俺は鬼に勝つ 03話
3話「電話の人が親友だった」
コウスケ「おい、お前らどうなった?」
極丸「こちらは、何とか守りきれた」
浩二「はい、こちらも大丈夫です」
そう話していたら、鬼からメールが届いた。
コウスケ「うん?」
浩二「どうしたコウスケ?」
コウスケ「いや、メールに1件新しく入っている」。
浩二「そうなんだ」
極丸「はい、開けてみればいいじゃないですか」
コウスケ「分かった、開けてみる」
俺は、極丸に言われたとうりにメールを開けてみた。
ポチポチ。
コウスケ「うん?」
浩二「どうした」
コウスケ「メールの中には、文章が入っていないんだよ」
浩二「それで、何入っていたんだ?」
コウスケ「画像一枚だ」
浩二「画像見てみようぜ」
極丸「はい、見ないと何の画像なのか分かりませんから」
コウスケ「だな」
俺は、メールの画像をクリックした。
カチカチ。
コウスケ「なんだ、何で電話番号が書いてあるんだ?」
浩二「誰のか、分からないのか?」
コウスケ「ああ、俺も知らない番号だ」
浩二「俺も知らないな」
極丸「はい、知りません」
コウスケ「なら、誰の番号なのか調べてからかけてみようぜ」
浩二「分かった」
コウスケ「浩二調べるのお願い」
浩二「OK、30秒もあれば調べ終わるから待ってて」
浩二は、PCで誰の番号なのか分からない物を検索した。
コウスケ「結果でたか?」
浩二「・・・・・・・・・、それが」
コウスケ「どうした、何かあったのか?」
浩二「ああ、調べた番号の検索結果だけど」
コウスケ「おう」
浩二「誰にも、あてはまらない」
コウスケ「え?」
極丸「はい?」
浩二「だから、この番号はこの世で使った人がいないんだよ」
コウスケ「だけど、いないのに何で俺達の所に送ってきているんだ?」
極丸「はい、確かに思います」
浩二「なら、一度かけてみたらいいじゃんか」
コウスケ「確かに、浩二が言っているとうりだね」
極丸「はい、僕はいやです」
浩二「誰も、極丸に電話しろとは言っていないから安心していいよ」
極丸「はい、安心分かりました」
浩二「なら、誰が電話するんだよ?」
コウスケ「浩二は、電話したくないのか?」
浩二「できれば、したくはない」
コウスケ「なら、俺が電話するこらいいよ」
浩二「ホントに?」
コウスケ「うん、ホントだよ」
浩二「ありがとう」
俺は、ポッケトから携帯を出し番号を打った。080-0231-0058と、番号を打ってかけた。
コウスケ「う~ん」
極丸「・・・・・・・・」
浩二「・・・・・・・・まだ?」
コウスケ「うん、まだつながらない」
言っている間に、電話がつながった。
鬼「はい、どちら様ですか?」
コウスケ「先ほど、メールで俺達に送ってきた人ですか?」
鬼「あああ、そうだよ。」
コウスケ「何か、ありました?」
鬼「いや、君達と遊べて楽しかったよ」
コウスケ「あの、もしかして鬼さんですか?」
鬼「そうだよ」
俺は、鬼と会話をしている事を今分かった。
コウスケ「なら、何で俺の作ったウイルスを持っているんでよ」
鬼「それは、言えないよ」
コウスケ「なんで?」
鬼「だって、君が作った証拠ないじゃん」
コウスケ「いや、そのウイルスは俺達三人と俺の親友しか知らないはず」
鬼「もしかして?コウスケ?」
コウスケ「ああ。
ならお前は、克?」
鬼「そうだよ、克だよ」
コウスケ「なんで、お前が俺達に攻撃してくるんだよ」
鬼「それは、俺が表の警察に頼まれて裏の悪い奴らを捕まえるのに手伝っているからだ」
コウスケ「それで、俺の集めたデータを奪ったのか」
鬼「違う、俺は書類で動いているんだ」
コウスケ「書類?」
鬼「ああ、いつに誰がデータを盗んでいるから捕まえて欲しいと言われてやっているんだよ」
コウスケ「克は、捕まえようとしているのか?」
鬼「いやいや、コウスケだと知っていたらこんな仕事はしていないよ」
コウスケ「そうなのか?」
鬼「うん、信じていいよ。
だから、コウスケ達から奪ったデータも返すよ。
コウスケ「分かった、今から送ってくれ」
鬼「了解」
話して、コウスケは電話をしながらPCを操作した。
カチカチカチ。
鬼「全部戻ってきた?」
コウスケ「ああ、戻ってきたよ」
鬼「なあ、頼みがあるんだけどいいかな?」
コウスケ「何だよ、俺達親友だからいいに決まっているだろ」
鬼「そうだよね。
また、会えないかな?」
コウスケ「どうした、いきなり?」
鬼「いや、何か電話で話していたら会いたくなってきたんだよね」
コウスケ「なるほど、分かった。
明日、俺の家に来いよ」
鬼「分かった、そしたら昼頃行くからよろしく」
コウスケ「あいよ」
会う約束をして、電話を切った。
コウスケ「ふう」
浩二「どうだった?」
コウスケ「いや、悪い迷惑かけた」
浩二「え?」
コウスケ「いや、今さっき対決した人なんだけどさ俺の親友なんだよね」
浩二「マジで言っている?」
極丸「はい?」
コウスケ「マジのマジだよ」
浩二「凄いじゃん、コウスケの友達にこんなに凄い人がいるなんて」
極丸「はい、確かに僕もビックリです」
コウスケ「で、明日克が俺の家に来るからお前らは出てくるなよ」
浩二「分かっていますよ」
極丸「はい、了解」
そう、浩二と極丸は指名手配中なんです。理由はハッキングです。
ハッキングして、データを海外の人に売っていたんです。
そこで、俺は二人に「俺と協力して、データを壊さないか?」と言ってみたら二人とも賛成で協力してくれた。
だから、俺の家の地下に二人ともいる。