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「ポム、助かったよ。ありがとう」


僕が礼を言うと、ポムは居心地悪そうな顔をした。


「いや、礼には及ばない。俺が口を滑らしたのが悪かったんだ。すまんな、ロファ」


「いいよ、ポム。止めてくれたし。・・・僕はピンピンしてるよ。ピンピンね」


僕はファウに笑いかけながら言ったら、ファウがますます暴れた。


「煽るな、ロファ。帰るぞ、ファウ」


落ち着かないファウは、ポムに引きずられて行った。


僕は人混みに消えるまで彼らを見送ったあと、地面に落ちている竜のペンダントを拾った。


目の前に持ち上げて、しげしげと見る。少し傷ついているものの、やっぱりこれが1番カッコイイ。


僕は竜のペンダントを首に下げると、機嫌よく口笛を吹いて家に帰った。


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