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クラスマッチ

金田裕二(21歳) 教頭の息子で無職のプータローである。昨日、公園でチエをからかったのでカズオがプータローの裕二の股間を思い切り蹴飛ばしたのだ。今日、学校へ来てみると案の定、校長室に呼ばれた。


校長室には教頭とプータローの裕二がいた。セーラー服のオレを見るなり教頭の背中に隠れやがる。相当なマザコンである。


「裕二、昨日乱暴されたのはこの子でざますね…」


「うん…」


リーゼント頭に革ジャンの格好で頷いた。


「小川さん、この子に乱暴したのは本当ですか?」


プータローを睨みつけたらビビりやがった。


「アノネ、ソノコガネ、アタシニランボウシテキタノヨ、ソシテ、アタシノスカートノナカニテヲイレテキテ、コワクナッテ、オモワズケッタノヨ…」


「裕二、小川さんに乱暴したのは本当ざますか?」


「…」


「教頭先生、そのプータローって野郎を警察につきだしてもいいよ 。先生だって困るし…」


「裕二、本当の事いいなさい!!」


「ママあ… ごめんなさい…」


本当に気の小さい野郎だ。


「小川さん、ごめんなさいね… もう帰っていいわ」


女の子が強いってこういう事か。まあ、チエとオレしか知らない事だし目撃者もいないからね。


4月下旬のGW前、城山中学校はバレーボールのクラスマッチがある。全員参加だからみんな当日は体操服に着替える。オレは体操服の上着を持って女子更衣室で着替える。セーラー服とスカートを脱いで黒いブルマ一丁になり、エンジ色のクールネック袖口の白の半袖シャツを着て体育館に入った。チエは男子だから教室で着替えている。


ガヤガヤ ワオー


男子は上半身裸に短パン姿ではしゃいでいる。チエは目のやり場困っている。


「一夫、早く着替えろよな…」


学生ズボン姿でもじもじしていると上半身裸の金子が青縁に白の校章入りランニングシャツを振り回していた。


イヤッホー


体育館で青縁に白の校章入りランニングシャツと短パン姿の男子に混じって、両腕でランニングシャツの胸を隠し背中を丸め内股で歩いてるチエが可哀想になった。


(男らしくしゃきと胸を張って歩けばいいのに…)


オレは半袖シャツにブルマ姿でガニ股で歩いているとチエがやって来て


バチっ!!


頬っぺたを叩きやがった。


「ああんた… むむねっ…」


左胸のエンジ色の校章プリントの白い体操服をふと見ると、何と乳首が浮かび上がっていた。オレはブラジャーするのを忘れていたのだ。

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