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妹との距離

まだ寒いある日の午後の事だった。休憩を取っていた雅輝の携帯が震え、液晶画面には妹の担任教師の名前が表示された。事務所を出て電話をとると、寒さに震えながら「はい、下條ですが」と言った。話の内容は、喧嘩をして手をつけられないのて迎えに来てほしいとの事だった。

折り返し電話をかけ直す約束をして切ると、現場監督に1時間だけ抜けさせて欲しいと頼みに向かった。許可をもらい仕事を抜けると、上着を着て妹の通う中学校へ向かった。

ー10分後ー「すみません、下條悠華の兄ですが」と職員室に顔を出すと、ほっとした表情の妹の担任教師が出てきた。

「ご迷惑おかけしました、妹は...」と聞くと、別の教室に案内された。

「悠華さん、お兄さんいらしたわよ?」と声をかけられると、扉が開けられた。

「何で来たわけ?」と睨まれると、慣れているのか気にせず「帰ろう」と一言だけ言った。妹である下條悠華(15)は、中学にあがった頃から急に荒れ始めた。最近では夜遊びをしたり、学校では喧嘩や生徒指導にお世話になることばかりしている。その度に雅輝や母が学校や警察に頭を下げ、引き取りにいっている。

家に連れて帰り怪我の手当てをすると、途中で買ったホットココアをテーブルに置いて「じゃあ、仕事戻るから。お腹すいたら、お鍋の中のスープ飲んでてな?」と言った。

職場に戻ると、残っていた仕事を片付けた。夕方になり仕事が終わると、事務所で茂一が疲れて眠っていた。側に行き、風邪を引かないようにそっと中に着ていたカーディガンをかけてやった。そして缶コーヒーを置くと、小さく「おつかれ」と声をかけ次の職場へと向かった。

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