスの矢だった。
「安心しろ、一瞬で終わる」
汐里はアルテミスの矢を弓にかけ、魔力を込めながら引き絞った。
「狙いは必中。理由は私が放つ矢は無限だから
だ」
そして、矢を放った。
「ラブアロー!!」
名前のイメージとかけ離れた無数の矢が、合成魔獣を襲った。
当たった矢は全て皮膚を貫通し、合成魔獣に何の叫びをあげさせることなく、絶命させた。
「汐里。相変わらずその名前はどうにかなりませ
んの?」
「まぁ、気にすんなよ」
そして、二人は奥に進む。
奥に進むと、普通の扉が出てきた。
「ここが最奥か・・・」
「なにがあるんでしょうか?」
開けてみると、中にあったのは無数のテレビだけだった。
「は!?」
「あらあら」
そのテレビは世界各国の番組を放送してるようだった。
「あら、こちらはハズレだったのかしら?」
「なんだ、当たりは龍と皇気の方かよ」
と言いつつも、部屋をしっかり捜索する二人。
すると突然、汐里が叫んだ。
「あーーー!!」
「どうしたんですか?」
「こ、これ見ろよ!!」
汐里が指さしていたのは、ギリシャと書いてあったテレビだった。
「何かが映ってるんですか?」
テレビに映っていたのは司だった。
それを見た千尋は、笑ってこう言った。
「さぁ、帰りましょう汐里。お仕置きの時間で
す」
「あ、やべぇなこれ。司の奴、死んだぞ」
不気味なオーラを放った千尋と司の今後の安否を心配する汐里は、施設を後にした。
そして、二人も気づいていない。
この部屋の重要さを・・・
つづく
今回の解説。
アルテミスの矢について。
アルテミスの矢とは、ギリシャ神話の神アルテミスが使っていた矢。
アルテミスとその兄アポロンが使っていた矢は、「最も優しい矢」と言われており、痛みを与えることなく相手を絶命させると言われている。
つまり、痛みを感じない。
この事から、ラブアローという名前の必殺がある。
今回は以上です。




