表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/127

33話 二年前の再来 Ⅵ

ついに今パートラスト!!(短い気がする)

司の宝具を解放して戦える時間は、三分。

だが、今回は祝福で強化してあるので、三十分は戦えるようになっていた。

しかし、所詮は三十分。

この三十分で司は決着をつけなければならない。


「ライトニングインパクト!!」


司も惜しみ無く技を放つ。

だが、ランスロットの宝具と神器の前では、あまり効果がなかった。


「その程度じゃ、効きませんよ」


だがランスロットの攻撃も、司にはあまり効いていなかった。


「おいおい。二年前にどれだけ攻撃をくらったと

思ってるんだ?流石に読めてるぜ」


お互いに攻め続けているものの、ダメージはあまり入っていなかった。

そんな状況が続いていると、やっと援軍が来た。


「おっと、もう始まっていたか」


「やはり、ランスロットが復活していたか」


来たのは、龍と皇気だった。


「渡辺さんと篠原さん、来てくれたんですね」


「ああ。だが、あまり役には立たないと思うぜ」


皇気のネガティブな宣言を聞いて、香菜美は理由を聞いた。


「な、何故ですか?お二人ほどの実力なら、役に

立たないということはないと思いますけど」


「理由は、奴の宝具の能力だよ」


「お、お二人はランスロットの宝具の能力を、知

ってるんですか!?」


さらっと重大な発言を皇気がしたので、香菜美は

大声で驚いてしまった。


「ああ。奴の宝具の能力・・・それは、相手の宝

具の能力をコピーすることだ」


「「「そ、そんな能力ありなんですか!?」」」


あまりにチートレベルの能力だったので、三人は

信じられないというリアクションをとっていた。


「元々奴は、対魔術師用に開発された生物兵器だ

からな、こういう能力を持って当然だろう」


皇気の説明を聞いて、三人は納得するしかなかった。


「だが、このまま持久戦が続くと不味いぞ」


龍の言うとおり、持久戦になるほど、司は不利になっていく。


「じゃ、じゃあどうするんですか?」


ステラの質問に対する龍の答えは・・・


「わからん」


「い、いや・・・わからないって・・・」


あまりに適当な答えだったので、三人も拍子抜けしてしまった。


「だが、そろそろ俺達が体を張ることになるだろ

う」


この台詞の意味を、三人は理解できなかったが、

説明をしてくれそうな人達が来た。


「あらあら。もう、始まってしまいましたか」


「くそ、少し遅かったか!!」


次に援軍としてきたのは、千尋と汐里だった。


「千尋さん!!、汐里さん!!」


「遅くなって申し訳ございません」


二人に今までの状況を話すと、千尋が司の考えを予想してくれた。


「多分司は、二年前と同じ手段でランスロットを

倒すつもりなのでしょう」


「二年前と同じ手段って、何ですか?」


四人は納得していたが、他の三人は二年前の事を知らないので、質問をしてきた。


「手段とは、神器と宝具の魔力を合わせて放つ事

だ。司は二年前も、これをしてランスロットを

倒したんだ」


皇気の丁寧な解説のお陰で、三人は充分に理解することができた。


「そういえば神器を使わず、夜木と一緒に放つバ

ージョンもあったな」


「そんなのもあったな・・・」


二人には何か思い出がありそうな様子ではあった。

だが、顔は苦笑いだった。

そんな事を話していると、司が吹っ飛んできた。


「お、どうやら全員集合の様だな」


「だ、大丈夫ですか!?」


ランスロットの方を見ると、司と同様に吹っとんでいた。


「司、後どれくらい戦える?」


「もう、あまり持たないな・・・」


「作戦はあるか?」


皇気は一応、司に作戦を聞いてみた。


「あるけど・・・言葉にしようか?」


「いや・・・別にいいや・・・」


何かを感じたのか、司の作戦を聞く前に断っていた。


「まぁ、俺達に任せておけ」


「おう。任せたぜ!!」


そして、先ほど言っていた作戦が始まった。


「時間稼ぎぐらいなら出来るさ」


千尋、汐里、龍、皇気の時間稼ぎが始まった。

その間に、司は魔力を貯める。


「君達じゃあ、相手にならないよ!!」


四人は宝具を使わずに時間稼ぎをする。

生憎と神器を呼んでいる暇もないので、ほとんど素手の状態で戦っていた。


「くそっ、まだか司!!」


「ああ。まだだ!!」


千尋と皇気は魔術で、汐里と龍は魔力剣で戦っている。


「あまり持ちませんので、早くしてくださると嬉

しいですわ、司」


「は、はい!!頑張らせていただきます!!」


だが、時間を稼げる時間はそう多くはない。

いくら四人が強くとも、相手は宝具と神器を使用している上に、宝具解放と神器覚醒をしているのできつい状況であった。


「どうしたんだい?隙ができてるよ!!」


「しまった!!」


四人の隙をついて、一気に司に近づこうとするランスロット。


「二年前の様にはいかないよ」


だが、ランスロットの動きが止まった。


「この先へは行かせませんよ!!」


「私達にも、時間稼ぎぐらいならできます!!」


「わ、私達だって覚悟はできています!!」


だが、やはり時間はあまり稼げなかった。

しかし、もう充分だった。


「またせたな!!」


「ふっ、だが、当たらなければ意味がないね」


「そういうなら周りを見てみるんだな」


ランスロットの周りは、空間に穴が空いていた。

皇気が宝具を使ったのだ。


「お前の弱点・・・それは、一瞬ではコピーでき

ないことだ!!」


「く、くそっ!!」


「というわけだ・・・これで終わりにしよう

ぜ!!」


「だが、今回はただでは終わらない・・・」


そう言ってランスロットは、アロンダイトを苦し紛れに投げた。

司が、最後の一撃をランスロットに放つ。


「ゼロインパクトーーーー!!」


「く、くそぉぉぉーーーーーーーー!!!」


死と雷の魔力がランスロットを包む。

爆発の霧が晴れる頃には、ランスロットの体はほとんど崩れでいた。


「僕は・・・いくらでも復活する・・・それまで

の平和を・・・満喫したまえ・・・」


そう捨て台詞を吐いて、ランスロットは消滅した。

ゼロインパクトを放った司は気絶して倒れていた。

ゲイボルグはスカサハの姿に戻り、地面に座って休んでいた。


「ふぅー。流石に疲れたか」


他の七人も安堵して、その場に座り込んでしまった。


「さすがに今回は疲れたぜ・・・」


「私も疲れましたわ」


だが直後、謎のアラームが鳴った。


「な、なんだ!?」


研究装置の方を見ると、ランスロットのアロンダイトが刺さっていた。


「緊急非常システムが作動したんだ!!」


気づいたときには遅かった。

既に司に向かって、謎のレーザーが発射されていた。


「先輩!!」


「師匠!!」


「司さん!!」


当然司は気絶しているので、避ける手段はない。

スカサハも魔力を消費しているので、動くことができなかった。

レーザーが当たった司は、一瞬にして消えてしまった。


ーーーーーーーーーーーー


「うっ・・・ここは何処だ・・・?」


司が目を開けると、青空が広がっていた。


「なぜ空が見える・・・?」


そして、他にも問題があった。


「そしてなぜ、ロリに膝枕されている・・・?」


「おっと・・・目覚めたか」


見た目はまるで小学六年生のようなロリに、司は膝枕されていた。


つづく。



今回の解説。


メンバーの宝具能力について。


司の宝具→怒涛雷撃(どとうらいげき)

能力は破壊。

あらゆる理を破壊する能力。ただし自分の体もただじゃ済まない。

単純にただの殴り合いに持っていくと考えてもらえると簡単。


龍の宝具→瞬水(しゅんすい)時水(ときみず)

能力は時間操作

剣にさわった相手の時間を止める。

渡辺の場合、水にさわった奴の時間も止められる。


皇気の宝具→亜空漆黒(あくうしっこく)

能力は空間操作。

空間と次元を狂わせる能力。

距離感覚が狂うと考えてもらうと簡単。


千尋の宝具→ワンダーゼロ

能力は無魔力。

記憶している魔術をノーコストで使う能力。

軽い条件なら、無視して魔術を発動できる。


汐里の宝具→ウロボロス

能力は無限。

放った矢の数を無数に増やす能力。

作中で、矢が増えたのはこのため。


ステラの宝具→プロミネンス

能力は諸刃の剣。

自分が傷つく代わりに、火力が高くなる能力。

作中ではあまりでてないね。


ランスロットの宝具→ミラージュグリード

能力はコピー。

相手の宝具の能力をコピーする能力。

チートすぎる。


今回は以上です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ