異世界転生で性別反転!?-プロローグその2-
起きるとそこは真っ白な部屋だった。
自分が最後に起きたらしい。
「っあ!渚君起きた~よかった~遅いから心配だったよ~」
こんな時でも声をかけてくる、そして視線が刺さる、痛い。
やはり一種のイジメだろ、と、そんなことを考えていると。
「あなたたちには異世界に転生してもらいます。」
部屋の中に声が響いた
「はぁ?」
思わず声を出してしまったが、当然だろう、実際、クラスメイトはもっと煩い。
あちらこちらから「ふざけんな!」だとか「なんなんだよ一体!」とか
「異質世界転生?ひゃっほう!」とか聞こえてくる。
最後のは無視する方向でいこう、うん。
「どうして転生しなければならないのですか?」
頼輝が聞く、冷静だなおい。
「説明はできません、ですが、しなければいけないのです」
今聞くと、酷く機械的な声だった。
抑揚はあるのだが、感情がないというか、なんと表現したらいいのだろう。
聞いてて悲しくなる声だった。
「……分かりました、僕は転生します。」
「頼輝がするなら俺も行くぜ!」
勇が言う、するとクラスメイトも、俺も、私も、とついていく。
正気かこいつら?
まあ絶対するんだから仕方ないんだろうが。
だが逆に考えればラッキーなのかもしれない。
親は居ないので特に思い残すことはない。
人生をやりなおすこともできる。
そう考えるとむしろこちらから願いたいとさえ思った。
「なにか異世界について説明はできないのでしょうか?」
「異世界には6の種族があります、人、エルフ、ドワーフ、マーメイル、
獣人、魔人です」
「種族にはそれぞれ王の血をひく者が居ます」
「その者達は上位種と呼ばれ、高い能力を持ちます」
「それぞれ名前を王者、シルフ、ピグミー、ウンディーネ、獣王、魔王」
「転生後の記憶などは?」
「記憶は引き継がれます、外見については多少変わりますが、その人だと見ればわかる程度です。」
「性別が変わることはありません。」
「情報として開示できるのはここまでです。」
その瞬間、意識が途絶えた
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