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117話 二大組織全面戦争 Ⅹ

まだまだ続くよ。

あと二つ戦いがあるからね。

本部に侵入していた春斗だったが、目の前には最強の二人が立ちふさがっていた。

そう、ウィザード本部を防衛する日本の最後の砦にして、最後の魔術師である千尋と汐里である。


「ここで見つかるなんてな・・・ついてないな」


「ここに侵入するなんて、馬鹿なことしてんな」


「ええ、でもその度胸は認めましょう」


この二人を相手にするという選択肢は春斗に存在しない。

そもそも春斗は魔力量はあるが、接近戦の技術は大して高くないので、特にあらゆる武器を使いこなす汐里を相手にするのが一番不味いのである。


「ここは・・・逃走させてもらおう!!」


春斗は宝具を展開した。

だが、汐里は春斗が宝具を展開した瞬間に自分も宝具を展開し、春斗に向かって魔力の矢を放っていた。


「速い!!」


春斗は必死に魔力の矢を弾いたが、千尋による第二波が春斗を襲った。


「ガイアグレイブ」


春斗の足元から尖った岩が飛び出してきた。

本来の魔術師ならばその場の床の素材を使って攻撃するが、千尋の場合岩をその場で錬成して素材で使っている。

仮にもウィザード本部なので、床の素材を使うわけにはいかないのである。


「くっ!!だけど!!」


春斗は必死に回避したが、再び汐里の追撃が飛ん汐里の弓の技術は超一流であり、ねらった所に射つのは造作もない。


「ストームアロー!!」


竜巻を纏った矢が春斗を襲った。

戦闘している場所が廊下なので、逃げ道は何処にも存在しない。

それゆえに、春斗は正面から受け止め無ければならないのだ。


「ブレイズスラッシュ!!」


春斗は炎を纏わした宝具で矢を斬り落とした。

春斗の宝具の能力はとてもではないが、戦闘では使うことが出来ない。

神器であるネフティスの門と組み合わせることによって初めて真価が発揮されるのだ。

だが、狭い廊下ではネフティスの門を出すことは不可能である。


「広い部屋にさえ出れれば!!」


春斗は必死に二人の攻撃を防ぎつつ逃走した。

春斗の頭の中には一応ウィザード本部の全体図が入っているので、どこに広い部屋があるのかは、把握していた。


「逃げ足だけは一流だな」


「ええ、良い下がり方ですね」


「ああ、どうやらどうしても広い部屋に逃げ込み

たいらしいな。それなら私達にも都合がいい」


「そうですか?ここで捕らえた方が良い気がしま

すが?」


「私はお前ほど器用じゃないんだよ」


先程も言ったように、仮にもここはウィザード本部なのである。

汐里の技術は天下一品だが、敵である春斗も弱くはない。

弱くない相手に加減できるほど汐里は器用ではないのである。


「この先にある部屋は、たしか疑似戦闘ルームで

したね」


「ああ、戦うにはうってつけの場所だな」


ウィザード本部には様々なハイテクシステムが揃っており、廊下は狭いが部屋は広かったりするのである。

疑似戦闘ルームは、ウィザード達のテストをしたり、模擬戦をしたりなど、まさに戦闘するのにうってつけの部屋なのである。


「わかっていると思いますが、あの青年は絶対に

何か策があって逃走しているはずです」


「わかってる。しかも広い部屋に入りたい所を見

ると、デカイ物を召喚する系か、大量に何かを

召喚する系かのどちらかだろうな」


汐里の予想は大体的中していた。

そう、春斗はネフティスの門から何かを召喚しようとしているのだ。


「汐里の予想が的中していた場合、あの青年は高

確率で逃走に成功してしまいますが?」


「千尋もわかっているだろう?今回の目的はあの

青年の確保じゃない。ここの防衛だ」


「珍しく冷静ですね汐里。いつもでしたら敵を倒

すことしか考えていないのに・・・」


「そ、そうか・・・?」


「そうですよ。貴方を止める役はいつも私と沙夜

でしたから」


汐里と千尋、そして沙夜は学生時代からの長い付き合いであり、共に多くの任務をこなしてきた間柄である。

それゆえにお互いのことは把握できている。


「どうして今回はこんなに冷静なんですか?」


「何でだろうな?多分だけど司達が最前線で戦っ

ているからかな?」


今までは司達と共に戦うことがあっても、同じ戦場で戦っていた。

だが、今回はそれぞれ自分の戦場で戦っている。

なので、汐里も司達のようにベストを尽くさなければという気持ちがより高いのだ。


「汐里もまだまだ成長できている証拠ですね」


「ああ、成長できるってのは生きている証拠だか

らな」


二人は軽い会話をしているが、実際は春斗に対して凄まじい追撃を行っていた。

春斗はその光景を見て、苦笑いを浮かべていた。

だが、春斗は何とか疑似戦闘ルームに入ることに成功していた。


「よし、来てくれネフティスの門!!」


千尋と汐里が疑似戦闘ルームに入る時には、春斗はすでにネフティスの門を展開していた。

春斗には八岐大蛇を召喚することが可能だが、ここで出したら春斗ごとウィザード本部を破壊しかねないので、今回は選択肢に入らなかった。


「流石の二人もこいつには苦戦するだろう。来

い!!スフィンクス!!」


春斗はエジプトでは有名な神獣であるスフィンクスを呼び出した。

これはネフティスの門に宿る魂、ネフティスの記憶から読み取ったことにより、蘇らせることが可能になった。


「コイツがスフィンクスか・・・」


「意外とと大きいですね。この部屋にギリギリ収

まっていますが、暴れられたら困りますね」


二人はターゲットを春斗からスフィンクスに切り替えた。

春斗は二人とスフィンクスが戦闘を始めるのを見越して、この間にウィザード本部から脱出するためにこの場を後にした。


「あの青年は逃走したらしいな」


「ええ、しかし今の私達の敵は目の前にいるでし

ょう?」


「そうだな。行くぞ千尋!!」


「はい、戦闘開始です!!」


ウィザード本部では、日本最強魔術師の二人と、エジプトの神獣であるスフィンクスが戦闘を始めた。


ーーーーーーーーーーーー

そして新宿方面では池袋、上野よりも凄まじい戦闘が繰り広げられていた。


「くっ!!コイツは速い!!」


「さっきまでの威勢はどうした!!」


フォントとフロスティが合体した敵は司を全てにおいて圧倒していた。

司は宝具を解放していたが、大きな宝具を振り回すには敵が速すぎて不可能に近かった。


「これで終わりだ!!」


「しまった!!」


敵は司の隙を突いて斬り裂こうとした。

司はこの攻撃に反応できたが、体が追い付いていなかった。

確実に殺されると思われたが、敵の攻撃は司に当たらなかった。

いや、当たったはずなのだが、司は斬れなかったのだ。


「何だこれは!?」


「この現象は・・・来たか、篠原!!」


そう、司の応援に向かっていた皇気が到着したのだ。


「悪かったな司。途中で他の暴走している奴等に

出会ってな。少し手こずってしまった」


「いや、絶好のタイミングだ」


「援軍は・・・何だ一人か・・・」


司は一度距離をとり、皇気の元へ合流した。


「助かったぜ篠原」


「それは良かった。というかアイツ誰だ?お前の

相手は二人じゃなかったか?」


「それは後で説明する。それより一つ頼みがあ

る。時間稼ぎをしてくれ」


「わかった。魔力憑依するんだろ?」


「ああ、わかってるじゃないか。流石篠原だな」


司は皇気より一歩下がり、目を閉じ集中し始めた。


「さてと、選手交代だ。名前はわからないがお前

の相手は俺だ」


「いいだろう。すぐに殺してやる」


新宿方面の決戦は一度司から皇気にバトンタッチされた。

果たして皇気の宝具は通用するのか・・・


つづく。



今回の解説。


合体した敵の戦闘能力について。


フロスティとフォントが合体した敵の呼び名は無いので、敵と表記させてもらう。

戦闘能力は司を圧倒しているが、魔力憑依をした場合はまだ不明である。

火属性と氷属性の二つの魔力を使うことが可能。

武器は合体した一本の剣である。

ただし、宝具に能力は存在せず、ただの剣となっている模様。


今回は以上です。



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