119話 二大組織全面戦争 ⅩⅡ
どうやって戦闘中会話しているのかって?
通信機を使ってるんですよ(後付け)。
それより、今回で終わりです。
長い戦いだった・・・
新宿では一方的な戦いが続いていたが、未だに司は決めきれていなかった。
司と皇気の二人組とフォントとフロスティが合体した敵一人が戦っているが、司と皇気の連携を前に、敵は成す術が無かった。
「くそ!!何故攻撃が当たらない!!」
「やはり力はあるが、経験はまだまだ足りないら
しいな」
悪空漆黒の能力により、司には全く攻撃が当たっていなかった。
「篠原の能力は伊達じゃないぜ。俺以外にはな」
「くそ!!」
そう、司の攻撃のみが、悪空漆黒の能力の中でも攻撃を加えることができる。
これも全て怒涛雷撃の能力が原因である。
怒涛雷撃の能力は破壊。
ねじ曲げられた空間を破壊することによって、攻撃を通しているのである。
「まぁ、一言で言って脳筋ってことだな」
「ライトニングインパクト!!」
司から強力な一撃が放たれた。
魔力憑依をしている効果もあり、凄まじい一撃になっていた。
「ブレイズアンドフリーズ!!」
敵も炎と氷の二つの魔力を合わせた一撃により、司の一撃を防いだ。
「やるな・・・だが、連続ならどうだ?ライトニ
ングインパクト!!」
「こっちも負けはしない!!ブレイズアンドフリ
ーズ!!」
司が攻めるが、上手く敵に防がれてしまっていた。
だが、司の怒涛の攻めは終わらない。
「ライトニングボルテックス!!」
「ちっ、急に技を変えるな!!」
司が急に技を変えたので、皇気が宝具の制御をしなけれぼならなくなった。
だが、これも司が皇気を信頼しているからこそ出来ることである。
「くっ、先程と技が違う!?」
当然ながら、ライトニングインパクトより、ライトニングボルテックスの方が技の出が速い。
なので、敵は反応することができたが、防御が間に合うことはなかった。
「くそ!!」
ライトニングボルテックスは、敵の右足に命中したが、魔術武装により防がれてしまった。
どうやら魔力量は相手の方が上らしい。
確かにダメージは入ったが、致命傷には至っていなかった。
「流石の司でも、痛手を与えるには宝具で攻撃し
ないと駄目か・・・」
「どうやら奴の魔力量は篠原ぐらいあるというこ
とだな」
魔術武装は魔力量に依存するので、皇気のような魔力量が多い魔術師は防御力が高いのだ。
「ふっ、どうやら私の方が魔力量は上らしいな」
「だけどダメージが入るなら問題はないぜ!!」
司は凄まじいスピードで追撃をする。
だが、敵もスピードに慣れてきたのか、反応が良くなってきた。
「そのスピードに惑わされることはもうない」
「俺はスピードだけじゃないぜ?」
司は怒涛雷撃が受け止められた瞬間、左手を使って魔銃を撃った。
「何!?拳銃だと!?」
撃った弾丸は通常の弾であったが、特殊弾であったので、多少ダメージは入っていた。
だが、狙いはダメージを与えることではない。
相手に隙を作るのが本来の目的である。
「貰った!!」
司はすかさず怒涛雷撃を振り下ろした。
敵は反応が出来ていたが、一瞬遅れてしまったので、直撃してしまった。
敵は再び吹き飛ばされてしまった。
「良く俺の考えていることがわかったな、篠原」
「だって、いつもお前はこんな感じの戦闘スタイ
ルだろ?」
そう、司が魔銃を撃つ時、皇気は悪空漆黒の能力を解除していたのだ。
これは二人の意思疏通が出来ていなければ出来ない芸当である。
「この調子でこの後も頼むぜ」
「この後って言っても、お前の限界がそろそろ来
るだろ?」
「あ、わかる?」
圧倒的な戦いとはいえ、かなり長い時間戦闘をしていたので、司の負担は中々のものである。
魔力憑依は解除した時に負担が一気に来るとはいえ、戦闘中の負担も軽視できないのである。
「なら、さっさと決めてきてくれ」
「了解。なら、サポートしっかりな」
「わかってるさ」
「勝手に勝利を確信しないで貰おうか」
声のする方を見てみると、敵が最大の一撃を放とうとしていた。
どうやら、あちらもこの一撃で決めるつもりらしい。
「攻撃が当たらないならば、ここら辺一帯ごと破
壊すればいいだけだ」
「おいおい、俺と同じように随分と脳筋な考えだ
な」
「渡辺も同じ事を言いそうだな」
そう、悪空漆黒にも穴はある。
それは脳筋ではあるが、戦場全体を破壊することである。
「防御は任せてるつもりだぜ篠原」
「安心してくれ。俺も任されているつもりだ」
皇気は地面に手を当て集中し始めた。
確かに、ラーの天秤を使えば防げるが、敵は最大の一撃なので、いくら皇気といえども魔力量で勝てる保証はない。
「デュアルヘルエイジ!!」
敵が地面に剣を突き刺した途端、辺り一帯が氷と炎に包まれ、まさに地獄のような光景が広がっていった。
「範囲攻撃には範囲攻撃をってことだ」
皇気も範囲攻撃で対抗をするつもりのようだ。
「ダークサイドウェーブ!!」
皇気からは、闇の魔力の波が地面から涌き出てきた。
二つの魔力がぶつかり合うかと思われたが、二つの魔力はぶつかり合うことはなかった。
それどころか、敵の魔力を闇の魔力が飲み込んでいったのだ。
「何!?」
「司!!決めてこい!!」
「了解!!」
司は敵の魔力が飲み込まれた瞬間に、攻めにいった。
「ふっ、だが、何度やっても俺は倒せない」
敵は怒涛雷撃を警戒しているので、怒涛雷撃の攻撃は通りにくい。
だが、怒涛雷撃でなければ倒すことは出来ないだろう。
それなのに、司は怒涛雷撃を空中に放り投げた。
敵はそれに釣られてしまい、空中の怒涛雷撃の方向を向いてしまった。
「かかったな!!」
司は後ろ腰にあった、サブマシンガンを乱射した。
「ちっ、その程度!!」
敵はサブマシンガンの弾を、剣で咄嗟に防ごうとしたが、前を向く頃には司は視界に写っていなかった。
「こっちだ!!」
司は今度は後ろに周り、魔銃を魔力弾で放った。
「後ろもか!!」
敵が後ろに気を取られた瞬間に、司は今度は右側にいた。
そして、右腰のナイフ三本を魔力を込めて、全て投擲した。
「右もだと!?」
「後、左もだな」
ナイフを投擲し終わる頃には、司は敵の左側にいた。
そして、背中のバスターソードを魔力を込めて、ブーメランのように投げた。
「左もだと!?だが、全方向など関係ない」
敵は自分の周りに円を描くように魔力を張ったが、四つの攻撃がその魔力に触れる瞬間、皇気が悪空漆黒を発動させたことにより、魔力を貫通した。
「少しは学習しろ」
「くそ!!だが、これくらいの攻撃なら」
敵は魔術武装に魔力を込めて、防御力を高めようとしたが、それも司の狙いである。
全ての攻撃が当たろうとした時、司は空中の怒涛雷撃を掴んで、敵の真上にいた。
「これで終わりだ!!ライトニングバスタ
ー!!」
司は敵を直接殴打した。
流石の敵も、これには反応しきれなかったようで、完全にノーガードだった。
敵は何も言うことなく、そのまま気絶した。
「これで流石に終わりだろ・・・」
「ああ、終わったな・・・」
気絶した敵は、最初の二人に分離していた。
「さてと、シェルターから誰か呼ぶか」
「そうだな」
これでゼロの戦力はかなり削られたはずである。
もしかしたら、ゼロの壊滅も近いかもしれない。
つづく。
今回の解説。
今回登場した技や魔術について。
デュアルヘルエイジについて。
これは一定範囲に、炎と氷の魔力による攻撃を行う攻撃。
周りから見た様子は、まるで地獄のようである。
ダークサイドウェーブについて。
これは、攻撃するための魔術ではなく、相手の魔術を防ぐための魔術。
敵の魔力を飲み込む力を持っており、防御面では優秀。
ライトニングバスターについて。
ライトニングバスターは敵の頭上から怒涛雷撃を振り降ろし、直接殴る技。
ライトニングインパクトより威力はあるが、命中制度が悪いので、あまり使わない。
今回は以上です。




