狼「結局俺ってさ」
ようこそ(?)
一部、つか中盤ほぼ全部、紳士という名の俺の為の狂騒詩となっております。要するに変態丸出しなので注意して下さい。
文章を上げる度に性癖が露見していく…
飽くまで手遊び程度
チェキ!
狼「いっつもやられ役なんだよ……思わねぇ? 理不尽だって」
赤頭巾「それ、私に言う?」
狼「お前が筆頭だからな」
赤頭巾「あら、私アナタに何かした?」
狼「鉄砲で撃って腹かっ捌いて石詰めてベッドから突き落とした」
赤頭巾「だけ?」
狼「だけときたもんだ」
赤頭巾「前二つは猟師さんがやった事じゃない」
狼「お前の差し金だろうが」
赤頭巾「そういう説も有るわね」
狼「他人事か」
狼「第一切り込み入れたのは猟師だけどぶち破って来たのはお前だぞ。内側からだった。アレは」
赤頭巾「完全にアナタの主観じゃない……そもそも悪い狼が私とお婆ちゃんを食べちゃったからでしょ。不可抗力よ」
狼「最近じゃどっかに閉じ込めるだけってバージョンも出てるんだぞ」
赤頭巾「あぁ、教育上宜しくないってヤツね。度々起きる謎の改変」
狼「というかお前もお婆ちゃんも無事な訳ないし。時間軸的に」
赤頭巾「まぁ、一切咀嚼せずに丸呑みしたとしても多少は消化されてるわね」
狼「胃の内容物だからな」
赤頭巾「絵本って偶にスプラッタも真っ青のグロ注意よね……」
狼「の割に俺はばっちり捌かれてたけどな。その本でも」
赤頭巾「え、誰も食べてないのに?」
狼「うん」
赤頭巾「ナカニダレモイマセンヨ?」
狼「厳密に言うと違うけどまぁそういう事だ。つか実際に手を下したのキミだからね?」
赤頭巾「仕方ないわよ。そういうお話なんだし」
狼「俺を突き落とした時スゲェいい笑顔だったけどな」
赤頭巾「そうだったかしら」
狼「考えてみたらエグい話だよな。俺あの時点で既に猟師に撃たれてる訳だし」
赤頭巾「あれ面白かったわね。泣き叫んで命乞いしてた」うっとり
狼「うっとりじゃねぇよ。いや、あん時のお前マジで怖かったから。ただの赤鬼だったから」
赤頭巾「ん?」ニッコリ
狼「だからその顔だよ」gkbr
赤頭巾「あの時、私に何て言ったか覚えてる?」
狼「あの時?」
赤頭巾「私を食べようとして無様にも返り討ちに遭ったあの時よ」
狼「いちいち抉るなよ……腹の古傷が……」
赤頭巾「どっちの?」
狼「お前にやられた方に決まってんだろ。このタイミングで七人の子ヤギの傷疼かねぇわ」
赤頭巾「やり口が被ってるのよね……石詰める所とか」
狼「被る被らないの問題じゃねぇからな? やられる側にしたら」
赤頭巾「向こうでは井戸に落ちたんでしょう?」
狼「結果的にはな」
赤頭巾「私の時はベッドから落としただけで終わっちゃったのに……むぅ」
狼「何処でジェラってんだよ。頼むから張り合わないでくれ」
赤頭巾「豚の三男にもやられてたわよね」
狼「複数回な。約束スカされまくって坂の上から樽転がされて、挙げ句煙突から煮え湯にダイブ」
赤頭巾「むぅ」
狼「むぅじゃない。可愛くないからな、それ」
赤頭巾「家畜風情が私の上を行くなんて不快だわ」
狼「だから上とか下とかないんだっつーの」
赤頭巾「豚野郎が…」
狼「言いたいだけだろ、さては」
赤頭巾「そもそもレンガを息で吹き飛ばせるとか思ってる辺りかなりヤバいわよね」
狼「そりゃお前……多少は過信しちまうだろ? 木の家までイケたらワンチャン有るかなーって」
赤頭巾「その思考回路がヤバいって言ってるの」
赤頭巾「でね、思うんだけど…豚野郎の件に関しては明らかに自分から行ってるわよね」
狼「んな訳ねぇだろ勘弁しろよ」
赤頭巾「いーえ、完全にヒドい目に遭うって分かってたわ。大体煙突覗いた時点で下が熱湯だって気づかない訳ないもの」
狼「いやまぁ確かに『あっつ!!』てなったけど」
赤頭巾「それでも降りたんでしょう? そんな芸当出来るのは上島か出川か狼くらいよ」
狼「おい」
赤頭巾「ねぇ、そうなんでしょう? そうだと言いなさい」
狼「ヤケにしつこいな…何なの、俺に何を求めてるの」
赤頭巾「M要素」
狼「直球過ぎて戸惑うわ」
赤頭巾「また惨めな目に遭ってグチャグチャにされたいとか思わない? マゾ犬」
狼「何で認定済なんだよ……物理的にグチャグチャなんだよね君の場合」
赤頭巾「仕方ないじゃない。赤頭巾の赤ってそういう事だから。レッドキャップ的な事だから」
狼「とんだサイコ女だぜ」
赤頭巾「という訳でいっぺん逝っとく?」シャキーン
狼「漢字な! つかナチュラルにハサミを出すな助けて止めて命だけは」
赤頭巾「マジで?それともフリ?」
狼「マジです」
赤頭巾「マゾです?」
狼「どんな耳してんだよ頭巾詰まってんのか」
赤頭巾「認めなくても良いわよ。今日の晩御飯は狼のナマスね」
狼「チョイスがエグい!分かった!マゾです!マゾで良いから!」
赤頭巾「ふふ、マゾ犬」
狼「せめて狼にして」
赤頭巾「実際の所どうなのよ。あれだけされたら元々ソッチの気が無くても」
狼「目覚めるってか」
赤頭巾「目覚めた?」
狼「いんや」
赤頭巾「チッ……突き落とすくらいじゃ足りなかったかしら」
狼「気持ち良くなるどうこうの前に死んじゃってるんですよねー。痛過ぎて」
赤頭巾「アレ以上ソフトにしたら私が愉しめないわ」
狼「でも死んじゃってるんですよねー」
赤頭巾「まぁ出来るならウィンウィンが一番だものね……分かった、努力するわ」
狼「お前は開発する気満々だな」
赤頭巾「私にどんなヒドい事されたいか言ってみなさい。ほら」
狼「甲斐甲斐しく叶えてくれる訳?」
赤頭巾「『キモッ』って言ってあげるわ」
狼「この扱いである」
赤頭巾「マゾ犬、お座り」
狼「調子乗んなよ小娘が」
赤頭巾「DEAD or お座り」シャキーン
狼「………」お座り
赤頭巾「えらいえらい。じゃあ次はね…伏せ」
狼「くそぅ」伏せ
赤頭巾「ふふ。よしよし、いい子ね」ゲシ
狼「ぐふ…いい子を踏むなよ」
赤頭巾「(踏み心地が)いい子ね」
狼「それはあんまりじゃなかろうか」
赤頭巾「でもそれが嬉しいんでしょう?」
狼「だから開発されてないんだって。むしろもう開発してくれどうせやるんだったら」
赤頭巾「ほら、ワンワン鳴いてみなさいよ」ゲシ
狼「うぐ…」
狼「ゎ……わぅん」
赤頭巾「思ってたのと違う」ゲシゲシ
狼「人の努力を文字通り踏みにじるな痛い痛い」
狼「いい加減にしろー!」ガオー
赤頭巾「あら」
狼「ぜえぜえ」
赤頭巾「何勝手に立ってるのよ。これからイイ所だったのに」
狼「実はちょっとヤバかった…じゃない、これじゃどっちが悪役か分かんねぇぞ」
赤頭巾「あら、私は自分が正義だなんて一回も言ってないわ。ただ主人公ってだけ」
狼「開き直るなよ」
赤頭巾「事実よ。結局、主観の入れ方で話なんて幾らでも変わるんだから…悪役より主人公の方がいけ好かない事だって有るでしょ?」
狼「例えば」
赤頭巾「碇シ○ジ」
狼「童話で例えろよ。いや分かるけど」
赤頭巾「だから私はどっちでも良いのだけれど……むしろ、狼こそどうなの?」
狼「何が」
赤頭巾「言ってたじゃない。理不尽だって」
赤頭巾「悪役になんか、なりたくなかった?」
狼「……そりゃお前」
赤頭巾「…………」
狼「…………」
赤頭巾「私は」
赤頭巾「私は良かった。アナタが悪役で」
狼「………」
赤頭巾「覚えてる?」
赤頭巾「私を食べる時のセリフ」
狼「……『お前を食べる為さ!』」
赤頭巾「今聞いても寒過ぎて逆に笑えてくるわ」
狼「あの一連の遣り取り自体相当ヤバいけどな」
赤頭巾「あの時のアナタ、顔真っ赤よ」クスクス
狼「言うなよ…言わなきゃバレねぇんだから」
赤頭巾「そうね、今のはどんな絵本にも載らない話。改変されない。捻じ曲げられもしない。誰かの目から見た、誰かしか知らない話。決まりきったセリフの、その裏側の話」
狼「…」
赤頭巾「それじゃ、ダメかしら?」
狼「俺は」
赤頭巾「……」
狼「俺は悪役で」
狼「悪役で良かった。と思う」
狼「痛いし、キツい事ばっかだけど…赤頭巾と会えたから。お前が、赤頭巾が知ってくれてたら、それで良いや」
赤頭巾「……」
赤頭巾「実際もこの寒さじゃトホホね」
狼「必死の告白を…」
赤頭巾「マゾ宣言の方が圧倒的に良かった」
狼「いやアレもある意味必死だったけd赤頭巾「でも」
smack
赤頭巾「まぁ、今のも私だけの……って思ったら。ね?」
狼「不意打ちはズルいぞ」真っ赤
赤頭巾「狼は不意打ちに限るのよ」
狼「何だそりゃ」
赤頭巾「それが狼って事よ」
狼「んじゃあ、結局俺ってさ」
お粗末様でした。
上げといて何ですが、頭のテーマだけ決めて飽きるまでSS風の短編を繋げるっていうマジで手遊びの産物なんですよね、今作。
だから筋が通ってなかったり「?」とさせてしまったかも知れません。其はまぁ普段から言える事なんでアレですけど…
因みに赤頭巾はドSっていうのは俺の中では公式設定です。だから何だって話ですね。ごめんなさい
確か15時間前くらいにも同じような事をハロウィン短編の後書きで述べましたが
こんな感じじゃないんですよね。俺の作風
作風とか言うと痛々しさに拍車がかかる訳ですが、いやマジでこう、もっと…ほら、パッとは出て来ないけどさ、多分何か……もうちょいその…うん
前言撤回します。もうコレが俺です。俺はこんなのしか書けません。やったね(ノ∀`)
こういう場に上げるにあたって改めて見直してみると、案外平凡だったり、陳腐だったり、無才で矮小な己に打ち拉がれる今日この頃。
の割にバンバン晒してこんな焦げ臭い後書きに時間を燃してる辺り、このスペースもまた自己満の延長上に有る一つの欲求に過ぎないのかな、などとユーザー登録三日目にして謎の悟りを得たり
結構楽しいので少なくとも三日坊主にはならなさそうです。だから何だって話ですね。ごめんなさい
では