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24話 ネクロマンスデュエル Ⅳ

なんか短くてすいません!!

二年前の最後の事件で、ライルプス島を消し去った一撃は、雷と死の魔力の一撃だったという。


ーーーーーーーーーーーーー


「スカアハが今いないから、お前の魔力を代わり

に使わせてもらうぜ」


「それはわかってるよ。それよりお前の方は大丈

夫か?」


「何が?」


「俺は宝具で魔力を増大できるが、お前は普通に

大量の魔力を使うだろ?」


「全部は使わねぇよ。まぁ、何とかなんだろ」


「死なない程度に頑張れよ」


「だが、その前にあいつの動きを止めないとな」


「何を言っているのか知らないけど、何をしても

無駄だと思うよ」


「それはどうかなっ!!」


すかさず涼が魔力弾で攻撃する。


「当たらないよ」


「それはわかってるよ。だから、二人いるんだ

ろ?」


「それも知ってるよ」


ジャックが魔力弾を避けたあと、すぐに司が宝具で攻撃するが、それも避けられてしまう。


「もっと僕を楽しませてよ」


ジャックは満面の笑みでそう言った。


「ああ。楽しませてやるよ!!」


涼が地面に手をつき詠唱を始めた。


「我は死霊使いにして、死霊を消し去る者。

そしてここは死霊の楽園。

全ての死霊よ、我に力を貸し、死を知らぬ者を

繋ぎ止める鎖となれ。

ファントムオブチェーン!!」


「なに!?」


地面から無数の半透明の鎖が飛び出し、ジャックを縛った。


「なにこれ?」


「これはお前に殺された奴らの怨念が詰まった

鎖。お前がネクロマンサーなら簡単にほどける

けど、お前はネクロマンサーではない。

ただの死をもて遊ぶガキだ」


「こんな鎖ぐらい!!」


「墓地はネクロマンサーにとって有利な場所だか

らな、こんな鎖もだせるってわけよ」


「じゃあ、やろうか涼」


「ああ、そうだな」


「「はぁぁぁーーーー!!」


二人が同時に魔力をため始める。


「「くらいな!!ゼロインパクト!!」」


雷と死の魔力が合わさった一撃がジャックを包む。


「ああああぁぁぁーーーー!!」


「これであいつも只じゃすまないだろ・・・」


「それは、俺もだけどな・・・うっ!!」


司は途端に吐血した。


「おい!!大丈夫か!?」


涼が司に近づこうとすると、笑い声が聞こえた。


「あはははは!!こんなに楽しかったのは、僕は

初めてだったよ!!」


二人の前に現れたのは、ボロボロになったジャックだった。


「おいおい、嘘だろ?」


「大丈夫。僕ももう疲れたからね、今日はここま

でにするよ」


「随分と余裕だな?」


「そんなことないよ。ここまで僕も傷をつけられ

ると遊べないからね」


「へいへい。じゃあバイバイと」


「バイバイー!!」


ジャックはそう言って消えていった。


「それよりこっちだな、やばいのは」


「そうだな・・・俺はもう死にそうかな」


「そんなこと言って死んだ試しがねぇだろ?」


「確かにな・・・」


二人は適当に座って迎えが来るまで雑談をすることにした。


「なぁ、お前はあの三人の中で、誰が一番いいも

思う?」


「いや、そういうことは別に思ったことないぜ」


「俺は選べないなー」


「おい、話聞いてんのか?」


「じゃあ、スカアハはどうよ?」


「いやだから別にそんなこと思ったことないっ

て」


「いやいや。あんなハーレム見たことないぜ」


「ハーレムなのか・・・あれは?」


「じゃあ、話を変えよう。どんな服がいい?」


「メイド服が思考」


「だよなー」


こうして、下らない不毛な会話を続けていると、どんどんヒートアップしていった。


「いやいや、それはないだろー!!」


「お前はあの素晴らしさがわからないのか!?」


などと言い争っていると、迎えが来た。


「先輩・・・何を話してるんですか?」


「師匠・・・人が心配してきてみれば・・・」


「司さん・・・覚悟は良いですか?」


どうやら三人に会話を聞かれていたようで、現れるなり怒りのオーラがでていた。


「司の奴・・・死んだな・・・」


この後司は、動けないのに三人にボコボコにされた。


ーーーーーーーーーーー


「あ、おかえりー」


墓地から出てくると、しっかりと京子が待っていた。


「ただいま戻りました」


「京子さんもお疲れ様です」


「ところで司はー?」


「それならあそこに」


香菜美の指差した所には、涼に背負われた司がいた。


「司ー大丈夫ー?」


「だ、大丈夫じゃない」


「安心しろ、傷は私が処置しておいた」


司の傷は、スカアハがすでに処置していた。


「スカサハさんは、傷の治療もできたんですね」


「ああ。弟子が怪我することが多かったからな」


「なるほど・・・」


「さてと、帰りますか」


「「「はい」」」


「はーい」


こうして、車で帰った。

その後、京子と涼は司の家に泊まることになったのだが、それは次回の話で。


つづく。




今回の解説。


詠唱魔術について。


詠唱魔術とは、一定の文を口ずさむことによって、より強力な魔術を使うことができる魔術の一種。


詠唱魔術には、色々な条件などが付いたりする。

簡単なものもあれば特定の条件があったりする。

今回の涼が使った詠唱魔術の条件は、

ネクロマンサーであること、墓地などの死霊が集まっているところであることなどの、条件があった。


詠唱の文が一つ違うだけで、違う魔術になったり、発動しなかったりする。

詠唱魔術は、上級魔術の一種なので、使える人はそう多くない。


今回は以上です。




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