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何者にもなりたくない

作者: しぐ

 自分は何者なんだろうか。

 なにになりたくて、どう生きたいのか分からない。ので、自分の思いを残したくて文字に残そうと思った。それを曲にしたっていいと思う、本にしたっていい。ただ、自分は音楽が好きだが、自分の歌に自信がないし、音楽の側で生きてこなかった。だからエッセイを書こうと思い、ただ訳も知らず、訳も無く、訳一つもなくここに書き残そうと思った。

 自分は最近大学を卒業した。卒業したが、就活もせず今は実家で絶賛ニート生活をしている。それを肯定して欲しいわけでも、罵倒してほしい訳でも無い。大学生活を送っていた時から思っていたことだが、他の人は何の為に就職をして、社会に出て行くのだろうか。それが当たり前だからとか、生活のためとか、そんなつまらない回答は聞きたくはない。

 私は思うことがある。自分が意識を持って意志をもって、たった一度の人生を普通に生活し、結婚して、子供が出来て、おじいちゃんおばあちゃんになって死んでいく。その過程の中で楽しいことや悲しいこと、怒ったり泣いたりして、喜怒哀楽に人生を過ごしていく。自分という者をある一定の人、身近にだけ残して。私はそれをものすごく疑問に思う。なぜ一定の人だけ自分という者を刻み死んでいくのだろうか。面白くない。全く面白くない。平凡だ。何か多くの人に自分を残して死んでいきたい。後世に自分という名前を刻みたいと思っていた。強欲と思うが、誰になんと言われようが自分は自分しか本当の味方ではないと思っているから自分の想いは肯定化する。親だって仲の良い友達だって、本当のところは分からない。共感し合えない部分は必ずある。じゃ本当の味方は自分だけ。もう自分という存在から離れられないのだから自分を愛せないと生きていけない。そこまで強くないから。

 話は最初に戻るが、自分は何者なんだろうか。何者になりたいのか。先ほど多くの人に名を残したい。と言ったが、そのための行動は一つもしていない。どう行動したら良いのか分からない。ただやりたいことはある。本に自分の想いを綴ったり、曲にしたりこの世に自分を刻みたい。そのような人間になりたい。しかし、それに近づくことはしていない。だから今は何者でもないし、実際の所自分が何者になっていくのか分からない。このまま就活をし、就職をしてしまったら、何者かになってしまうから。でもこのままじゃ駄目なのは分かっている。親の顔に泥を塗ってしまうし、迷惑だってかかる。自立はしたい。矛盾ばかりだ。

 明日に希望があるとよく耳にするが、自分はなにを根拠に希望があると言っているのか教えて欲しい。明日になんて希望はない。それでは私たちに残っている物は今とこれまでしかないのだろうか。明日に希望を持たすにはどうすればいい。自分たちの自由とは何だろうか。それは考え行動することだと思う。行動によって明日に希望を抱けるようになっていくと思う。行動するまでの過程でいくつかの分岐点があり、その一つ一つに結果もついてくる。悪い未来であったり、良い未来。皆良い未来に希望を持って今日を終え、明日に期待する。これが明日に希望がある。という言葉の定義であると思う。

 他の人は自分が何者だと思って生きているのだろうか。ただそれだけを聞きたい。言葉なんて実際の所本当の意味なんて分からないし、なにを意図して発した言葉なのかなんて分からない。こんな性格になってしまったため生きにくい。だが嫌いではない。感受性が人より優れていると思うし、新鮮できれいな言葉に触れる瞬間がとっても気持ちがいいからだ。こんな矛盾ばかりの自分が結局好きなのかもしれない。ただ、いまは足掻いてみる。何者になるのか楽しみにしてみる。行動をすることにする。ここに自分の想いをひたすらに書き残せたことに感謝する。自己満足のエッセイだ。

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