108話 二大組織全面戦争 Ⅰ
いきなり全面戦争勃発!!
果たして司達の対策とは・・・
ゼロが宣戦布告をした事によるメリット。
それは宣戦布告する事によりウィザード側は強力な戦力を準備する事が出来る。
狙いは何であれウィザード側の戦力を削ぐことができる。
これがゼロの最大メリットである。
もしこれがゼロの目的だとしたら、凄まじい戦力がゼロにはあるかもしれない。
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「全員集まったな・・・じゃあ話を始めようか」
司、龍、皇気、涼は司の家に集合していた。
「いや、俺はネクロマンサーなんだけど」
「だってどうせ参戦するんだろ?」
「まぁな、ゼロには俺も因縁はあるしな」
ここに揃ったメンバーは、全員がゼロに因縁がある。
「で?ゼロの狙いの場所は何処なんだ?」
「奴等の狙いはウィザードの本部だ。だからウィ
ザードの上層部は本部の守りを固めることにし
たらしい」
皇気が司と涼に説明を始めたわ。
「となると、日本中のウィザードが本部に集まる
って事か?」
「まぁ、そうなるな」
だが、日本中のウィザードが本部に集まり戦闘するとなると、一つ問題が発生する。
「そんな事したら東京が壊滅するぞ」
「そこなんだよな・・・上層部はどうするつもり
なんだ?」
司が指摘した問題を上層部がどうするかをこの四人は知らない。
この問題は対処の仕方を間違えると大惨事になる可能性が高い。
「今の内にシェルターに市民を避難させるのが無
難だろうな」
「確かに時間は掛かるが確実だな」
皇気と涼が上層部の対策について予想を立てるが、当たっているかは不明である。
「対策は俺達が考えたって仕方がない。上層部が
どんな対策を考えようと、俺達が相手を全員倒
せば市民に危険は無い」
「相変わらず頭の中は筋肉でできてるのか?」
龍の感慨は相変わらず脳筋だった。
だが、あながち間違いではない。
「だが、確かに考えても仕方ないな・・・俺達は
俺達に出来る限りの事をするとしよう」
「となると力の出し惜しみは出来ないな」
「倉庫から色々引っ張ってくるか・・・」
それぞれが準備が出来る道具や武器を考えていた。
「そういえば、いつゼロは攻めてくるんだ?」
「それがわからないんだよ。宣戦布告はしたけど
いつ攻めてくルのかは不明なんだ」
「それはまた面倒臭いな・・・」
いつ攻めてくるかわからなければ対策をとるのも難しくなってしまう。
明日には攻めてくるという可能性も無いとは言い切れなくも無い。
「学校は明日から当分休校か?」
「そうだ。魔術高校は第一から全部市民の防衛の
任務が与えられるらしい」
この時、司の頭にはいつもの四人組がよぎった。
だが、この四人の実力は司から見てもかなり高い方であるので心配は無かった。
「じゃあ、本当に東京の市民をどうするかだよ
な・・・」
「それは明日にはわかることだ、その話はここま
でにしておこう」
とりあえず上層部の市民の対処についての話ら切り上げることにした。
「俺達は何処に配属されることになるんだ?」
「恐らくは四人共別々の場所を防衛する事になる
だろうな」
続いて自分達についての話をしていると、司の携帯電話が再び鳴った。
司は三人に断ってから電話に出た。
電話の相手は加奈子だった。
「もしもし・・・何だい?加奈子さん」
「司君、ゼロが宣戦布告をした事は知ってる
ね?」
「はい。今も皆でその件について話し合ってまし
た」
加奈子は電話を掛けて来るということは何かあったということである。
そして、ゼロの話が出てくるとなると不味い事であることはなんとなく察した。
「何か不味いことでもあったんですか?」
「やはり司君は勘がいいね・・・そうだちょっと
不味いことがわかった」
「何がわかったんですか?」
加奈子は少し溜めてから答えた。
「ゼロの奴等は人工生命体の量産に成功した」
「は!?人工生命体の量産!?」
あまりの驚きに司は声を上げてしまった。
司の驚きの声を聞いて他の三人は一斉に司の方を見ていた。
「そうだ。戦力的にはそこまで強くはない。司
君達なら余裕で倒せるだろう。だが、再生能力
だけはついているらしい」
「それは厄介ですね・・・一撃で仕留めろって事
ですか?」
「簡単に言うとそうなるね」
確かに司達ならば一撃で仕留めることは可能であろう。
だが、一般のウィザード達には少し荷が重たいかもしれない。
「というかよくそんな情報を手に入れられました
ね・・・いつものハッキングですか?」
「ああ、そうだよ。それとこの事はウィザード本
部には情報提供してあるから安心したまえ」
加奈子は暇になると良くハッキングを適当にしている。
どのような企業や組織だろうとハッキングは可能であり、逆探知される前に痕跡を消すので加奈子だとバレることも無いのである。
「そして、もう一つ不味いことがわかった」
「まだあるんですか?」
「ああ。というかこっちの方が重大だ」
量産された人工生命体よりも重大な情報となると、かなり不味いことだと予想がつく。
「ジャックという敵がいたと君が前に言っていた
ね」
「ええ、俺と涼に因縁がある相手ですね。ってま
さか・・・」
「そう、そのまさかだ。ジャックがゼロに入った
という訳だ」
「また面倒臭い事になりましたね・・・」
涼と司は前にジャックと二度目の戦闘をしたが、お互いに痛み分けとなっていた。
「これは涼に言っておいた方がいいな」
「それと明日私の研究所まで来てくれ。最新型の
戦闘服が出来た」
「本当ですか!?じゃあ明日取りに行きますね」
実を言うと加奈子は司達の戦闘データを元に新しい戦闘服を造っていたのだ。
「宜しく。じゃあ私の用件はこれだけだ」
「はい。ありがとうございました」
こうして加奈子との通話は終了した。
通話を終えて龍達の方へ戻ると、早速先程の情報を知らせた。
「ジャックがゼロに入ったのか・・・」
ジャックの名前を聞いた涼は真剣な顔つきになった。
「司。もしジャックが今回の戦闘に介入してきた
ら俺に任せてくれないか?」
「ああ、宜しく頼む」
司にも思うことは色々思うことはあるが、涼にも色々あることは知っているので、涼に任せることにした。
「量産された人工生命体か・・・」
「厄介だということはわかるな」
新たに問題が発生したが、結局考えても仕方がないと思ったので考えるのを止めた。
「とりあえず今日は泊まってけよ。姐二人からも
話を聞いた方がいいだろうしさ」
「そうさせてもらおうかな」
司の意見で三人は司の家に泊まることになった。
そして、この後買い物から帰って来た慶夏と打ち合わせから帰って来た奈波が驚愕するのだが、それはまた別の話。
つづく。
今回の解説。
加奈子の技術力について。
加奈子の技術力は世界の中でもかなり優れており、一般の研究者が造るのに一日掛かるものを、加奈子には一時間あれば十分である。
司の使っている道具のほとんどが加奈子特製の道具である。
普通ならな加奈子特製の道具はお金を払わないと造ってもらえないが、司は無料である。
実際は司は実験台としてもらっているので無料である。
今回は以上です。




