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13話 学校神器聖戦 Ⅱ

白熱したバトルシーンは大変そうだ・・・

北欧神話の主神オーディン。

そのオーディンが使ったとされる武器。

その名前は魔槍グングニル。

魔槍グングニルは、一突きで全てを消し去るほどの力を持っていた。

グングニルは今では神器として存在している。

そして、ある家に代々受け継がれていた。

その家の家名はスニル家という。


ーーーーーーーー


司が学校に入って3日。

まだ、異変はなにも起きていない。


「これで帰りのホームルームを終わりにします」


「起立。礼」


「「「ありがとうございました」」」


今日も何事もなく一日が終わった。


「さて、俺も帰るか」


司もクラスメイト同様に帰ろうとした時。


「あの・・・立花さん・・・」


一人の女子に声をかけられた。


「司でいいよ」


司にとっては今はクラスメイトなので、クラスメイトには普通に接してほしかった。


「な、なら司君」


「なんだ?」


そのクラスメイトが可愛かったので、司は格好つけていた。

ちなみに司の好みにドストライクではない。


「い、一緒に帰らない?」


この台詞を聞いて一番反応があったのは、窓際で話していた三人組だった。

それを聞いた三人は司に一斉に歩み寄ってきた。


「先輩。私達と帰りましょう」


「そうですよ司さん。一緒に帰りましょう」


「師匠。言うこと聞いてくれますか?」


三人がそう言った途端に、何故かクラス中の女子が司に一緒に帰ろうと誘ってきた。


「みんな、ごめんな。また今度にしてくれ」


司は丁寧に断った。

女子達は渋々あきらめてった。

その光景を見ていた男子達は、司のことをすごい目でにらんでいる。


「お前らも悪いな。また今度にしてくれ」


司は三人にそう言って教室を出てった。


「師匠って、変なところでモテますよね」


「同感です」


「その気持ち、わかります」


三人の考えていたことは全く同じだった。


ーーーーーーーーー


司が誘いを断ったのには理由があった。

その理由は、校門の所に見馴れぬ少年がいた事に気づいていたからだ。


「君は誰か待っているのかな?」


「ああ。お前を待っていた」


その少年は司より少し年下そうであった。

そして、司に対して殺気を出していた。


「へー。まぁ、とりあえず場所を変えようか?」


二人は人目の付かないところで話をすることにした。


「で、俺に何の用?」


「立花 司。俺はお前の様子を見にきただけだ」


様子を見に来たと言いつつ相変わらずの殺気の量だった。


「そうか。お前、名前は?」


「俺の名前は、シャニー スニルだ」


「スニル家だと・・・」


司にとって、この名前は覚えがあった。


「覚えていたか。そう、お前が二年前に滅ぼした

スニル家だ」


「なるほど。復讐しに来たわけね。

つまり、お前が三人の内の一人か」


司はシャニーが神器使いということがわかっていた。

さらに、どのような神器なのかも理解していた。


「そうだ。他の二人は知らんが、俺の目的はお前

を殺すことだ」


「ということは・・・お前の神器はグングニルか。

いいのか?俺にこんな情報を教えて」


「グングニルを止める手段などない」


シャニーはグングニルに相当の自信があるようだった。


「確かにグングニルは止められないな」


「どうした、戦う前から負けを認めるか?」


「いや、別に。で、いつくんの?」


司は家に友達を呼ぶようにそう言った。


「なめやがって・・・」


当然シャニーは激怒した。


「そうか。じゃ、俺はこれで」


そのシャニーを司は軽くスルーする。


「立花 司。俺は絶対お前を殺す・・・」


こうして二人の会話は終わり、司は家に帰った。

司は余裕そうにしていたが、実際は内心焦っていた。


ーーーーーーーーーーーーー

そして、翌日。


「二人とも話がある」


そう言って司は、学校で龍と皇気を呼び止めた。

そして、三人で空き教室で話をすることにした。


「敵が攻めて来るのは・・・今日だ」


「それは確実なのか?」


「昨日、スニル家の生き残りが俺に宣戦布告しに

きやがった」


「スニル家だと!!」


「ということは・・・グングニルか・・・」


二人もシャニーのスニル家の名前を聞いただけで、神器をわかっていた。


「グングニルの相手は俺に任せてくれ」


「わかった。で、いつ攻めてくるんだ?」


司は少し考えた後返答した。


「多分・・・そろそろ来るな」


「あのな司・・・そういうことは早く言え」


皇気は呆れていた。

司の性格は知っていたが、やはりどうしても呆れてしまう。

出来れば昨日言ってほしかった。


「すまねぇ」


「そんな事より、俺は先生達にこの事を伝えてく

る」


龍は学校の先生達に状況説明をしに行った。


「なら俺は、結界を張るとしようか」


皇気はもし戦闘が起きたとき、周りに被害が出ないように結界を張りにいった。


「二人とも任せた」


「「おう!!」」


「今回の戦いは、聖戦になるぞ」


神器同士の対決なので、三人にもどうなるかわからなかった。


「生徒の命は俺達が守るしかない」


「やるしかないだろ」


「じゃ、行動開始といこうか」


こうして三人は決意を新たに行動を開始した。


ーーーーーーーーーーーーーー


そして、数分後には生徒達の避難が始められていた。

だが、魔術第一高校の生徒の数はとてつもないほど多い。だから、避難には時間がとてもかかる。

だが、敵は待ってくれない。

なので、屋上に司と龍と皇気の三人は敵を待ち構えていた。


「ひとつ聞いていいか司?」


「なんだ、篠原?」


「今考えたんだが・・・別に昨日宣戦布告きたか

らって、今日攻めてくるとはかぎらないだろ」


「・・・あ・・・!!」


「これ、攻めてこなかったら謝っても済まない

な・・・」


三人は、これから聖戦が起きるとは思わせない会話をしていた。


「いや、どうやら来たみたいだな」


三人の前に現れたのは、シャニーと二人の青年だった。


「さあ、始めようか聖戦を・・・」


「立花 司!!殺しにきてやったぞ」


「殺戮のはじまりだぁ!!」


敵の三人はそれぞれ個性がつよそうだった、特に左。


「篠原は左のクレイジー野郎を頼む」


「了解」


クレイジー野郎と呼ばれた敵は、常ににやけていた。


「俺は、リーダーみたいなやつを倒す」


「私を倒そうとは愚かですね」


どうみてもリーダーにしか見えない、おとなしそうな青年だった。


「とりあえず三人共に離れるか」


「それには同意ですね」


龍の意見に敵も乗ってきた。


「なら、クレイジー野郎。俺についてこい」


「殺してやるよぉ!!」


皇気はクレイジー野郎を引き連れて西の森にいった。


「では、私達は東に」


「そうしますか」


龍とリーダーみたいなやつは東の川の方にいった。


「じゃあ、俺達はここで」


「俺はどこだって良いぜ、お前を殺せるならな」


「さぁ、始めようか」


今、聖戦が始まった。


ーーーーーーーーーーーー

一方その頃、三人は。


「先輩はどうやらここで戦うみたいです」


「わかってますわね?」


「はい、司さんに神器は使わせません」


「それじゃあ、私達も行動に移しましょう」


「「はい」」


三人は、避難の列を抜け出して屋上に向かった。


「絶対、師匠を死なせたりしません」


三人の戦いも、今始った。



つづく。











今回の解説。


聖戦について。


聖戦とは、神器同士で戦う事である。

神器はそれぞれ強力なので、ぶつかり合ったらただじゃすまない。

負けた方は確実に死ぬとも言われている。

毎回常人では入ることのできないハイレベルな戦いになる。

そして、聖戦のフィールドもただじゃすまない。


どう言うことか、わかりますね?



今回は以上です。

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