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106話 奈波の決断(前編)

久し振りの鈴木 奈波ですな。

そして、司の休日とは一体?


人工生命体であるイェーガーとの戦いも終わり、早数週間が経っていた。

既に月日は十二月になっており、本日は学校の無い日曜日である。

日頃の休日は家に引き込もっている司であるが、今日は流石に慶夏に外に出てこいと言われてしまった。


「あー暇だ・・・行く場所も無いし、したいこと

も無い。さて、どうしようかな・・・?」


現在司は東京をさまよっている途中だった。

何も考えずに歩いていると、気がついたら謎の路地裏に来てしまっていた。


「ここは何処だ?」


「や、やめてください!!」


すると、男性の叫び声が聞こえたのでとりあえずそちらに向かってみた。

現場に到着すると、男性がチンピラ集団に囲まれていた。


「その辺にしといた方がいいと思うんだけど」


「あ?誰だテメェ?」


司はとりあえず話しかけてみることにした。

優しく話しかけたつもりだったが、返ってきた言葉は暴言ばかりだった。


「イキってんのかこのガキ!!」


「調子に乗んなよ?」


暴言を浴びせられたので帰ろうかと思ったが、男性が捨てられた子犬のような目をしていたので助けてあげる事にした。


「はぁ・・・十秒だけ待ってやる。痛い事された

くなければさっさと俺の 目の前からいなくな

ってくれ」


司がそう発言すると、チンピラ達が爆笑し始めた。


「おいおい、何言ってんだコイツ?」


「もしかして頭悪いんじゃないの?」


「十秒前・・・」


チンピラ達は爆笑をし続けるが、司は気にせずにカウントダウンを始めた。


「流石に無理だろガキ」


「カッコつけるのもいい加減にしな」


「六秒前・・・」


チンピラ達は司の事を完全に舐めきっているが、司は気にせずカウントダウンを進める。

チンピラ達はカウントダウンを気にせずに爆笑し続けていた。


「まぁ、これを見られたら帰す訳にもいかない

か」


「ああ、ちょっと痛い目を見せた方が警察に喋ら

なくて丁度いいだろ」


「三秒前・・・」


チンピラ達の何人かは司に一斉に襲いかかった。

それ以外のチンピラ達はその光景を目にして笑っていた。

チンピラ達の中には魔術師もおり、魔力で作った武器を構えていた。


「ゼロ・・・」


だが、チンピラ達の拳が司に届く前にカウントダウンが終了した。

結果はお察しの通り攻撃を仕掛けめきたチンピラ達は全滅である。

司の早さにはとてもではないが常人では追い付けない。


「はぁ・・・面倒臭い事をさせてくれやがって」


「な、何だコイツ!?」


「あ、あり得ねぇ!?」


先ほどまで爆笑していた他のチンピラ達は驚愕していた。

だが、一人だけ驚愕していない人物がいた。


「成る程・・・お前も魔術師という訳だな」


チンピラ達の中でも一人だけ雰囲気が違う人物がそう言った。

どうやらチンピラ達のボスのようであった。


「ゲ、ゲンさん・・・」


「何、今のは別に大した事はしていない。雷属性

ならばあれぐらい出来て当然だ」


ゲンと呼ばれている者の言った通り、雷属性を持つ魔術師であれば先程の司のスピードを出すのは簡単である。

体を雷属性で強化する事は基本魔術の一つである。


「あれぐらいのスピードは風属性の俺でも出来

る」


「ふーん・・・あんたはそこら辺の雑魚とは少し

違うらしいな」


「少しだといいな」


ゲンはそう言って魔術武装をした。

司も対抗して魔術武装をした。


「行くぞ!!」


ゲンは司に向かって突進してきた。

確かにスピードは速かったが、司にとっては大して速くは感じなかった。


「一つ良い事を教えてやるよ。相手の実力と自分

の実力を比べられない時点でアンタは弱い」


司はゲンの拳を下に弾くと、ゲンの頭部に拳を振り下ろした。


「雷光拳、落雷!!」


ゲンは地面に勢いよく叩きつけられた。

もし、ゲンが魔術武装していなければ死んでいただろう。


「ひ、ひぃ!!ゲ、ゲンさんがやられた!!」


「に、逃げろ!!」


チンピラ達のボスであるゲンが倒されたことによりチンピラ達が慌て出した。


「さてと、さっさとそこの奴ら連れて逃げてくれ

る?じゃないと同じ目に合わせる事になるんだ

けど?」


「ひ、ひぃ!!わ、わかった!!すぐに消えるか

ら命だけは助けてくれ!!」


試しに司が軽く脅してみると、チンピラ達は倒れている仲間を連れて逃げていった。


「ふぅ・・・お兄さんは大丈夫でしたか?」


「え?あ、ああ・・・お陰さまで何ともなかった

よ。君は凄いんだな」


「いや、別に大して凄くはないですよ」


先程まで絡まれていた男性に外傷は特に無く、盗られた物も無さそうだった。


「あのー・・・私はこういう者なんですが」


助けた男性は名刺を差し出してきた。

司はその名刺を見てあることを思い出した。

それと同時に、男性が次に放った台詞を聞いて、あることを思い付いた。


「後日お礼がしたいのでこの名刺に書いてある所

まで来てくれませんか?」


「・・・わかりました。では明日の夕方にお伺い

してもよろしいでしょうか?」


「はい、大丈夫です。すいません助けてもらって

おいて来てほしいなんて」


「いえいえ、この名刺を見て行きたくなりました

から。では、俺はこの辺で」


司と男性は約束をしてその場を別れた。

男性は別れた後ふと思った。


「名刺を見て行きたくなった・・・?」


何故だかわからないが、助けてもらった恩人が来てくれるとのことだったので気にしない事にした。

名刺にはこう書かれていた。

芸能事務所、田島プロダクション所属、田島 孝平と・・・


ーーーーーーーーーーー

司は男性と別れると真っ直ぐ家に帰った。


「ただいま・・・」


「お帰りなさいお兄ちゃん」


「ああ、ただいま」


司は慶夏に帰宅の挨拶をすると、そのまま奈波の部屋まで行った。

そして、しっかりとノックをしてから聞いた。


「奈波ちゃん。ちょっと良いかい?」


「ええ、構わないわ司君」


許可が降りたので、司は部屋に入った。

部屋の中はどちらかと言うと殺風景であったが、アイドルの雑誌などが置いてあった。


「奈波ちゃん。いきなりだけどさ、田島プロダク

ションって知ってる?」


「今時田島プロダクションを知らない人はいない

と思うわ。超大手芸能事務所だもの」


司は田島プロダクションの知名度を全く知らなかったので、少し驚いた。

だが、司にはもう一つ質問する事があった。


「そうなんだ・・・じゃあさもう一つ聞いて良

い?」


「ええ、いいわよ」


「芸能界に戻る気はある・・・?」


「・・・わからないわ・・・」


司のした質問に奈波は珍しく俯いてしまった。

だが、司は話を続けた。


「あのさ、明日この田島プロダクションの事務所

にとある理由があって行くんだけどさ、一緒に

来る?」


その台詞を聞いた瞬間、奈波は勢いよく顔を上げた。


「その話は本当?」


「ああ、本当の事だ」


「・・・行くわ、一緒に・・・」


現在奈波は元の事務所の社長と同様に失踪した事になっている。

なので、外を歩くのは危険なのである。

なので、奈波は司の家に引っ越してからは外出をあまりしていない。


「正し、一つ条件がある」


「条件・・・?それは一体何?」


「どちらにせよけじめをつけること。わかっ

た?」


「・・・わかったわ」


芸能界に復帰しようとしないと司には実際は関係無い。

だが星空 ナナミのファンとして、鈴木 奈波の友人として見捨ててはいられないのである。

奈々がこれからどのような道を歩いて行くかはこれからである。


つづく。


今回の解説。


芸能事務所、田島プロダクションについて。


田島プロダクションとは多くの有名芸能人を排出している事務所である。

噂によると社長自信がスカウトや営業をしているらしく、最早社長自信が田島プロダクションの顔であるらしい。


今回は以上です。


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