知らない少女
今回は響斗が初めて冷泉紫という彼の知らないまたクラスメートから謎の少女と呼ばれている彼女に出会います。あまり展開は大きくありませんが、面白くなるように書きましたので最後までお読み下さい。
2820年とある6月。夏一族の熱海響斗はベットから目覚めた。うとうとしながらひどい寝癖を直し制服に着替える。彼は東京中央大学付属高校科2年生。Yシャツを着て、紫色のズボンをはき、紫の襟に白をベースにしたブレザーを羽織れば完了。いやまだ完了してない。赤いネクタイがハンガーにかけっぱなしであった。タイをきつく締め、鞄をもち一階へ降りる。
リビングに行くと、大きい机(細長く全長5mくらい)に中学の制服を着た妹と小学校の制服を着た弟が先に朝食を食べていた。
「おはよう!アニちゃん」「おはようお兄ぃ様!」
ちなみにアニちゃんと呼ぶのは妹で兄をにちゃんをアニにして呼んでいる。なぜこうなったかいつから呼んでいるのかはもう忘れていた。
「おはよう」
さっさと朝食を食べて玄関のドアをあけると、門の向こうにもう彼女が待っている。長い茶色よりの(生まれつきだそうだ)髪の毛を一本にまとめるといういつものスタイルでいた。つり気味の目がこちらを見つめる。
「おはよう響斗」「おまえははいつもはやいな」「あんたがおそいんでしょ?」
彼女といっても彼らは彼氏彼女ではない。一応いいなづけであるがどちらも好きと言ったことはなかった。また彼女は夏一族古くからの部下族で、魔法の腕は良いとされ夏一族の今の当主の相棒にもされている海火家の長女だ。なので彼女は響斗よりも成績が良い。
「あったよ響斗!!250位!」「あんま大声で言うなよ!」
2人は朝教室に入る前に廊下のパネル掲示板(字が全てデジタルの掲示板)を見ていた。そこには5日前やった魔法テスト兼5教科テスト結果がでていた。あいにくテスト結果の順位だけが載る。(ただし上位3位は総合点数発表。また点数は500満点)「お前また2位かよ!!」「やっぱ1位は抜かせないな…」
(頭のいい恋歌より上ということは…どんなやつだろうか)ふと響斗は1位と2位に目をやる。 1位 冷泉紫 499点 2位 海火恋歌 496点
「 冷泉紫…?」
響斗は思わず言ってしまった。
「そう冷泉さんすごいよね!ほらあんたと同じクラスの」「どんなこだ?」「知らないの?教えてあげるよ」
そういわれて響斗のクラスに連れ出され後ろの入り口から恋歌は指を差す。
「あそこのメガネのお下げの子」
そこにいたのは美人でもなくブスでもない見たからにがり勉ぽい子。クラスメートはところどころ固まってしゃべるなか、一人本を読んでいる。
「あんな子いたんだ」 「よう!!」
後ろから元気のいい声。それは響斗の友達 草山壮太 とその隣に 傘野耕也がいた。
「じゃあね」
恋歌はそこを去り響斗たちは自分の席へ行くと同時に2人が響斗の席へ集まる。
「そういえばまた海火さん?美人だよね~好きなの?」「マジかよ!!お前??ねらってたのによ」
耕也の質問に壮太が反応。
「違うっの。ただの友達。それよりさ冷泉紫って知ってる?」
一瞬空気が固まったと響斗は感じた。
「毎回テスト1位のやつだろ?」「かかわんないほうがいい響斗。あの人と関わってるのは先生くらいだから」「僕、しゃべりかけてみる」
思いがけない行動の宣言を聞いて2人は驚いていた。だが響斗はあの名前を知ったときしゃべってみたいと思った。”いったいどんな子でどんな魔法を使うのだろう?”
「何の本読んでるの?」
いつもより優しい口調できく。だがその瞬間。彼女の周りの空気が冷たくなる。まるで呪文なしの意識で魔力を操るようにして…
「すいません今集中してるので後にしてもらえませんか?」
響斗が思ったより高い声で冷たくそう言った。響斗自身驚きかつ回りも驚いていた。彼女の発言でではなく、響斗のした行動で…静かに席に戻ると壮太が笑って耕也はドンマイというメッセージを目で送る。
「ストレートに拒絶されたなww」「だからいっただろう?それよりテスト順位何位?」
二人の声がとおざかっていくのを響斗は感じていた。なぜなら”冷泉”という苗字に身に覚えあるからである。
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次回は 冷徹の女王登場 です!!
次回も見て下さい ^〇^//