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2話 破壊者

できるだけさっさと更新します。

二年前の事件で変わったこと。

チンピラや悪い人達が増えたこと。

ウィザードになる人が増えたこと。

そして、一つ島が消えたこと。


世界最大の研究機関を作るためだけに作られた人工島。

その名もライルプス島。

魔術、機械、人工生命体など、様々な研究を行っていた島だった。

だけど、二年前に突如として消えた。

理由は二年前の事件の犯罪グループの一人が消したと世間的には言われている。

その真相は、その場にいた人しかしらない。

島を消しさった人は世間では、破壊者と言われている。


ーーーーーーーーーーーー


「は、破壊者って・・・ほ、本当ですか?」


「ああ。本当だ」


司が嘘をついているようには見えないので、率直に聞いてみた。


「なら、あなたが二年前に事件を起こしたグルー

プの一人ですか?」


流石に率直すぎて香菜美が怒り出した。


「ちょっと!!師匠に失礼ですよ」


「いや、いいんだ」


「師匠・・・」


司は真実を知ろうとする由井の意思を無下にはしなかった。


「君が本当に、俺が事件を起こしたグループの一

人だと思うなら。その時は、その時だ。

その判断は君に任せるよ」


由井に判断を任せようとしたが、由井からはすぐに答えが返ってきた。


「司さん・・・

い、いえ、私はあなたが犯人グループの一人と

は思いません。だって私を助けてくれたんですから」


「そ、そんなことで信じてくれるとは思わなかっ

たな」


とても早く信じてくれたので、司も拍子抜けしてしまった。


「え、ダメですか?」


「君は面白い後輩だな」


司は微笑みながらそう言った。


「こ、後輩?」


「はい、あなたは一応後輩ですよ由井さん」


「な、なんでそうなるんですか?」


由井には、何故司の後輩に当たるのかよくわからなかった。


「師匠は元魔術第一高等学校のエリートですか

ら」


「え・・・えーーーー!?」


意外すぎる事実をいきなり言われたことにより、由井は驚きの声を出してしまった。


「あれ?知らなかった」


「知りませんよ。そんなこと」


「まぁ、ともかく君は俺の後輩ってことで

君のことは俺が一応守るとしようかな」


何故か司は、勝手に由井を守ることを決めてしまっていた。


「え?」


「なに、腑抜けた顔してるんですか?

当然でしょ?あなたは狙われてるんだから」


「そ、そっか」


未だに由井には狙われているという自覚が無かったようだった。


「まぁ、他にもメンツを用意しておくよ」


「よ、よろしくお願いします。せ、先輩」


「お、いいねぇー先輩って響き」


司はあまり先輩と呼ばれたことが無かったので、先輩という響きにうっとりしていた。


「師匠、なにノロケてるんですか?」


「おっと、スマン。こちらこそよろしくな」


「は、はい」


こうして、波乱に満ちた日々が幕を開けた。


ーーーーーー


「昨日は疲れたなー」


初めての高校生活の1日目にして、狙われるなんて誰がそんなこと予想したか。


「あ、いた。おーい」


声の方を向くと、香菜美が由井の方に向かってきていた。


「あ、木戸さん」


「香菜美でいいわよ」


「なら、こちらも由井でいいですよ」


まずは軽いスキンシップから話が始まった。


「そう、じゃあこれからよろしく由井」


「こちらこそよろしくお願いします。香菜美さん」


とりあえず挨拶をかわす二人。


「で、とりあえずついてきてくれるかしら?

紹介したい人がいるの」


「は、はい。誰ですか?」


「会えばわかるわ」


この時の由井には、誰が紹介されるのか検討もつかなかった。



ーーーーーー



「やぁ、君が神城 由井さんかな?」


「は、はい。あ、あなたは学校代表の渡辺 龍さ

んですよね?」


なんと魔術第一高校随一のエリート、渡辺 龍が待ち構えていた。


「ああ、その通り。

で、こっちが俺の仲間の篠原 皇紀だ」


「篠原 皇紀だ。よろしく神城 由井さん」


龍の仲間だと紹介された篠原 皇気という男は、一見礼儀正しいそうな男性だった。


「こ、こちらこそよろしくお願いします」


相手が相手なので、由井はガチガチに緊張していた。


「まぁ、そう固くならないで」


「おまえが学校代表だからだよ」


「え、悪いの俺ですか?」


「そうだよ」


まるで漫才みたいなテンポで二人は何か会話していた。


「オホン、こちらのかた二人がこの学校のエリー

トにして、二年前の事件の功労者です」


グダグダになりそうだったので、香菜美が代わりに二人の凄さを説明した。


「え・・・えーーーー!?」


この時、由井は妙にデジャブを感じた。


「そして、あなたの護衛の役をやってくださる人

でもあります」


「え、どうしてですか?」


何故か由井の事を護衛してくれると聞いて、理由が気になった。


「それはね、頼まれたからさ」


「だ、誰にですか?」


「立花 司だよ」


「え、えーーーー!!」


最近の由井は驚愕してばっかりだった。

そしてなにより、立花 司の存在が気になってしまう。


「あいつとは、ちょっとした知り合いでね」


「そうなんですか・・・」


「まぁ、そういうことで学校にいる間は安心して

くれ」


「渡辺も木戸も俺もできる範囲で頑張るから」


皇気は優しい口調でそう言った。

その台詞に由井はとても安心した。


「は、はい!!頼もしいです」


「じゃ、休み時間もおわるからこの辺で」


「はい、また」


二人は手を降りながら笑顔で帰っていった。

すごいイイ人達だったな。


「私たちももどりましょう」


「うん」


ーーーーーー


今日は何もなく一日が終わった。

まぁ、毎日起きてたらたまらないもんね。


「よぉ、後輩」


「後輩はやめてください先輩」


由井的には後輩と呼ばれたくなかった。


「そうか?なら、由井って呼んでいいか?」


「どうぞ」


「なら、由井」


司は由井の呼び方を改めて、再び呼んでみた。


「はい?」


「今日は大丈夫だったか?」


「はい、渡辺さんや篠原さん。

それに、香菜美さんもいたので安心しでした」


「そうか、香菜美と仲良くなったのか。

そいつはよかったよ」


香菜美と由井が仲良くなったときいて、本当に司は嬉しがっていた。


「はい、よくしてくれます。」


「こんな話の最中に悪いんだけどさ。

やっぱり、一日一回ぐらい何かおきるんじゃな

い?」


「へ?」


「でてこいよ」


そう司が言うと、司と同じぐらいの年の人が出てきた。


「やぁ、よくわかったね」


「おまえの気配の消し方はうまかったよ。

だけど、俺はだまされなかったな」


「まぁ、わかっていたことさ。なんたって君は、破壊者なんだか

ら」


司は表情には出さなかったが、この時少し殺気を漏らしていた。


「俺を知ってるわけね」


「君は結構有名だよ?裏の世界ではね。」


「ふーん。で、なんのよう?」


司は単刀直入に用件を聞いてみた。


「わかっているだろ。

そこの彼女をもらいに来たのさ」


「やっぱりか・・・由井、下がってろ」


「は、はい!!」


そう言って由井は後ろに下がった。

そして、由井が下がったと同時に戦闘がはじまった。


「やるじゃねぇか」


「さすがですね」


二人は自分の魔力で作った武器で、互いにぶつかり合っていた。


「あ、あれは基本魔術の一つ。自分の魔力を武器の形にする技

術。その名も魔力武具」


「おまえの魔力属性は火属性か」


魔力属性がわかっても、互いに決め手がなかった。


「お互いに手詰まりですね」


「なら、一発できめるか?」


「そうしましょう」


そう言って二人は自分の手に魔力をため始めた。

それも基本魔術の一つ、腕に魔力をためて一気に放つ技術。


「くらいな!!サンダーブラスト!!」


「負けませんよ。ブレイズブラスト!!」


二つの魔力はほとんど五角で勝負がつきそうになかった。


「お前、強いだろ」


「あなたもよくやりますね。

ちょっと、張り切りすぎましたね。

僕はここら辺でおいとまさせていただきます」


「そいつはどーも」


そう言って、男の人は帰っていった。


「さすがですね先輩。

負けていませんでしたよ。」


「いや、お互いにとも右腕をやっちまった」


「え?」


「力をだしすぎたな。あいつは強い、多分

渡辺と篠原にもひけをとらないだろう」


「そ、そんな強い人相手に大丈夫なんですか?」


「まぁ、心配すんな。負けねえからよ」


「そうだ、傷を見せてください。

治しますから」


「ありがとよ」


腕を見てみると、確かにケガをしていた。

軽症ではあるけど、戦いに響く場所にあったので

危なかったと由井はは思った。


「おー治った。すげーな由井は」


「い、いえ。別に大したことではないです」


「そうだな。お前も特訓した方がいいな

その方が守りやすいし、いいサポートにもなる

だろう」


司は由井の技量を見て、育てがいがあると思っていた。


「え、先輩が教えてくれるんですか?」


「おう、まかせとけ」


「では、よろしくお願いします」


「まぁ、でも明日からだな

少し疲れたし」


「はい、では明日からよろしくおねがいします」


少し喜んでいた由井だったけど、その特訓がとても

ハードだと知る事になったのは、また次のお話。






今回の解説。


基本魔術について。


基本魔術とは中学で習う誰でも使うことができる

魔術のことで、属性に相性はあるけど戦略の幅を広げてくれたり、オリジナル魔術の元になったりするので覚えていて損はない魔術のこと。


基本魔術その1

自分の魔力を武器にして扱う技術。

魔力操作能力によって質が変わる魔術

「武器派生」と呼ぶ



基本魔術その2

自分の魔力を手に集中して一気に解き放つ魔術

魔力の大きさが物をいう魔術

「ブラスト」と呼ぶ


基本魔術その3

足に魔力を集中させて一定時間空を飛ぶことができる魔術。

魔力の大きさと魔力操作能力の両方が必要な魔術

「飛行魔術」と呼ぶ。


今回はここまでで。





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