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大バザール5日目。
ピーちゃんの鳴き声で朝早く起きた僕は、眠たい目をこすりながらピーちゃんにバケツごと牛乳をあげた。
ピーちゃんは一生懸命飲んだ。必死で飲んでいる姿は微笑ましかった。
僕はそれを見ながら、ゆっくり自分の食事をとった。
食べ終わると、今日は母親が来るということで、僕は宿舎前で待ち構えた。
すると、今日警備に立っていたファウとイライザーに見つかった。2人はピーちゃんをジーッと見ていた。
「おはよう」
そんな2人にオズオズと僕は挨拶した。
「「おはよう」」
2人が挨拶を返してくれた。
「どうしたんだ。こんな朝早くから」
イライザーが訊いてきた。
「今日、母親が来るんだ。だからここで待ってようと思って」
「お前がここで待ってなくても、来たら知らせてやるよ」
とファウが言った。
「部屋でジッとしてるのは、落ち着かないんだ。ここで待っててもいいかな」
「「いいぜ」」
2人は了承してくれた。




