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「食べ過ぎですね」
ピーちゃんを診察した竜医が、そう言った。
「食べ過ぎ・・・」
僕は肩の力が抜ける思いだった。
「子竜がねだるままに、ご飯をあげてはいけませんよ。子竜は限界以上に食べてしまうんです。決まった食事量をあげて下さいね」
「はい。すみませんでした」
僕は反省した。
「放っといても治るでしょう。ちゃんとしっかり育てて下さいね」
「・・・はい」
僕はペコリと竜医に頭を下げると、診察室を出た。一緒にいたポムが僕の肩を叩いた。
「よかったじゃないか。たいしたことなくて」
「うん。だけど僕のせいだ。僕がご飯をたくさんあげたせいで」
「気にすんな。最初は誰でもやらかす初歩的なミスだ。これから気をつければいい」
「うん。子竜の食事量はどのぐらいあげたらいいの?」
「まだ子竜だしなぁ。お前が食べる分と一緒だと思うぞ」
「あちゃー。やりすぎてたよ、僕」
僕は額に手をあてた。




