クライマックス
いよいよ俺の家族は転勤を控え、引っ越しの準備が終わった。あと3日しかない。3日以内に俺達が戻れないとするとチエは行ってしまうのだ。一生チエは男のままだ。俺も女のままだ。チエは黒の詰襟学生服姿で青白い顔で学校に出てきた。
「ねえ、カズオ君。放課後音楽室に来てちょうだい!!」
「うん!!」
放課後、音楽室に来たら、学生服姿のチエがピアノに座っている。
「あたしのピアノ、聴いてね…」
チエはショパンの曲を弾いた。ピアノの腕は上手いほうだ。俺は聞き入ってしまった。こんなに上手とは思わなかった。
バアン!!
突然、ピアノをやめて泣き出したのだ。
「さようなら、カズオ君…」
チエは音楽室を飛び出してしまった。
「おい、待てよチエ…」
チエを追い掛けた途端、足がもつれて、階段にいたチエにもたれ掛かり、俺とチエが階段から踏み外して下に転げ落ちてしまった。
俺は目から火花が飛び散り、青や赤の光線が飛び交い気を失った。
しばらくして起き上がると俺の胸がスースーする。俺は千恵が着ていた詰襟の学生服を…
(えらいこっちゃ、又、着替えなきゃ…)
「ねえ、ねえ!! あたし、ぶってぶって!!」
バシャパシャ!!
なんか千恵の甲高い声が聞こえる。ふと、見るとセーラー服の千恵が
「ねえ、あたし達戻ったのよ!!」
「えっ!!」
俺は自分のを見ると。黒の詰襟の学生服にズボンをはいていたのだ。俺は立ち上がった。
「あたし達、戻ったのよ!! 戻ったのよ!! 一夫君が大好き…」
我に返り、俺はチンポコがあるか確めた。俺と千恵が背中を合わせ、俺は学生服のボタンを外しカッターの上から胸を触ると平らだった。
「ない…なくってる!!」
千恵はセーラー服の上から
「ある!! あるわ!!」
腰をかがめズボンのベルトを緩めズボンの中に手を入れると
「あった…」
千恵もスカートの中に手を入れブルマとパンティの中に感触を確め
「ない、なくなってる!!」
お互い正面を向き
「俺、千恵の事好き!!」
「あたしも一夫君の事、大好き!!」
「俺、ションベンしたくなった…」
「あたしもおしっこ…」
一夫は男子便所へ、千恵は赤いスカートのマークの女子便所へ入っていた。
一夫はズボンのチャックからチンポコを引っ張り出し、朝顔に向け
ジャー ジョボジョボ
出したあと滴を切りズボンにしまった。
千恵は個室のドアを閉め、スカートを捲ってブルマとパンティをずり下ろし、尻丸出しで便器にしゃがみ、股の間から
チィー ジョボジョボ
顔を赤らめながら紙で股を拭いた。
一夫は先に便所を出てきて、千恵が女子便所から出てくると
「気持ちよかったか?」
「うん!!」
「俺も家に帰る…」
「あたしも… じゃバイバイ」
「バイバイ、千恵!!」
中学校卒業して10年後のある時、山本一夫はある会社のサラリーマンだった。一夫は酒を飲み過ぎて急性アルコール中毒で城山市立病院に救急搬送された。病状は大したことなく二日間入院。看護師さんが
「山本さん、酒控えてね… あれっ!! あんた城山中学校の時の一夫ちゃんじゃないの?」
「看護婦さん、俺の事…」
「あたしよ覚えてる?千恵よ 小川千恵!!」
「ああっ、もしかして小川!! 千恵ちゃん!?」
「そうよ」
退院してから付き合い、結婚してしまったのだ。
それから7年後
「ねえ、パパとママがおかしい…」
5歳の娘が中学校の頃のアルバムを見て、俺はガニ股でセーラー服、千恵は内股でヨナヨナして学生服の修学旅行の写真。娘には俺と千恵二人だけの秘密だ




