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124話 最強対最強 Ⅴ

間が空いてしまって申し訳ありませんでした。

色々と用事が重なってしまい、二週間以上空いてしまいました。

本当にすみませんでした。

こんなんで良ければ読んでいって下さい。

司が姐二人に叱られた日の翌日。

朝から司の家を訪れる者達がいた。

本来ならば、ウィザード達は大きな戦いの後だったので、休養をとるはずである。

司もそうするつもりであった。

なので、家のインターホンが鳴り、ドアの外の様子を見るまで、司の気分はどんよりしていた。


「誰だよ・・・まだ寝かせてくれよ・・・」


だが、ドアの外の様子を見た瞬間、司の顔付きが変わった。

それと同士にあることを思い出した。


「そういえば・・・約束してたな・・・」


そう、昨日約束をした三人組である。

しかもそれに加え、龍、皇気、涼までもが居たのだ。

だが、その六人よりも司を驚かせた人物がいた。


「え、マジ!?何でエリナ様が居るの?後ついで

にミカエラも・・・」


一人でリアクションを取っていると、慶夏がやって来た。


「何一人でリアクションとってるんですか?早く

開けて下さいよ。約束なんですからね」


「ちょっと待った!!」


慶夏は司の必死の抵抗を無視してドアを開けた。

どうやら扉の前にいるのが香菜美達だとわかっていたらしい。

だが、開いた扉の前に立っていたのは、エリナとミカエラだった。


「あれ?さっきと立ち位置が違う?」


「司・・・やはりその左腕は・・・」


「ああ、これですか?義手ですよ」


エリナは司の義手を見た途端に手で口を押さえて悲しそうな表情をしていた。

司はその事に気づいたが、平然を装った。


「この義手ったすごいらしいですよ。まぁ、まだ

慣れてないですけど・・・」


司的にはいつも通り話したつもりだったが、エリナを含めた他の女子全員も、悲しそうな表情をしていた。

男子三人も何やら深刻な表情をしていたが、司は別にそちらの方は気にしなかった。


「まぁ、とりあえず中に入って下さい」


司はエリナ達を奥の客間に連れていった。

司の家の客間は無駄に広く出来ているので、この人数でも大丈夫なのである。


「で、何かようか?お前ら」


司はとりあえず男子三人に用件を聞いた。

話をすると約束していた三人やエリナとミカエラはともかく、男子三人には全く用はない。


「おいおい・・・扱いが酷いな・・・」


「仕方ないさ。司にとって、男より女性が優先だ

からな」


「いや、それはお前達二人や俺も同じじゃない

か」


相変わらずの流れるようなツッコミが飛んでいるが、司は三人が何を伝えに来たのか何となく察していた。


「・・・取り敢えずお前らの用は後回しだ」


「ああ、そうした方がいいな」


龍は周りを見回してからそう言った。

どうやら香菜美達には聞かせたくないらしい。

いや、聞かせられないと言った方が正しいのかもしれない。


「じゃあ、お前らとの約束を果たすとするか。と

いう訳だから、篠原に任せる」


「は?お前が話せばいいじゃないか。スカアハ達

から聞いてるんだろ?」


「それはそうなんだけどさ。俺もあまり理解して

ないんだよ」


司は昔から人の話を聞くのは苦手なのである。

興味あることはほとんど記憶しているのだが、司の興味の具合は難しく、長い付き合いの龍達でさえあまり理解していない。


「それじゃあ、今度は覚えとけよ。お前にも関係

してるんだからな」


「へーい」


「それじゃあ篠原さん。よろしくお願いします」


「じゃあ、お前らが撤退した後から話そう」


皇気は詳しくその時の状況を説明した。

香菜美達は皇気の話を真剣に聞いていた。

人工生命体の凄まじい強さ、司のその時の行動を香菜美達は良く理解した。


「・・・という事があったわけだ」


「成る程・・・そんなに敵は強かったんですね」


「ああ、恐らく司以外は攻撃が通らないだろう」


結局のところ、人工生命体の謎の能力については何もわからずじまいである。

これがわからない今、人工生命体に痛手を与えられるのは司だけである。


「まぁ、次来たら俺がなんとかするさ」


この一言が女性陣の地雷を踏んだ。


「司・・・そこに座って下さい」


「司先輩。正座ですよ正座」


「・・・はい」


とてつもないデジャブを感じていたが、逆らうとなにされるかわからないので、司は従うことにした。


「貴方はその人工生命体に左腕を切断されました

ね?」


「・・・はい」


「それで、どこからそのような自信が出てくるの

ですか?」


「・・・何となくです」


司のこの答えに、男子三人は「あっ」っと一声漏らした。

そして女性陣にとっては、その答えすら地雷であった。


「何となくで死なれては困ります!!」


「・・・すいません」


「いいですか!!司の命は司のだけのものではな

いんですよ!!ここにいる全員が貴方の命の重

さを理解しています!!」


司は自分自身の命の重さを軽視している節がある。

それが司の強さの秘訣であり、短所でもある。

その事は姐二人を含め、ここにいる全員が知っている。


「司に死なれては、私は悲しいです」


「それの台詞は姐達にも言われました」


「良いお姉さん達ですね」


司とエリナで姐の字の形が違った気がするが、司は特に気にしなかった。


「まぁ、司もそう簡単には死ぬ気はないし、まず

死なないからな」


「ああ。だからエリナ様も皆も司を信じてやって

くれ」


皇気と涼がすかさずフォローを入れる。

同じ任務を何度も一緒にやってきた中だからこそのフォローである。

司の事を理解している人物の中では、龍達はかなり司を理解している方であろう。


「渡辺さん達がそう言うのであれば、信じましょ

う。エリナ様も立花さんを信じてみません

か?」


「安心してくださいミカエラ。私は元々司を信じ

ています」


どうやらエリナの司へ対する信頼は、思ったより大きいらしい。

この発言には、言われた本人である司も驚いていた。


「良かったな司。エリナ様はお前の事を随分と信

頼してくれているらしいじゃないか」


「羨まし限りだな司」


「でも何でこんなに司を信頼してるんだ?」


龍と皇気が司を煽る中、涼は謎の考えを持ち始めていた。

その疑問を聞いたエリナがその答えを言った。


「司は私の騎士ですから。私が私の騎士を信頼す

るのは当たり前の事です」


「そ、そういうことだ。わかったか三人共」


「何でお前はそんなに上から目線なんだよ」


「今、お前忘れてなかったか?」


エリナの騎士であることは、司にとって誇りである。

皇気の言うとおり、忘れてはいたが・・・


「まぁ、司。今回の事は肝に命じて置くんだな」


「そうだな。肝に命じておくとするさ」


司はエリナの言うことを、姐二人が言った時と同様に素直に聞いていた。

司は尊敬している人の言うことは必ず聞くのである。


「さてと、エリナ様のお説教は終わった事だし、

今度は俺達の番だな」


「い、いえ。私はお説教した訳ではありません。

ただ注意しようと思っただけで・・・」


「いいえ、エリナ様。あれは世間一般ではお説教

といいます」


エリナ的にはお説教ではなく、注意する気持ちだったらしい。

だが、あまりにも真剣だったので、注意を越えてお説教になっていたようだ。


「すいません司。私は貴方に不快な思いをさせて

しまったかもしれません」


「いいえ。エリナ様に叱っていただけるなんて、

嬉しい限りです」


「おーい司。それじゃただの変態だぞ」


司なりに良いことを言ったつもりだったのだが、ただの変態発言になってしまっていた。


「とりあえず司の部屋に行くか」


「そうだな」


男子四人はとりあえず司の部屋に移動することにした。

ちなみに、エリナ達のことは慶夏に頼んだ。

今頃は、恐らくガールズトークでもしているだろう。


「さてと・・・相変わらず酷い部屋だな」


「人の趣味をとやかく言うな」


司の部屋は相変わらず司の趣味で埋め尽くされていた。

だが、この三人はそれに慣れているので、特には何も思わなかった。


「じゃあ、本題に入ろうか・・・」


「ああ、どうせいい知らせじゃないんだろ?」


「・・・ああ、そうなるな」


三人はとても辛そうな顔をしていた。

やはり司はこれから何を言われるかわかっている様子であった。


「もし、次に人工生命体が現れたら、司に一人で

戦ってもらう」


「・・・上からの判断か?」


「そうだ。汐里さんと千尋さんが掛け合ったが、

上の決定は覆らなかったそうだ」


「そうか・・・なら仕方ないな。予想していた事

ではあるし」


圧倒的な強さを誇る人工生命体の強さを前にし、片腕を切断されたにも関わらず、司は不満を一つも言うことなく、上の決定を受け入れた。


「・・・司。死ぬ気じゃないだろうな?」


「ん?お前らもさっき言ってくれたろ?俺に死ぬ

気は無い」


「・・・そうだな」


「まぁ、でも・・・死んででも倒すさ」


司のその台詞から、三人は司の覚悟を感じた。

なので、三人は司に対してもう何も言えなかった。


「話は終わりだろ?なら下に戻ろうぜ」


「・・・そうだな」


話が短く終わり部屋の外に出ると、奈波が廊下に立っていた。


「お、奈波ちゃん。おはよう」


「司君。ちょっといいかしら?」


「ん?いいけど・・・」


司は奈波に連れられて奈波の部屋に入っていった。

三人はその光景を見て思った。


(((またか・・・)))


奈波は部屋に司を連れ込むと、司に先程の話を尋ねた。

どうやら聞いてしまったらしい。


「さっきの話は本当・・・?」


「ああ、本当だ」


「左腕を切られたのに、懲りずにまた戦うの?」


「ああ、上からの命令だし、俺は根に持つタイプ

なんだよ」


司はそう言ったが、奈波は不服だったらしい。


「死ぬのが怖くないの?」


「どちらかと言うと怖いな。だけど、死を怖がっ

てたらウィザードは出来ないよ」


「そう・・・なら一つだけ約束してもらおうかし

ら」


「約束・・・?」


奈波は司に小指を出した。

どうやら指切りしたいらしい。

司はそれに応じた。


「もし、人工生命体がまた来ても。必ず生きて帰

って来ること。帰って来たら私の歌を聞かせて

あげるわ」


「ああ、それは最高だな」


司と奈波はこの約束をして、指切りをした。

恐らく奈波も感じ取ったのだろう。

司の覚悟を・・・

そして、人工生命体が再び現れるまで、あまり時間はない。

司はその事を良く理解しているだろう。


つづく。


今回の解説。


ゼロの技術力について。


ゼロは驚異の技術力を持っている。

最新の対魔術師用兵器。

人工生命体。

改造魔獣に合体魔獣。

この事から、ゼロには優秀な科学者が揃っていると考えられる。

加奈子もそれには同意らしい。

だが、加奈子が言うには、加奈子より上の技術力を持つ人間はいないと考えられるらしい。

そして、人工生命体の調整を行うのに必要な時間は、加奈子の予想道理に行きそうである。


今回は以上です。



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