表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/30

26話〔意外な一面〕

冴珀こはく「まさかついてくるつもりなのか?」


冴玖さく「うん」


冴珀こはく「そうか」


友希斗ゆきと「えぇぇ!」


冴珀こはく「だから一緒に来たのか」


冴玖さく「ん」


聖羽せいは「しかし……」


冴玖さく「心配しなくても大丈夫」


聖羽せいは「そうか無粋だったな」


冴珀こはく「ずいぶんと気にかけてくれるんだな」


聖羽せいは「……私は……」


天彦あまひこ「それより話の続きだ聖羽」


聖羽せいは「えっ、はい」


冴珀こはく「で、これからどうするんだ?」


聖羽せいは「南にある常春とこはるくにに向かう」


冴珀こはく「ほう」


友希斗ゆきと「常春の国?」


聖羽せいは「ああエルフが住む国だ」


友希斗ゆきと「エルフ!? エルフってあのエルフ!?」


友希斗は目を輝かせながら聖羽に近寄った。


聖羽せいは「あ、ああ……」


友希斗ゆきと「おお」


聖羽せいは「本当に子供みたいだな」

そう言って友希斗の頭を撫でた。


友希斗ゆきと「えへへ」


聖羽せいは「ころころと表情が変わって面白いな」


友希斗ゆきと「はっ!?」


友希斗は我に返った。


聖羽せいは「っ!!? す、すまない」


聖羽も自分の行動に気がつき我に戻り手を引っこめた。


友希斗ゆきと「い、いいえ」


聖羽せいは「……」


天彦あまひこ「……ずいぶんとそいつの事を気に入ってるみたいだな」


聖羽せいは「そんな事は……」


天彦あまひこ「悪いが聖羽は僕の物だから変な気を起こすんじゃないぞ」


友希斗ゆきと「……」


天彦あまひこ「その顔は何だ」


友希斗ゆきと「いいえ……」


天彦あまひこ「聖羽は勇者だからなお前とは身分が違うんだ」


友希斗ゆきと「そんな事言われなくても……分かってますよ」


天彦あまひこ「ふんっ」


八雲やくも「天彦様」


天彦あまひこ「ちっ」


冴珀こはく「いい加減に話を進めたらどうなんだ」


聖羽せいは「ああ」


冴珀こはく「で、もう出発するのか?」


聖羽せいは「そうだな今日中には出発出来れば良いんだが」


冴珀こはく「そうか」


聖羽せいは「すまない急がす事になってしまって」


冴珀こはく「気にするな、大体の用意はしてある」


聖羽せいは「流石だな」


友希斗ゆきと「もう用意してあるんですか?」


冴珀こはく「ああ」


友希斗ゆきと「そうなんですね」


冴玖さく「僕も用意してあるよ」


友希斗ゆきと「そうなの!? みんな凄いな」


冴珀こはく「お前は用意する物無いだろ」


友希斗ゆきと「ありますよ色々」


冴珀こはく「ふっ書く物は必要ないからな」


友希斗ゆきと「べ、別に名前書いてもらおうなんて思ってないですし……」


冴珀こはく「……」


冴玖さく「……」


友希斗ゆきと「何ですか! 別に良いじゃないですか!」


冴珀こはく「駄目とは言ってないだろ」


友希斗ゆきと「顔が言ってます」


冴珀こはく「そうか?」


友希斗ゆきと「酷い……」


冴珀こはく「たく、お前って奴は」

友希斗の頭に軽く手を乗せた。


聖羽せいは「こほん、話の続きをして良いか?」


冴珀こはく「ああ」


聖羽せいは「街の外に馬車を待機させているから準備が出来たら来てくれ」


冴珀こはく「分かった」


聖羽せいは「ではまた後でな」


冴珀こはく「ああ」


そう言って聖羽達は部屋を出ていった。


冴珀こはく「お前らも支度しに行け」


友希斗ゆきと「はーい」


友希斗達も部屋を出ていった。


=部屋の前=


友希斗ゆきと「用意してくるね」


冴玖さく「ん」


部屋の中に入った。


友希斗ゆきと「あれ?」


千夜ちや「おかえりっす」


友希斗ゆきと「何で千夜が俺の部屋に居るの?」


千夜ちや「そりゃ女の子が男の子の部屋に居る理由なんて一つしかないっすよ」


友希斗ゆきと「?」


千夜ちや「まさか女の子の方から言わせるんっすか」


友希斗ゆきと「またそうやって……」


千夜ちや「冗談じゃないっすよ」


おちゃらけた声から一変急に声色が変わった。


友希斗ゆきと「!?」


千夜はドンッと扉の方に手をついた。


千夜ちや「僕だって……」


友希斗ゆきと「千夜……」


千夜の唇が友希斗に徐々に近づく。


友希斗ゆきと「だ……だめだよ……」


千夜ちや「…………ぷっ……」


友希斗ゆきと「ぷ?」


千夜ちや「ぷっはははは」

千夜はお腹を抱えて笑った。


友希斗ゆきと「え」


千夜ちや「ごめんごめん……ひひ……っす……ま……あはは……まさかそんなに真剣にうけとるって思わなかったっす……くく……」


友希斗ゆきと「もう酷いなっ!!」


千夜ちや「顔を真っ赤にして可愛いっすね」


友希斗ゆきと「うるせぇーやい」


千夜ちや「やっぱり友希斗をからかうのは楽しいっすね」


友希斗ゆきと「何だよそれ」


千夜ちや「しばらくその顔が見れなくなるっすからね」


友希斗ゆきと「もしかして寂しいの?」


千夜ちや「友希斗の方が寂しいんじゃないんっすか?」


友希斗ゆきと「俺は寂しいよ」


千夜ちや「珍しく素直っすね」


友希斗ゆきと「しばらく会えなくなっちゃうから」


友希斗はシュンとした顔をした。


千夜ちや「それはずるいっすよ」


友希斗ゆきと「?」


千夜ちや「……」


友希斗ゆきと「!?」


千夜は友希斗を抱きしめた。


友希斗ゆきと「なっ!?」


千夜ちや「本当に友希斗は策士っす」


友希斗ゆきと「何だよそれ……」


千夜ちや「黙ってるっす」


友希斗ゆきと「うう……」


千夜ちや「良い子っすよ」


友希斗ゆきと「……」


千夜ちや「たまには僕に甘えるのも悪くないんじゃないんっすか?」


友希斗ゆきと「別に……」


千夜ちや「まったく~そこは素直じゃないっすね」


友希斗ゆきと「俺そろそろ用意しないといけないから」


千夜ちや「もう少し良いじゃないっすか」


友希斗ゆきと「駄目だよ」


千夜ちや「うりうり」


友希斗ゆきと「ちょ……や、やめてよ」


千夜は友希斗の顔に胸を押し付けた。


冴玖さく「……」ジー


友希斗ゆきと「もう! 離してよ!!」


友希斗は千夜を引き剥がした。


友希斗ゆきと「さ、冴玖!?」


千夜ちや「ありゃ見られてたんっすね」


冴玖さく「見てたの知ってたくせに」


友希斗ゆきと「えっそうなの!?」


千夜ちや「なんの事か分からないっすねぇ~」


冴玖さく「支度しないで何やってるの?」


友希斗ゆきと「いや……えっと……」


冴玖さく「鼻の下伸ばして」


友希斗ゆきと「伸ばしてないよ」


冴玖さく「ふーん」


千夜ちや「ぷぷぷ」


友希斗ゆきと「うぅ……」


千夜ちや「やっぱり友希斗をいじめるのは楽しいっすね」


友希斗ゆきと「千夜はさっきから酷すぎるよ」


千夜ちや「ごめんっすよ」


友希斗ゆきと「準備するから出ていってよ」


千夜ちや「本当にごめんっす」


友希斗ゆきと「もう信じないから」


千夜ちや「拗ねたんっすか?」


友希斗ゆきと「違うよ」


冴玖さく「あまりやりすぎると嫌われちゃうよ?」


千夜ちや「うっ……分かってるっすよ」


冴玖さく「もう用意してあったんでしょう?」


千夜ちや「……そうっすよ」


友希斗ゆきと「そうなの?」


千夜ちや「必要な物色々と入れといたっすよ」


友希斗ゆきと「本当に用意してある」


千夜ちや「冴の支度のついでにしといたっすよ」


友希斗ゆきと「そうなの? ありがとう」


千夜ちや「別に良いっすよついでっすから」


冴玖さく「素直じゃない」


千夜ちや「別に良いじゃないっすか!!」


友希斗ゆきと「本当にありがとう冴の支度までしてもらっちゃって」


千夜ちや「もう早く行くっすよ」


友希斗ゆきと「うん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ