表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/14

修学旅行その1

5月のGWも終わり、城山中学校の2年生は、九州への修学旅行の準備に入った。日曜日にチエは自分の家に行った。カズオは千恵のベッドで漫画を読んでゴロゴロしていた。ちょうど千恵の家は家族誰もいなかった。


「今日は!!」


チエの声がした。長袖のトレーナーにジーンズを穿いていた。カズオが


「入れよ!!」


チューリップ柄のワンピースを着ていたカズオが玄関に出てきた。


「うん… ママは?」


「みんな、親戚の結婚式でみんな出掛けた…」


カズオはチエを自室に案内した。


「まあっ!! アタシの部屋散らかしてもおっ…」


修学旅行用のボストンバックを見てチエは


「パンティ、アニメキャラの入れないで、純白のヤツにしてよ。パジャマも地味なのにしてよね…」


何と尻のほうに「魔法のチックル」と「ララベル」の絵の描いたパンティを数枚入れてしまった。チエは下着入れから何かのポーチをバッグの奥にしまいこんだ。


「ねえっ!! パンティ毎日穿き替えてる?」


「おととい穿き替えたばかり…」


「まあっ… パンティちゃんと穿き替えなきゃ困るわよ…」


「どおりで股のところが痒くて痒く…」


バシッ!!


「カズオのバカっ!! もおっあたし帰る!!」


プイっと後を振り向き、玄関を出て行った。


修学旅行の前日、千恵の部屋で


「千恵、学校のジャージ洗濯しておいたから入れなさい。ブルマも新しいのに穿きなさい…」


エンジ色のジャージ上下をボストンバックに入れ、真新しい黒のブルマを袋から出した。


「それから、セーラー服のスカーフも新しいのにしなさい。スカーフもしわくちゃでみっともない…」


見るとセーラー服のスカーフはしわくちゃになっていた。下着入れから白のスカーフを出し、古いやつと替えた。


翌日、修学旅行に出発だ、学校を出たバスは羽田空港へ向かう。


バスの車内、セーラー服のカズオはお菓子を頬張っていた。隣に座ってるチエは


「カズオ君、もう食べないで太っちう…」


羽田空港に着いたバスは飛行機で九州に向かう。出発ロビーには城山中学校2年生の生徒が学生服とセーラー服に身を包んで注意事項を聞く。


搭乗のため保安検査を受け、飛行機に乗り込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ