31話〔宿屋で休息〕
数分後・・・・
友希斗「そろそろ終わってるかな?」
冴玖「うん、そろそろ戻ろっか」
友希斗「そうだね」
冴「もうもどるの?」
友希斗「また明日来れば良いよ」
冴「うんぜったいだよ」
友希斗「うん」
冴玖「二人とも行くよ」
友希斗「うん」
=お城の前=
友希斗「あれ? まだ戻ってきてないみたいだね」
冴玖「そうだね」
友希斗「長引いてるのかな?」
冴玖「そうかもしれない」
友希斗「もう少し見て回る?」
冴玖「それだと入れ違いになっちゃうんじゃない?」
友希斗「それもそうか……」
冴玖「もう少ししたら戻ってくるよ」
友希斗「そうだね」
冴「……」
友希斗「冴? 眠そうだね」
冴玖「はしゃいだから疲れちゃったのかな」
友希斗「そうかも」
冴玖「困ったね」
友希斗「おんぶしようか?」
冴「……」
冴は首を横に振った。
友希斗「ほらおいで」
友希斗はしゃがみこみながら言った。
冴「うん……」
そう言って冴は友希斗の背中にしがみついた。
冴玖「平気?」
友希斗「これぐらい平気だよ」
数分後・・・・
冴珀「遅くなってすまんな」
友希斗「おかえりなさい」
冴珀「何だ? 冴は寝てしまったのか?」
友希斗「はしゃぎすぎたみたいです」
冴珀「お前もだろ?」
友希斗「俺はそんなにはしゃいでないですよ」
冴珀「ほう」
友希斗「何ですか」
冴珀「いや何も言ってないぞ?」
友希斗「あれ? 聖羽さんは?」
冴珀「もう来ると思うぞ」
友希斗「あっ聖羽さん」
友希斗は聖羽の元に駆け寄った。
友希斗「おかえりなさい」
聖羽「待たせてすまなかったな」
友希斗「いいえ」
冴珀「本当に聖羽の事大好きだな」
冴玖「本当にね」
友希斗「えっ」
聖羽「またからかってるのか?」
友希斗「冴珀さんをどうにかしてくださいよ」
冴珀「本当の事だろ?」
友希斗「うっ……」
聖羽「ふふ」
友希斗「それより何かあったんですか?」
聖羽「それはだな……」
セレスティア「やっほー」
セレスティアは聖羽の後ろから突然現れた。
友希斗「えっ!! セレス!?」
セレスティア「また会ったね」
友希斗「そうだねって違う違う」
セレスティア「ん?」
友希斗「何で聖羽さんと一緒に?」
聖羽「大変だろうからそれは宿に戻ってから話すな」
友希斗「分かりました」
=宿屋=
亭主「ようこそ」
聖羽「泊まりたいんだが部屋は空いているか?」
亭主「あいにく今三部屋しか空いてなくて」
聖羽「そうなのか……」
亭主「二人で寝る用のベットが二つある部屋が二部屋と一人用のベットが二つあるお部屋が一部屋ですね」
聖羽「そうなると……」
天彦「僕は大きいベットじゃないと嫌だからな」
八雲「私は天彦様と同室でも構いませんよ」
聖羽「流石にそれは駄目じゃないのか?」
八雲「私は気にしませんよ?」
聖羽「いや気にしてくれ」
【ガチャッ】
冴珀「おい、何をモタモタしてるんだ?」
三人が話をしている中に外から入ってきた冴珀が話にわって入った。
聖羽「それがだな……」
冴珀「そんなの簡単だろ男と女で一部屋ずつ余ったやつらが一部屋で良いだろ」
八雲「それもそうですね」
天彦「それじゃ僕は先に行くからな」
聖羽「あっ……すまないそれで頼む」
亭主「かしこまりました」
冴珀「外の連中を呼んでくるな」
聖羽「ああ、頼む」
沙耶香「もうくたくたですわよ」
聖羽「少し狭いが私と同室でも大丈夫か?」
沙耶香「構いませんわよ」
八雲「私の方をお譲りしましょうか?」
沙耶香「良いですわよ聖羽と寝ますわよ」
友希斗「俺は?」
聖羽「天彦様達と同じ部屋だ」
友希斗「うげっ……」
聖羽「すまないな」
友希斗「あっいえいえ大丈夫ですよ」
冴珀「何なら私達の部屋に来るか?」
友希斗「えっ!?」
冴珀「私は気にしないぞ?」
冴玖「僕も良いよ?」
友希斗「へっ!?」
冴珀「私と冴玖の間だな」
友希斗「いやいや……あっそうだ! 冴を部屋に寝かしつけてきますね……」
友希斗は足早に部屋に向かった。
冴珀「ふっ、逃げたか」
聖羽「またからかっているのか?」
冴珀「あいつの反応が面白いからな」
聖羽「まったく」
冴玖「僕達も部屋に行こう」
冴珀「ああ」
=女部屋=
友希斗「よいっしょっと」
冴「すぅー」
友希斗「全然起きないな」
セレスティア「よっぽど疲れたんだね」
友希斗「そうなんだよって何で!?」
セレスティア「私も同行するから」
友希斗「同行?」
セレスティア「まあまあそれは後で話すから」
友希斗「?」
【ガチャッ】
冴珀「何だまだ居たのか?」
友希斗「今出ていきますよ」
冴珀「本当に良いのか?」
友希斗「大丈夫ですよ」
冴玖「僕は一緒に寝ても良かったよ?」
友希斗「冴玖まで」
冴玖「どうする? 一緒に寝る?」
冴玖は首を傾げながら言った。
友希斗「うっ……」
冴玖「ん?」
友希斗「じゃあまた後で」
友希斗はそそくさと部屋を出ていった。
セレスティア「姉妹だな」
=男部屋=
友希斗「ふう」
天彦「お前らそっちな」
友希斗「……」
天彦「悪いなお前は床で寝ろ」
友希斗「えっ……」
辰夫「それはさすがに……」
天彦「僕に逆らうのか」
友希斗「あっ俺は大丈夫なんで」
辰夫「しかし……」
友希斗「本当に平気ですから」
辰夫「……」
天彦「何なら外で寝たって良いんだぞ?」
友希斗「ははは……勘弁してくださいよ」
天彦「ふん」
一時間後・・・・
=食堂=
一つのテーブルを皆で囲むように座った。
聖羽「集まったか」
友希斗「それでいったい、どういう事なんですか?」
聖羽「お腹すいてないか?」
友希斗「すきましたけど」
聖羽「先に注文をしてしまうな、何を食べるんだ?」
友希斗「これも美味そうですね……あれも……う~ん……みんなは何を食べます?」
セレスティア「ここのご飯は美味しいって有名なんだよ」
友希斗「そうなのか、余計に迷うな」
冴珀「適当に頼んだら良いんじゃないのか?」
聖羽「それもそうだな、これとこれとこれを頼むな」
店員「はい」
聖羽はメニューを適当に見繕って頼んだ。
店員「かしこまりました」
聖羽「それじゃ本題に入るな」
友希斗「はい」
聖羽「実は鏡のある場所が分かったんだ」
友希斗「えっ!? それって探してるやつのですか?」
聖羽「ああ、そうだ」
友希斗「どこにあるんですか?」
聖羽「どうやらダンジョンの奥深くにあるらしいんだ」
友希斗「ダンジョン……」
聖羽「そうだ」
友希斗「けどそれとセレスがここに居るのはなんの関係があるんですか?」
聖羽「どうやらこのダンジョンは入り組んでいるらしいんだ」
友希斗「なるほど……」
天彦「だいたいそんな子供を連れていかなくたって」
セレスティア「私子供じゃないし」
天彦「ふっ」
天彦はセレスティアの全身を見て鼻で笑った。
セレスティア「なっ……」
天彦「大人っていうのは女王のような人の事を言うんだぞ」
セレスティア「ふっ」
天彦「何だその小馬鹿にした笑い方は!!」
聖羽「天彦様」
友希斗「そ、それでセレスは道案内?」
セレスティア「こほん……そうだよ」
友希斗「けど危なくないの?」
セレスティア「私魔法使えるから大丈夫だよ」
友希斗「魔法!? 凄いね!」
友希斗は目を輝かせながら言った。
セレスティア「ぷっ、子供みたいだね」
友希斗「うっ……」
セレスティア「しょうがないやつだな」
セレスティアは優しく友希斗の頭を撫でた。
一同「……」
セレスティアの雰囲気が変わったのをみんなで見つめた。
セレスティア「ん?」
友希斗「セレスってたまに……いや何でもないや」
セレスティア「何?」
友希斗「ご飯来たみたいだから食べよっか」
セレスティア「変なの」




