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111話 二大組織全面戦争 Ⅳ

最後の方でやっと開戦の火蓋が切られる。

加奈子の研究所から自宅に帰宅した司に、家で待っていた三人が一斉に押し寄せた。


「おいおい、来るとは分かってたが家に待ち伏せ

かよ」


「待ち伏せとは人聞きが悪いですよ師匠」


「いやこれを待ち伏せと言わず何て言うんだ

よ・・・」


司は自宅で待ち伏せしていた三人に呆れていた。

そして皇気から事情を聞くと、更に司は呆れた。


「おいおい・・・俺はそんな事しないんだけど」


「でも昔のお前だったらやっただろうな」


「それは否定しないけどな」


やはり司の過去には何かあったと三人は皇気の発言から察した。


「そういえばお前らは新宿のシェルター配属だっ

たっけ?」


「そうですけど・・・それがどうかしたんです

か?」


「いや、エリナ様とミカエラも理事長の判断で新

宿のシェルターに避難する事になったらしくて

な。ついでに奈波ちゃんもそっちの方に避難さ

せておこうかなと思ってさ」


「「「エリナ様が来るんですか!?」」」


三人が驚くのは当然である。

一つの城の主が新宿の一般シェルターに居るのである。

そして、それを守るのがこの三人なのだから。


「安心しろ。この話をアテナにしたらお前らと一

緒にエリナ様を守ってくれるらしい」


「アテナさんがですか?」


「ああ、一体どういう風の吹き回しなんだ

か・・・」


昨日は神器達は自由に行動させる事に決めたはずだったが、アテナは何故か新宿のシェルターを防衛することにしたらしい。


「アテナがいれば新宿のシェルターは基本的に何

があっても大丈夫だろう」


「はい、アテナさんがいれば百人力です」


「防衛はアイツの得意分野だからな」


現在アテナは新宿のシェルターに出掛けている。

なんでも防衛するためには準備が必要らしい。

ちなみにスカアハとアンドロメダは現在東京を巡って地形を覚えているらしい。


「アイツ等も今回の件には気合いを入れている。

多分それだけ今回の件には警戒しているんだろ

う・・・」


今までも神器達は司達と戦ってきたが、ここまで気合いを入れた事は無かった。

恐らく神器達もわかっているのだろう。

これから起こる戦いで気を抜くと、大きな傷を負うか、下手すると死ぬと・・・


「それより、そろそろお前らも帰れ。明日から第

一高校は新宿の見回りだろ?ならさっさと家に

帰って明日の準備をしたほうがいい」


今回の戦いでは本当に何があるかわからない。

今までは何とかなってきたが、今回はどうなるかわからないのだ。


「特に由井の魔力属性は戦闘向けじゃないんだか

ら武器や道具をしっかり準備しておくんだぞ」


前にも由井が武器を使っていたが、司は由井に汐里に教わった事を教えてあるのだ。


「それはわかりました。でも、一つだけ質問させ

て下さい司先輩」


由井は真剣な顔つきで司に聞いた。


「今回は無茶しませんよね?」


司は常に無茶と思われる行動をしてきた。

それでも無事だったのは仲間がいたからである。

だが、今回は違う。

もしかしたら仲間が誰一人居ない中戦闘するかもしれない。

止める仲間がいなければ恐らく司は無茶をし続けるだろう。

それを三人はわかっているのだろう。


「それは・・・まだわからないな・・・無茶をし

なきゃいけない状況になれば俺は無茶をするだ

けだからな」


「それでも!!私達は司先輩に無茶をしてほしく

ないんです!!」


三人が真剣な表情でその事を訴えたが、皇気がそれを止めた。

皇気が由井の肩に手を置き、首を横に振ったので、三人は訴えるのを止めた。


「残念だが、こいつは恐らく無茶は止めないと思

うぞ。こいつが無茶をするのを止めさせる事が

出来た奴はいない」


「そういえばお前らも三人みたいな事を言ってた

よな」


「いや、あれはお前がグレてた時じゃねぇか」


「そう言われればそうだったな」


「あの時もお前は止めなかったじゃねぇか」


どうや皇気達も今回の三人のように司の無茶を止めさせたかったらしい。

だが、それでも司は止めなかったようだ。


「司の無茶を止めたければ司以上に強くなるしか

ないぞ。それがわかったら司の言う通り帰って

戦闘の準備をしといた方がいい」


「・・・わかりました」


三人は俯きながら司の家を後にした。


「あそこは建前でもしないって言った方がよかっ

たんじゃないのか司?」


「いや、そんな事言って無茶をしたら後が怖そう

だ」


「確かにそうだな・・・」


この後、司は皇気に加奈子の研究所での事を話した。

逆に皇気は三人がどのような事を言っていたのかをより詳しく司に教えた。


「お前はこんなにも慕われているんだからさ、ア

イツ等の事も少しは考えてやれ」


「しっかり考えてるさ。アイツ等だけは絶対に死

なせはしない」


「いや、そうじゃねぇよ・・・」


皇気は相変わらずの司に呆れ返っていた。

司は何故呆れられているかわかっていなかった。

なお、この間龍と涼はずっとテレビゲームをしていた。


ーーーーーーーーーー

そして次の日・・・

司達はウィザード本部に来ていた。


「神器達は既に配置に着いている。後はいつゼロ

が攻めてくるかだよな・・・」


「今日か明日か明後日か・・・もしかしたら一週

間後かもな」


「そんな事言っている癖に随分とフル装備じゃね

ぇか」


「そう言うお前もな」


ここにいる司達全員が戦闘を意識した装備をしていた。

そう、司達は何となくわかっていたのだ。


「ゼロが攻めてくるのは・・・」


「「「今日しかない!!」」」


司達はお互いに確認した後、それぞれ命令が来るまで待機していた。

だが、命令はすぐに来た。


「各ウィザードに通達!!新宿方面の市民と一部

のウィザードが暴走!!すぐに応援に行ける者

は応援に迎え!!」


命令が下されたのはいいが、問題は誰が行くかである。


「俺と司が向かおう。渡辺と涼はまだ待機してい

てくれ」


「「了解!!」」


皇気の判断で司と皇気が新宿方面に応援に向かうことになった。


「まさか新宿方面とはな・・・」


「喋っている暇はないぞ司。急ぐぞ!!」


「了解!!」


二人は全速力で新宿方面に向かった。


ーーーーーーーーーーーーー

そして、その時の新宿にあるシェルターはというと・・・


「ど、どうなってるいるんですか!?まるで以前

にライブ会場で戦った時のようです!!」


「恐らくはその時と同じ魔術でしょう」


すでにミカエラを含めた五人は戦闘を始めていた。

だが、市民とウィザードが敵である。


「つまり操られているということですね」


他のウィザードは操られている市民とウィザードを前にしてどう戦えばよいか困惑していたが、経験があるミカエラ以外のアテナ達四人はきっとは効率よく対象していた。

ミカエラはミカエラで殺さず意識を奪うことに専念していた。


「応援は恐らくすぐに来ると思います。それまで

耐えることが第一目標です!!」


「「「了解」」」


だが、この五人はまだ知らない。

これが単なる序章であることを・・・


つづく。



今回の解説。


ウィザードの特殊部隊と、最後の状況について。


司達を含めたウィザード特殊部隊は今回の件では切り札的存在である。

なので、本部から命令が来るまで待機しているのだ。

なので戦闘が始った前日に各対処に動いていたのは、警察と一般のウィザード部隊だけである。


そして、最後の状況について。

敵の魔術が発動してもアテナ達が操られずにいられたのは単に魔力体制が付いていたからである。

なので魔力体制が低い一般市民やウィザードは操られてしまったのである。

また、エリナや奈波はアテナの近くにいたので、アイギスの盾の加護により操られずにすんだのである。


今回は以上です。


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