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21話 ネクロマンスデュエル Ⅰ

新たな領域へGOします。

死を操り、呪いを使う。

死体は人形となり、命令に従う。

そう、死とは彼らの武器であった。

人は彼らをネクロマンサーと呼んだ。


ーーーーーーーーーーー


今、司、スカアハ、由井、香菜美、ステラがの五人は、墓地にきていた。

理由は龍からとある情報があったからだ。


「あの野郎・・・たまには役にたつな」」


「お前よりは、働き者だろ」


「それは言うな」


「あのーところで、どこに向かってるんです

か?」


「俺の知り合いの住みか」


「先輩って、変な知り合い多くないですか?」


「まぁ、俺が変人だからな。類は友を呼ぶってや

つだ」


「司さん。そんな堂々と言われても・・・」


そんな会話をしているうちに、廃教会についた。


「こ、ここにいるんですか?」


「ず、随分個性的な住みかですね・・・」


「こ、怖いです・・・」


「ほら、入るぞ」


司はなんの躊躇もなく入っていった。


「おーい、生きてるかー」


司が大声でそう問いかけると、奥から人が出てきた。


「うるさいんだけど」


「久しぶりだな、涼」


「ああ、久しぶりだな司」


そう言葉を交わすと、涼という男は五人を客間に案内した。


「こんなところでも客間はあるんですね・・・」


「で、先輩。この方は?」


「こいつの名前は、夜木 涼。まぁ、俗に言うネ

クロマンサーってやつだな」


「宜しく頼むよ、かわいいお嬢さん達」


「つ、司さんみたいな事を言ってます・・・」


「お前にお嬢さんと言われるほど、私は幼くない

な」


「おっと、そちらの方はお姉さんの方がいいか

な」


「この人も師匠と同じで、女の人に目がない人で

すね・・・」


涼は回りをみたあと、司に質問をしてきた。


「というか司。なんでこんな女連れなんだよ」


「こいつら三人は、俺の魔術の教え子で、このお

姉さんが、俺の神器に宿ってた魂」


「なるほど・・・わかった」


「今ので解るんですね・・・」


「で、用件は何だ?」


「ああ、龍の依頼でな」


「あいつの依頼かー、ろくなことがないな」


そういって涼は、分かりやすく渋い顔をしていた。


「夜木さんもやっぱりお知り合いなんですね」


「まぁ、あいつらともちょっとあってな」


「気になりますね・・・」


「まぁ、そんなことより話を戻そう」


「そうだな。で、用件なんだが・・・あいつが出

たらしい・・・」


その言葉を聞いた瞬間、涼は殺気を少しもらした。


「おっと、失礼。つい、興奮してしまった」


微量の殺気を感じ取ったのは、スカサハと司だけだった。


「お前もなかなか強そうだな」


「お姉さんに誉めてもらえて光栄です」


「また話を戻すぞ。という訳で、お前の力が借り

たい」


「いいぜ、俺も奴とは因縁があるしな」


「そう言うとは思ってたよ」


こうして、仲間に夜木 涼が加わった。


「ところで師匠。あいつって誰ですか?」


「そこは気にするな」


「いや、すごい気になるんですけど・・・」


「まぁ、お前らにはゾンビと戦ってもらうから」


「「「え!?」」」


司は軽く言ったつもりだったが、三人からしたら初耳のことなので、驚愕していた。


「おい司。それは私も初耳だぞ」


「そうだっけ?」


「そうだっけじゃないですよぉ!!」


「先輩は頭がおしいんですか!?」


「流石に私もドン引きです」


三人から、司に対する気持ちが爆発していた。

そんな事は裏腹に、涼は爆笑していた。


「ふはははははは!!さ、流石司!!」


「おまえは黙ってろ!!」


「まぁ、落ち着け三人共。司だって考えがあって

お前らをつれてきたんだろう」


「ほ、本当ですか?」


「ああ。お前らもいつかはゾンビみたいな奴らと

戦うことがあるだろうからな。その訓練として

連れてきたわけよ」


「そ、そうなんですか・・・」


「そんな敵とは戦いたくないです・・・」


「怖いのは嫌ですよ」


「まぁ、慣れの問題だな」


そんな事を話していると、涼が質問をしてきた。


「ところでよ、どこに行くんだ?」


「千葉県の町外れの墓地だ」


「おい、ここ東京だぞ」


「歩いていけるだろ?」


「それは、雷の魔力を持ったおまえだけだ!!」


「いや、お前だってスカサハと同じ魔力属性なん

だからさ、大丈夫だろ」


「知らねぇよ」


その会話を聞いて驚いたように三人が質問した。


「夜木さんって、死の魔力属性ですか!?」


ゲイボルグの魔力は死。つまりスカアハの魔力属性も死ということになる。

スカアハと同じということは、涼も死の魔力属性を持っているということになる。


「いや、だってネクロマンサーだから・・・」


「す、すごいです!!」


「ということは・・・夜木さんは強いんです

か?」


「え、まぁそれなりには」


「いやいや、こいつは強い何てもんじゃないぜ。

こいつも龍や皇気と同じぐらいの実力だぜ」


「「「おおー!!」」」


「よしてくれ、俺のモットーは他力本願だ」


「まぁ、性格がひねくれているがな」


「師匠だけには言われたくないです」


「え、俺ってそんなにひねくれてる!?」


「自覚がなかったんですね・・・流石先輩」


「はい、全く同じ気持ちです・・・」


「で、どうやって千葉までいくんだ?」


「仕方がない。理事長を使うか」


「「「?」」」


三人は不思議そうに考えていたが、スカアハと涼は、何か心当たりがあるようだった。

そして、理事長に司が電話していた。


「あー理事長?ちょっと千葉まで行きたいんで、

車出してくれると助かるんだけど・・・」


まるで友達に頼むように会話をする司。


「あの、スカアハさん。理事長と司さんってどん

な関係なんですか?」


「私にもよくわからんが・・・友達みたいな感じ

に近い仲だったな」


「一体何があったんでしょうか?」


そんな事を言っている間に、通話を終えた司がやってきた。


「理事長が車を出してくれるらしいから、それを

待つとしようか」


そして、数十分待っていると、車がきた。


「運転手は誰なんでしょうか?」


「俺は美人がいいな」


「俺もだ」


「師匠と夜木さんは、思考回路が一緒ですね」


「司さんのお友達ですから」


そんな事を言っていると、運転手が出てきた。

その運転手は三人から見ても美人だった。


「つーかーさー!!」


その美人はあろうことか司にいきなり抱きついた。


「「「!?」」」


「司もよくやるな」


「司の女たらし」


「ちょっと、離れてくれ!!」


司はその美女を引き剥がすと、あきれた顔をしていた。


「貴方はあまり変わってませんね」


「そりゃそうよー」


「師匠。この人はだれですか?」


「ん?理事長の娘だけど」


「「「え・・・えーーーー!?」」」


三人は驚きのあまりに、大声を出してしまった。


「どーも、大塚 京子でーす」


この、チャラチャラした女性はなんなのか。

そう考えていた、三人だった。


つづく。





今回の解説。


夜木 涼 (やぎ りょう)

について。


涼の魔力属性は死。

得意魔術は、呪いと死体を操ること。

俗に言うネクロマンサー。

司達とは、二年前にであった。

ある奴とは司と同じく因縁がある。

実力は司のお墨付き。

顔はイケメン。性格は司と似ている。

モットーは他力本願。

ひねくれているとよく言われるらしい。

何故か廃教会にすんでいる。


今回は以上です。


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