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日常から

次の日、私は目を覚ました。眠い目を擦りながら涎の垂れた枕を眺め、1日の始まりを感じる。枕のシーツを剥ぎ取り、一階へと降りる。洗面台で顔を洗い、食卓へ向かう。仕事へ向かった母親の用意した朝食を1人で食べ、シンクに食器を置く。疲れもあって洗い物は先送りにした。着替えて、荷物を取り、学校へ向かう。

 あれから昨日の記憶がなく、気がついたら家で風呂に入っていた。夕食の献立も覚えていないくらいには動揺していたようだ。それもそうだ。親友が死んだのだ。そうだ、親友が死んだのである。そう自覚した途端、吐き気のような倦怠感のような何とも言えない不快感に襲われた。それと同時に、頭の中にとあることが浮かんだ。

「誰が、何が、私の親友である安部を死に追い込んだのであろうか。」

 私はとても許せなかった。彼はとても明るく、私に元気を与えてくれる存在だったのだ。そんな彼が死ぬのだなんて、あってはならない事態だ。死に追い込んだ奴がどんなものなのか、なぜそのようなことになったのか、様々なことが疑問だ。彼は愛されるようなキャラクターで、人から恨みを買うような人間とはとても思えないなのだ。それから私の"探偵ごっこ"が始まった。親友の死の真相を求めて。

 まずするべきは情報収集であろう。私は学校に着くや否や同級生たちに誰かが安部をいじめたりひどく当たったりしていなかったかなどを聞いて回った。しかし、何も検討は得られず、私は担任に相談した。

 担任と共同でアンケートを作成することに成功し、それを全校生徒に配り、答えてもらうことにした。が、結果はあんまりなもので、何も良い情報はなかった。せいぜい他学年のいざこざ程度の情報しか得られず、残念だ。学校ではやれることはやった。

 次は、あれだ。

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