表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/97

第93話 ゲーマーブラザーズ

「あ、そうだ。夜瑠って今ゲームの大会目指してるんでしょ?」

「ん? そうだな」


 隣に座ってゲームをしていたら、朝紗がそんなことを聞いてきた。

 それはいいんだけどさ、淡々とはめ技使ってくるのやめないか? 俺別に格ゲーは得意じゃ――


「はぁ⁉ 即死⁉ あそこから死ぬのかよ⁉」

「うっさい、耳元で騒がないで」

「いや、だって……」


 フルHPあったんだぞ、なんで死ぬんだ。

 おかしいだろ、って視線を向けると、朝紗は耳をふさいで俺から距離を取っていた。……やっぱりまだ怒ってるのだろうか。それとももともとこんなに好感度低いんだったか。


「前から思ってたけど夜瑠ってさ、ほんと人のこと考えられないよね。ボッチが身に沁みすぎてるんじゃない?」


 常々思っていたらしいです。

 でもな、それを言うなら即死コンボを容赦なく使ってくるお前も人の心無いだろ。


「でさ話し戻すけど、私見に行ったりできるの?」

「いやいやネット大会。うちで参加するよ」

「そうなの? みんなで集まって同じ場所でー、とかじゃないんだ」

「え? あー、それもあり得るのか。俺は家でやる気満々だったけど」


 確かに竜輝はパソコンを持っているだろうし、俺ももちろん持ってるが、あと一人が持ってなくて学校のものを借りる可能性とかもあるわけだ。そうなったら3人で集まったほうが都合がいいこともありそう。


「まあどっちでもいいけど試合の風景見させてよ」

「別に構わないが……プロの試合でもないし見てて面白くはないと思うぞ」

「だってほとんどやったことないゲームなんでしょ? 夜瑠の無様なとこ、見れるかかもしれないじゃん」


 俺のどんな姿を想像したのか、朝紗は口元を隠して笑いだした。

 

「と言うか今だって無様だろ。即死で死んだぞ」

「だって夜瑠1回はまった即死もう当たんないじゃん」

「そこまで徹底してないぞ。警戒はするから、多少当たりにくいかもしれないけど。お前すぐに別ルートだしてくるし」

「あのねえ、こっちは数時間とか下手すれば平日掛けて練習した即死がほぼ一発芸状態なんだよ? やってられないって」

「新しいルート見つけるたびに意気揚々とお見舞いしてくるくせに……」


 今日ゲームをやる約束だってさっきの即死が本命だったはずだ。ああいうのを披露したいがために、俺は月数回のペースで呼び出される。それで俺が対応し始めたらはいおしまいってコントローラーを投げるのが朝紗だ。


「まあ、そういうわけだからよろしくね。学校でやるなら入れるか聞いといてよ」

「はいはい、聞いとく聞いとく。……っておい、また即死かよ!」

「今回は中盤即死だからね。警戒してないだろうなーって思ってたよ」

「このやろう……!」


 と言うか喋りながら即死を警戒しろってのが無理なんだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ