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「ピギャー!ピギャー!」
しばらくして復活したピーちゃんに食事をねだられて、僕と同じ食事量をあげたら、もっともっととねだられて煩く鳴き続けた。
「これ以上は、あげられないよ。またお腹を壊すだろ」
「ピギャー!ピギャー!」
鳴き止まない声にウンザリしながら、僕は気分転換になればと、外に連れ出した。
竜騎士団の敷地内をブラブラすると、竜舎に行き当たった。
竜の卵を盗まれた事もあってか、警備は厳重にしてある。
僕は今日警備にあたっている人に、ピーちゃんを母竜に会わせてあげたいと頼んでみたら、なんと了承を得られた。理由を訊いてみると、僕はもう竜騎士団の一員だからだって。やったね。
「こっちだ」
案内されて着いた先は、綺麗な緑色をした竜がいた。
「この竜が母竜だ」
僕は足元にいたピーちゃんを抱えると、母竜に見せた。だが、お互い見向きもしなかった。




