俺がセーラー服!?
俺はしばらく気を失っていた。目の中が赤だの紫だの黄色だのと真っ暗になった。気がついたら保健室のベッドに寝かされていた。俺は体を起こすと中年の養護の先生が
「あら、小川さんもう大丈夫なの? もう少し寝ときなさい」
(ありゃ、俺が小川さんだって… この養護のババア、ボケ出したのか!?)
と思った。ふと、俺の足を見ると何とズボンでなくスカートを穿いているではないか… びっくりして起き上がり保健室の大きな鏡を見ると何とセーラー服を着た小川千恵が写っていた。
「いい加減にしねえか、このバカ!!」
俺はなんだか声が甲高い気がする。気のせいかと思った、とにかく急いで家に帰る事にした。男がスカートを穿くなんて… もし、クラスの連中でも見られたらヤバい事になる。
俺の家は市営団地5棟の501号室だ。階段を上り俺の家の錆びたドアを開けると
ゲラゲラ…
お袋がテレビを観ていた。
「一夫なの? 帰ってきたのは?」
ダッダッダアッ…
俺は急いで俺の部屋の襖を開け、洋服タンスからブリーフとランニングシャツに黒いシャツ、ジーパンを出してタンスの鏡を見るとまだ小川千恵がいたのだ。
「んっ!? ということは俺はいったい何処なんだ!?」
俺はセーラー服の上着を脱ごうとし、セーラー服を胸まで捲り上げたら白のブラジャーがしてあった。ブラから未熟な小さな二つの脹らみを両手で揉むと
「いててえっう!!」
もしかしてもしかすると…
俺はセーラー服のプリーツの巻きスカートに手を突っ込み、ブルマとパンティの中に手を入れると…
「なあい!! 無くなってる!?」
何と俺の大事なモノがないのだ。こうしてはいられない、俺と千恵が入れ替わっているかもしれないのだ…
ダッダッダアッ!! バタン!!
「一夫、どこいくの!?」
階段を駆け降り、自転車置き場からサイクリング車を出し千恵の家と向かった。