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105話対最強生命体 Ⅴ

ついに人工生命体との戦いは決着を迎える。

魔力憑依の特性は三つ。

一つ目は身体能力の圧倒的向上。

二つ目は魔力量の圧倒的増加。

そして、三つ目は圧倒的な体への負担である。


ーーーーーーーーー

司とイェーガーは激しい肉弾戦をしていた。

だが、技量と経験は司が勝っているので、イェーガーが少々押され気味であった。


「雷光拳瞬雷!!」


魔力憑依のお陰で以前の瞬雷とは比べ物にならない威力となっていた。

だが、イェーガーはまだ吹き飛ばされてはいなかった。


「その程度っ!!」


イェーガーは足を踏ん張り衝撃に耐えると、そのまま司に殴りかかった。

だが、司の得意な体術は姐が独自に開発したカウンター向けの体術。

真っ正面からのパンチをいなすのは造作もない。


「甘いなっ!!」


「何!?」


司はイェーガーの腕を掴み自分の方に引き付けると、自分の体を横に向け攻撃をいなした。

そしてそのまま敵の勢いを利用し、イェーガーの腹部に一撃を加えた。


「ライトニングブレイク!!」


ライトニングブレイクの威力に加えイェーガーのスピードを利用しているので、当然この一撃によりイェーガーは吹っ飛んだ。


「まだだ!!ライトニングボルテックス!!」


司はイェーガーが吹っ飛んだ場所に追撃で雷の槍を投擲した。

だが、その槍はイェーガーによって止められてしまった。


「この程度では終らない・・・」


「これが刺されば胸部が吹き飛んでコアが吹き飛

ぶのか分かったんだがな・・・」


イェーガーは立ち上がり雷の槍を握りつぶした。

現在司は神器を出さなければ手ぶらである。

だが、今は神器よりも床に放置してある宝具が欲しいところである。


「司!!宝具はしっかりと拾っておけ!!」


それをみかねて龍が床に放置しておいた怒涛雷撃を拾い、司に投げて渡した。


「サンキュー渡辺。恩に着るぜ」


司は怒涛雷撃をキャッチすると、すかさず構えた。


「やっぱり消し炭にするなら神器よりこれだな」


使いやすさや威力は神器の方が上だが、破壊力なら宝具の方が高い。


「まぁ、神器も使うけどな。デッドシュー

ト!!」


司はゲイボルグの一本をオーバーヘッドキックで打ち出した。

イェーガーはその一撃を回避すると再び正面から迫ってきた。


「お前は狩人というより脳筋じゃねえのか!?」


あまりのワンパターンな攻め方に司は呆れてしまった。


「それは俺達も同じだろ!!」


今度は龍が水の斬激を放った

イェーガーはそれを回避するために動きを止めた。


「何だ、自覚してたのか・・・」


続いて皇気が魔力弾で弾幕を張る。

イェーガーはその魔力弾をその場で弾き続けた。


「まぁ、今更だけどなっ!!」


そして、涼が杖先から魔力の刃を作り、近接戦闘を挑んだ。

皇気の魔力弾は上手い具合に涼にだけ当たらないようにしていたので、イェーガーだけが動きを制限されていた。


「慶夏!!香菜美!!」


イェーガーが涼と対峙している隙を突き、慶夏と香菜美が宝具を解放した。

香菜美は双剣、慶夏は短剣の宝具を宝具解放をした。


「烈風、神風解放!!」


「影切刃、解放!!」


そして、香菜美がイェーガーに攻撃を仕掛けた。


「ゴールドウィンド!!」


金色の風の刃が二つイェーガー目掛けて飛んでいった。

風の刃の一つはイェーガーに打ち消されてしまったが、もう一つの風の刃はイェーガーの右足を切断した。


「隙ありです!!」


足が切断されバランスを崩した所を慶夏が斬りに掛かるが、回避されてしまったはずだった。

だが、次の瞬間イェーガーの左腕が切断されていた。


「私の宝具の能力は影と動きをシンクロすること

です。今のは私の宝具の影が貴方の左腕を切断

しました」


しかし、いくら切断したとしても一瞬にして再生されてしまう。

だが、その一瞬が大事なのだ。


「由井!!そしてステラ、これを使え!!」


その一瞬をついて由井が弓で特別製の矢を放った。

その矢はイェーガーの右肩に命中したが、あまり深くは刺さっていなかった。


「なんだこの矢は・・・?」


「よし、命中しました」


そして、司は背中のバスターソードをステラ目掛けて投げた。

ステラはバスターソードをキャッチしたが、困惑していた。

バスターソードは司しか使えないことを知っているからである。


「安心しろステラ。そのバスターソードをステラ

も使えるようにしといたから」


「わ、わかりました!!」


ステラはバスターソードを構えてイェーガーに向かって行った。

ここでイェーガーはいくらでも回避行動を取ることが出来た筈だったが、体が動かなかった。


「な、何だこれは・・・体が動かない・・・」


「その矢は涼先輩特製の毒矢です。毒と言っても

殺傷能力はありませんが、相手を痺れさせる力

は強力ですよ」


痺れている間にステラか近づき、炎の一撃を放った。


「ブレイズスラッシュ!!」


ステラはバスターソードでイェーガーを真っ二つにした。

バスターソードには破壊の能力が多少なりとはあるので、くっつくのにほんの少しばかり時間が掛かる。


「さてと・・・大詰めと行こうか!!」


司はサブマシンガンと魔銃である拳銃を撃ちながらイェーガーに迫った。

弾丸は的確にイェーガーの足に命中していた。

くっつく頃には足が穴だらけになっていた。


「そんな玩具が効かないは理解している筈だが」


「そんな事は重々承知なんだよなぁ」


イェーガーは足を再び再生させる。

だが、今の司にとっては一瞬あれば十分だ。

司はアンドロメダの鎖でイェーガーの両腕を縛る。

そして、ゲイボルグ三本を一斉に投擲した。


「デッドリーチェーンからのゲイボルグ三連投げ

だぜ!!」


ゲイボルグはそれぞれ両肩と胸部に刺さった。

両手を縛られてはゲイボルグを引き抜くことは不可能である。


「こちらも一瞬だけ見せてやるよ・・・」


司のこの呟きにイェーガーは初めて恐怖を覚えた。

そう、生まれて初めて感じる死への恐怖である。

どのような傷でも再生するので今まで感じていなかったが、今の宰には本能的に恐怖を感じた。


「クソがぁぁぁぁ!!」


流石のイェーガーも精神が崩れ、言葉遣いが汚くなっていた。

司は一瞬で三発のライトニングインパクトをそれぞれゲイボルグが刺さっている部分に打ち込んだ。

その瞬間、司はまるで分身したかのように三人の司が見えた。


「ライトニングデストロイヤードライ!!」


三つの大きな爆発が融合し、凄まじい爆発となった。


龍、皇気、涼は魔力のバリアを張ることによって、四人を爆発と爆風から守った。

爆発が収まり、爆発の中心部だった場所を見ると、イェーガーの姿は跡形もなく消え去っていた。


「これで終わったか・・・流石に再生する事は無

いだろう」


よく見るた爆発の中心部には司が立っていた。

その目は勝者の目にしては遠くを見つめていた。


「どうかしたのか司?無事に人工生命体を倒せた

んだから喜べよ」


「いや、まだだ。あいつ死ぬ間際にデータ送信と

かつぶやいてやがった。他の基地に今回の戦闘

データを送った可能性がある」


データが揃えばいくらでも人工生命体を造ることが出来る。

そして、データが増えれば人工生命体の恐怖も増す。


「まぁ、ひとまず安心出来たんだからいいじゃな

いか。また来たらその時考えればいいさ」


「それもそうだな。じゃあ解除っと」


魔力憑依と神器覚醒を解除した瞬間、司は前のめりに倒れていた。


「お、おい司。大丈夫か?」


涼が駆け寄るが司から返事はなかった。

どうやら気を失っているようだった。

その事を人型に戻った神器達が説明してくれた。


「流石の司といえども最後のあれは体に堪えたの

だろう」


「そう言えば先程の最後のあれはどういう仕組み

だったのですか?私には師匠が三人に見えまし

たけど」


「あれか?あれは単純に高速でライトニングイン

パクトを同時に三発放っただけだが?」


「同時に三発・・・?」


香菜美は同時に三発という矛盾に困惑してしまった。


「いや、正しくは同時ではないな。一瞬で三発の

ライトニングインパクトを放ったの方が正しい

な」


「一瞬で三発ですか・・・流石司先輩ですね」


「ああ、魔力憑依の事は聞いていたが、俺達の前

で使ったのは初めてだしな。まさかここまで凄

まじかったとはな・・・」


それぞれが司の実力と魔力憑依について称賛の声を上げていた。

だが、神器三人だけが魔力憑依の可能性と危険性を感じていた。

その事は司も薄々感じているだろう。

そして、魔力憑依を司に教えた紗夜もこの可能性を知っていただろう。


つづく。



今回の解説。


魔力憑依について再び。


以前の魔力憑依は魔力回路がボロボロの状態で行ったため、最大限の力を出しきれていなかったが、今回は魔力憑依の力を最大限に引き出せたと言っても過言ではない。

魔力憑依は単純に身体能力を極限まで高めると言った方が解りやすいだろう。

だがその分、魔力憑依を解くと同時に大きな疲労がやって来るので、多用には注意が必要なのだ。

魔力憑依をする際には魔術武装か神器覚醒が必要である。

だが、このどちらも使用せずに魔力憑依を行った場合更なる力を発揮するだろう。


今回は以上です。



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