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29話 二年前の再来 Ⅱ

少し短くなってしまいました、すいません。


司達は昨日の内に準備を済ませ、もうすでにオーストラリアに来ていた。


「オーストラリアにやっと着いたぜ」


「先輩は我慢という言葉をご存じですか?」


今の世の中では、日本からオーストラリアまで、そんなに時間を掛かけずに移動することが可能だった。


「俺は飛行機ってものがどうも苦手でさ・・・」


「というか師匠。その大きなケースは何です

か?」


司が持っていたのは、司と同じくらいの大きさのケースだった。


「ああ、これ?これにはバスターソードがはいっ

てるんだ」


その言葉を聞いていたステラは、疑問を抱いた。


「そう言えば司さん。バスターソードの説明書

が、わからないとか言ってませんでしたっ

け?」


「その事なんだけどさ・・・どうやら説明書は別

にそこまで関係なかったらしいんだ」


「は、はぁ。そうなんですか・・・」


流石のステラも、以外な答えすぎて、どんな反応をしていいかわからなくなっていた。


「おっと、そろそろ待ち合わせの場所に着くぞ」


今の司達の現在地は、オーストラリアの海辺の近くにある、大きな家の前に来ていた。


「大きいですね・・・」


「司さんのお家に負けないぐらい大きいです」


「迫力満点ですね」


三人は、それぞれ思ったことを口にしていたが、司だけは何か心当たりがありそうな反応をしていた。


「なるほど・・・そういうことか」


「どうした司?何かにあきれたような顔をしてい

るが?」


「流石スカアハだな・・・理由は簡単だ」


司が理由を言おうとしたとき、答えはやってきた。


「どう?今日のために買ったんですよ、このお屋

敷」


声の方を見てみると、千尋が汐里と龍と皇気を連れて、こちらに向かってきていた。


「千尋姐、汐里姐、ついでに二人」


「おい、ついでとはなんだ?」


「相変わらずだな」


龍と皇気は司のいつも通りの反応に、慣れたように対処していた。


「このお屋敷を買ったんですか!?」


「ええ。そうですよ」


あまりの大胆さに、三人は驚くことしかできなかった。


「まぁ、とりあえず中でお話しましょう」


こうして家の中で、ミッションについて話をすることになったのだが、ここからは真面目なお話だった。


「今回のミッションは、ある工場の調査です」


「工場?・・・」


「ええ。ここから南西にある、大きな廃工場に、

頻繁に人が出入りする姿が目撃されています」


「そしてそいつらの中には、ゼロの紋章が入った

白衣を着ている奴も居たそうだ」


「そこまではわかった。で、一体何をしていると

予想している?」


この質問に対して、千尋は龍、司、皇気を見て言った。


「貴方達はわかっていると思うけど。おそらく、

人工生命体の開発だと思っています」


この一言で、龍、司、皇気は顔色を急に変えた。


「人工生命体だと・・・」


「まさか・・・あいつを復活させる気か?」


「いえ、今のところは詳しいことはわかっていま

せん」


それを聞いていた司が、口を開いた。


「そうか・・・ならばいつ動く?」


「動くのは・・・明日です」


明日、廃工場に行くということを聞いて、理由を司は聞いてみた。


「なぜ、明日なんだ?」


「早く動かないと、人工生命体が完成してしまう

可能性があるんです」


「なるほど・・・さすがに人工生命体に出てこら

れると、辛いですからね」


そんな会話を進めていると、案の定人工生命体についてよく知っていない三人が、質問してきた。


「人工生命体は、そんなに危険なんですか?」


「ああ。実を言うと二年前の最後の事件も、人工

生命体がらみだったんだ」


「「「え!?」」」


司が関わった、二年前の最後の事件については三人も気になっていたので、真実を知り驚愕していた。


「二年前、ライルプス島で研究されていた究極の

人工生命体が暴走してしまい、手がつけられな

い状況だったんだ」


「そこで三人が介入したわけですね?」


「ああ。だが、結局は司の命と引き換えにやっと

倒すことができたんだ」


この一言で、今度は三人の顔色が変わった。


「先輩の・・・命?・・・」


「ああ。実は司は一回死んでるんだ、人工生命体

を倒すために放った一撃のせいでね」


「「「・・・・」」」


三人はその話を聞いて、司の方に視線を向けた。


「ああ。確かに俺は一回死んでるらしいな。

まぁ、そこんとこはスカサハに説明してもらう

方が早いかもな」


司はアイコンタクトで、スカアハに頼んだ。


「仕方がないな。司は自分の宝具とゲイボルグの

力の両方を、全力で放った。その力に当然体は

耐えられるはずもなく、司の心臓はその時に一

回止まっている」


「そんな・・・つまりまた人工生命体が出てくる

ことになれば」


「司が死ぬ可能性もあるな。どうする?これでも

お前ら三人は、来たいと思うか?」


この問いに対しての答えは・・・


「私達も行きます!!」


この迷いのない一言に、汐里がもう一度聞いた。


「本当にいいんだな?無事ではすまないかもしれ

ないぜ」


これに対して言った事は・・・


「私達は足手まといになるかもしれないけど、黙

ってそんな危険な事を見過ごす訳にはいきませ

ん」


この答えに、汐里は少し笑った後にこう言った。


「よし、その心意気乗った!!流石は司の教え子

だ!!」


「「「ありがとうございます!、」」」


ここに、三人が同行することが決まった。

この事に司は・・・


「俺からはもうなにも言わないが・・・これだけ

は言っておくとしよう。自分の命を最優先にし

ろ、わかったな!!」


「「「はい!!」」」


「話も決まったことですし、今日は後は自由時間

にしましょうか」


千尋のこの一言に他のメンツは、歓喜していた。


「よし遊ぼうぜ、渡辺!!、篠原!!」


その誘いに二人も勢いよく答える


「いいだろう」


「おう!!」


「でも司は私に、オイルを塗ってからよ」


この千尋の誘いに司は・・・


「あー、はいはい」


もう慣れっこのように、答えていた。


「私達も遊びましょうか?」


「はい、そうしましょう。でも、程ほどにです

よ」


「わかりました。みんなで、遊びましょう」


こうして、最後の晩餐ならぬ、最後のビーチ遊びを始めた司達。

人工生命体は果たして復活するのか?

本当の陰謀とは?

気になることは次回に後回しして遊びましょう。


つづく。

今回の解説。


魔術師とウィザードの違い。


ウィザードとは、魔術師の中でも正しく力を使う人々のことであって、主に軍隊としての単語として使われる。

ウィザードは世界共通語。


悪人の魔術師は黒魔術師なんて呼ばれたりする。


今回は以上です。






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