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「くっそー。俺も卵から、竜を育てたかったぜ」


というファウの言葉を聞いたイライザーが、ファウを殴った。


「痛い!何するんだ!」


「お前が何言ってるんだ。そんな事を平気で言うから、卵泥棒と疑われたんだぞ。それに子竜は親竜に任せた方が無事に育つ可能性が高いんだ」


僕はイライザーの言葉に青ざめた。


「僕だと無事に育つ可能性が低いの?」


「ああ。親竜よりはな。だが、心配するな。可能性はゼロじゃない。無事に育てた者もいる。だから、そんな泣きそうな顔をするな」


「・・・うん」


僕がピーちゃんを見ると、ピーちゃんは不思議そうに首を傾げた。

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