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126話 最強対最強 Ⅶ

え?忘れてた訳じゃないですよ。

い、色々とあったんですよ・・・

投稿遅くてすみません。

これでも見てくれると嬉しいです。

研究所を後にした司だったが、加奈子からの電話はすぐにやって来た。

予想より早く掛かってきたので、司も驚いてから電話に出た。


「もしもし、加奈子さん?いきなり状況が最悪っ

てどういう事ですか?」


「人工生命体が何時来るかわかった」


「本当ですか・・・?で、何時なんですか?」


「どうやらゼロの科学者の実力は、私の予想を越

えていたらしい。次に人工生命体が来るの

は・・・三日後だ」


加奈子の予想では、人工生命体が再び現れるまで、あと一週間はあった。

だが、流石はゼロと言ったところなのか、恐るべきスピードで人工生命体の調整を終わらせてきた。


「三日後ですか・・・よくわかりましたね」


「ちょっとウィザードのネットワークを調べたん

だよ。そしたら、とある情報が乗っていてね」


「とある情報?」


「そう、実力のあるウィザードが昨日のうちで五

人やられている。名前は・・・」


加奈子から殺されたとされるウィザードの名前を聞いたが、司も聞いたことあるような有名なウィザードばっかりだった。


「そして、ウィザード本部に宣戦布告が来ていた

よ。それが三日後にウィザード達を全滅させる

という内容だったんだ」


「なるほど、それで三日後ですか」


司も殺されたウィザード達の実力は理解しているつもりだ。

だからこそわかる。

こんな芸当が出きるのは人工生命体だけだと。


「三日後か・・・これでやることは決まったな」


「へぇ、何か下準備でもするのかい?」


「はい。魔力憑依の精度を上げるために魔力を体

に貯め始めます」


「なるほど。確かに魔力憑依のシステム的に時間

を掛けて魔力を貯めた方が精度が上がるな」


加奈子は魔力憑依の構造を理解しているので、司のやろうとしていることもすぐに理解した。


「それをやった場合、いつもの魔力憑依の何倍く

らいの力が出せるんだい?」


「そうですね・・・三倍は余裕で出るかと」


「ほぅ・・・それは凄まじいね。でも、リスクも

三倍だろ?」


「まぁ、そうなりますね」


「果たして生きて帰ってこれたとしても、まとも

でいられるかどうか・・・」


確かにこれでは生きて帰ってこられたとしても、普通の生活には戻れないかもしれない。

それでも、司は止まらない。


「たとえ全てが駄目になっても、俺は生きて帰っ

て来るつもりです」


「へぇ・・・少しの間に変わったね」


やはり姐や後輩、そして身近な女性に言われた事が司の中に何かを残していたようだった。


「そうですか?まぁ、散々同じ事を言われれば変

わりますよ」


「そうらしいね」


「じゃあ、この辺で。どうせ渡辺達からも同じ事

を言われると思うので」


「それもそうだね。じゃあ、健闘を祈ってるよ」


ここで二人の通話は終わった。

司は通話を終えると、まだ帰宅途中だったので家に向かうのを再開した。


ーーーーーーーーーーーーーーー

家に着くと、龍と皇気と涼が待っていた。

三人共とても真剣な表情をしていた。


「おう、来てたのか」


「司。話がある」


「はいはい。わかってますよ」


司達はいつもの奥の部屋に行くことにした。

いつもなんやかんやでこの部屋に集結している。


「で、話って?まぁ、内容はわかるけど」


「そうか、なら話は早い。・・・人工生命体から

宣戦布告が来た」


龍達の話の内容は、先程加奈子と話をした内容と同じだった。

司の予想通り、龍達から話が来たわけである。


「用件はこれだけだろ?ならさっさと帰ってく

れ。俺には色々とやらなきゃいけないことがあ

るんだよ」


「本当に一人でやるつもりか?」


「前にも言ったろ?上からの命令だし、そもそも

俺じゃなきゃ奴は倒せないらしいしな」


三人共に司に力を貸したいという気持ちは強いが、今回は足手まといになってしまう。

なので、司を止めることは出来ないのだ。


「そうか・・・なら、俺達は止めない。お前の覚

悟を尊重するよ」


「そうか・・・まぁ、お前らの分までぶちこんで

くるさ」


「確かに俺達は止めないが、アイツらはどうか

な?」


「アイツら・・・?」


皇気が言うアイツらとは、香菜美、由井、ステラ、慶夏の事である。

それに加え、エリナやミカエラも司を止めてくる可能性は十分にある。


「まぁ、今回の司を止められる人間性は居ないだ

ろう」


「そうだな。流石にこの司は止められないな」


三人共に、司が抱いている覚悟を感じ取ったのだろう。

だからこそもあり、司を止めることができないのだ。


「とりあえず用件はそれだけだろ?早く帰れ」


三人共に司に言われ、部屋を後にしようとするが、涼はすぐに部屋を出なかった。


「はいはい。司・・・これだけは言っておく」


「なんだよ?」


「すまないな。いつも任せきりで」


涼はそう言って部屋を後にした。

これは涼なりの司への詫びの台詞だったのだろう。

司もそれを理解し、より覚悟を決めることが出来た。


「アイツらも大変だな・・・」


司は更に奥の部屋に向かった。

司がたどり着いた部屋のドアには南京錠が着いていた。


「ここを使うのは久し振りだな」


司は南京錠をバスターアームで壊すと、そのまま部屋の中に入った。

この南京錠は本来ならば魔力を通さず、頑丈な特殊な金属で出来ており、専用の鍵ではないと開かないが、バスターアームの前には関係ないようだった。


「便利だなバスターアーム。鍵なんて要らないじ

ゃん」


司が入った部屋の中は、魔方陣が床に一つ描かれているだけだった。


「さてと・・・じゃあ、始めるとするか」


司は魔方陣の真ん中に座禅を組んで座ると、魔術武装をし、そのまま目を閉じて集中し始めた。

時間が経つ毎に、司の周りには雷の魔力が集まり、増大していった。

そして、そのまま時間は過ぎていった。


ーーーーーーーーーーーー


「ただいま」


「ただいま戻りました」


司が奥野部屋に入ってから数時間後。

姐二人が帰宅した。


「二人共お帰りなさい。ご飯は出来てますよ。神

器の皆さんと奈波さんはお先に召し上がってい

ます」


時間帯的には夕飯の時間であった。

だが、姐二人はあることに気がついた。


「あれ?司はどうした?」


「それが、お昼辺りから見当たらないんです。靴

もありますし、出掛けてはないと思うんですけ

ど」


慶夏の発言で、汐里と千尋は全て察した。

二人は急いで奥の部屋に向かった。


「司!!いるのか!?」


扉を開けた二人の前には雷の魔力を纏った司が座っていた。

慶夏は二人の後ろ姿をポカンと見ていた。


「おい司!!何やってるんだ!?」


「ん?あ、姐さん達帰ってきたんだ。お帰りなさ

い」


「そんな事はどうでもいい。何をやってるん

だ!?」


「あれ?姐さん達も知ってるでしょ。人工生命体

の事」


龍や皇気が知っているということは、当然二人も人工生命体の事は知っている。

当然司が一人で戦うこともだ。


「今回はあまりにも分が悪いですから。司一人で

戦わせる訳にはいきません」


「そうだ。対策をしてから、複数人で戦えば何と

かなるかもしれない」


二人の言うことは最もである。

ただし、それは相手が普通の敵であればである。


「それでも・・・俺は決めたんだよ姐さん。奴は

俺が倒すって・・・いや、俺しか奴は倒せな

い」


司の言うことは姐二人もわかっている。

だが、一人で行かせるということは、義弟に死ねと言っている事と同じなのである。


「だが!!」


「わかりました」


反論しようとする汐里を制止したのは、千尋だった。


「だけど、一つだけ聞かせて下さい。必ず生きて

帰ってくると誓えますか?」


テンプレに聞こえる台詞だが、司に対しては覚悟を問う台詞である。


「ああ。例え死んでも生きて帰るさ」


司は答えとして矛盾した台詞を言ったが、この台詞には司の覚悟の全てが込められていた。

それを姐二人は理解した。


「その覚悟を見せられては私達はもう止められま

せん。そうですね?汐里」


「ああ、もう止められないな」


司の覚悟を理解した二人は、龍達と同じようにもう止めることはしなかった。


「ありがとう。姐さん」


「それよりも司。慶夏の夕飯を食べよう」


「そうですね。腹が減っては戦は出来ぬです」


「ああ、そうだね」


三人は食卓へと向かっていった。

もう、三人が一緒にご飯を食べられる回数は少ないのかもしれないのだから・・・


つづく。

今回の解説。


奥の部屋の魔方陣について。


今回の作中に出てきた魔方陣は特別で、魔力を貯めるのを手助けしてくれる魔方陣なのである。

司は魔術武装をしていたが、その負担も魔方陣によって軽減されている。

魔力憑依は、時間をかけて魔力を貯めるほど精度が上がるので、この魔方陣はまさにうってつけである。

司は以前にもこの部屋を使用したことがあるらしい。

そして基本的に睡眠と食事以外は司はこの部屋の中に居るだろう。

そう、人工生命体が来るまでは・・・



今回は以上です。

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