18話 神器デート
また、デートですか?よくやりますね。
「おかしい・・・」
司はふと思う。なぜ、神器とデートをしているのかを。
「なぁ、何で俺達デートしてるんだっけ?」
「お前、が何でも言うことを聞くって言ったから
だ」
話は昨日にもどる。
学校が半壊したために、司の家に泊まる事になった三人。そして、神器のスカアハ。
三人はスカアハに、出会いの記念にプレゼントをわたしていた。なので、司も何かプレゼントしようと思ったが何も思い付かなかったので、
「お前の言うことを何でも一つ聞くよ」
と、言ってしまった。
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「確かに言ったけどさ・・・何でデート?」
「一度してみたかっただけだ」
「まぁ、女王様にデートする機会なんて無いよな
普通」
「まぁ、そんなとこだ」
「ところでさ、今日の予定は」
「ん?そんな事は私は知らんぞ」
「そ、そうですか・・・」
(おまえがデートするって言ったんだろ・・・)
「じゃあ、お気に入りの場所に連れてってやる
よ」
「メイド喫茶だろ?」
「・・・何でわかんの?」
「お前の神器だからな」
「いや、神器にも分からないだろ普通」
「神器はその主をずっと見ているぞ」
「怖いな・・・」
神器の諸事情を知り、色々とやばいことが頭によぎった。
「例えば、おまえがどんなエロ本を買っているの
か知っているぞ」
「うわぁぁぁぁぁーーー!!」
司はあまりのショックで、発狂してしまった。
「いきなり叫ぶ奴がいるか、馬鹿者」
「す、すまん。つい・・・」
「仕方がないな、私の知っている店に行こう」
「なんだと!?」
「なんだその、「お前の知ってる店だと!?」み
たいな顔は」
「というか、何で知ってんだよ?」
「調べた。インターネットというやつでな」
「お前、人のパソコンを勝手に使うな!!
というか、なんでパスワード知ってんだ
よ!?」
「当然だろ、お前の神器なんだからな」
「というかよく、パソコンの使い方わかったな」
「お前の操作を見ていたからな」
「ふーん」
こんなくだらない会話をしていると店についた。
「こ、ここは・・・」
その店はなんと、甘いスイーツが食べられると評判のお店だった。
「おまえが、スイーツだと・・・」
「わ、私だって甘いものは食べる!!」
少し恥ずかしそうにそう言った。
だが、司には信じられなかった。何故ならスカアハについて、色々と調べたからだ。
「お前は、戦闘大好きウーマンじゃなかったの
か?」
「確かに戦いは好きだったが、一応私だって女だ
からな・・・」
「へぇーー」
司が棒読みのリアクションをとると、スカアハから鋭い腹パンが飛んできた。
そんな事もあったが、二人は店に入った。
「なぁ、お前の体ってどうなってんだ?」
「ん?人とあまり変わらないぞ」
「血もでるのか?」
「ああ。血もでるし、血管だってある。
お腹もへるし、風邪もひくぞ」
「どうなってんだ?」
「まぁ、全部魔力でできているわけだけどな」
「魔術って不思議だな」
「今さら過ぎて特に何とも思わん」
とりあえず二人は、注文をする事にした。
司はパフェを、スカアハはケーキを頼んだ。
「おい、何か周りの奴らカップルだらけだぞ」
「気にするな。私達だって二年の付き合いだろ」
「へ、変なこと言うんじゃねぇ。というか、まだ
二年たってねぇよ。
「まぁ、お前には彼女など居ないけどな」
「うるせぇ」
そんな事をいってる間に、注文したものが来た。
「うまいな・・・このパフェ」
「このケーキも中々だぞ」
「なら、一口くれよ」
「いいぞ。ほれ」
スカサハは恋人がするようなあーんというやつをしてきた。
「センキュー」
司は一瞬戸惑ったが、別に気にしなかった。
「なら、俺のパフェも一口どうだ?」
「なら、いただこう」
司もお返しに同じ事をしてやった。
「以外に恥ずかしいものだな・・・」
スカアハは恥ずかしながらもしっかり食べた。
「ところで、なんでこの店なんだ?」
「ん?カップル割引というものが聞きくからだ」
「おい、俺達カップルじゃねぇだろ」
「細かいところは気にするな」
「まぁ、いっか」
そして、カップル割引で支払った後、二人は店を出た。
「で、この後どうするよ」
「帰るとしようか」
「いいのか?」
「ああ。早く帰らないと怒られるからな」
「誰に?」
「お前は鈍感だな」
「は?」
「あいつらの気持ちがよく分かるな」
「?」
こうして帰る途中で司はあることを聞いてみた。
「なぁ、クー・フーリンってさ、どういう奴だっ
たんだ?」
「ん?お前とあまり変わらないぞ」
「どういうところが?」
「女たらしの所とか、馬鹿な所とかな」
「クー・フーリン大丈夫か・・・」
「だが、勇気のある奴ではあったな」
「いや、俺に勇気なんてないさ・・・」
「そんなことは・・・」
「まぁ、こんな話は置いといてさ。
さっさと帰ろうぜ」
こうして、二人は家に帰った。
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「あ、師匠。お帰りなさい」
「お帰りなさい先輩」
「司さんお帰りなさいです」
「なんだ?その格好」
「「「メイド服です」」」
「な、ん、で?」
「スカアハさんが、メイド服じゃないと泊まらせ
てくれないっていうので・・・」
「はぁ・・・」
「どうしたんですか、先輩?」
「お前らのメイド服になんの価値があるというん
だ」
「「「はい?」」」
「あ、やべ」
「師匠?どういうことですか?」
「先輩?覚悟はできていますか?」
「司さん、さようなら」
「司・・・今回はお前が悪い」
この後どうなったのかは、言えない・・・
つづく。
今回の解説。
警察みたいな部隊について。
ウィザードには、色々な部隊がある。
研究部隊、特殊部隊、一般通常部隊の三つ。
研究部隊は魔術の研究、武器の研究など。
普通に研究する部隊。
特殊部隊は特別な事件の時のみに出動する部隊。
実力があるなら、年齢に関係なく入れる。
そして、一人行動が許される。
一般通常部隊は普通の警察のようなもので、細かい事件から、大きな事件まで、幅広く関与する部隊。
司、龍、皇気は二年前から特殊部隊にいる。
だが、司はすぐにやめている。
今回は以上です。




